2007/12/31

ブロック長の入店で得たもの


去る12月30日にブロック長が私のお店に入店されました。なかなかお話する機会もなく、巡回の予定がわかったときは凄くうれしく、事前にどんな話をしようかと部下と仕事帰りにスタンディングバーで雑談をしながら、メモに書き出しておきました。多忙な方なので、1時間でも2時間でも膝を突き合わせて話ができるだけで貴重ですし、何よりも高速回転で思考が組み立てられてアウトプットしてくる強烈な存在感はわたしの好奇心や探究心を大いに刺激していました。運よく食事をすることができ、面談の運びとなりました。緊張もあり、質問に対して的確な答えができないことも多かったのですが、私から質問する時間を作って頂き、遠慮することなく貴重な考え方や経験談を伺うことができました。
①最終的な人生の目標とは
②尊敬する人物3名
③最近読んだ本でオススメのもの
④この会社の社長なら何を変えますか
⑤店長時代にしておくべきだったこと、成長曲線をもっと急激にできるものは
⑥ワークライフバランスについて家庭人としてどうコントロールをされているのか
①については、社会貢献という目標、ビルゲイツについて少し触れたのですが、私もビルゲイツがマイクロソフトから抜けてビルゲイツ財団を率いて慈善事業に全力を尽くしてゆくという、ノブレス・オブリージュには大変興味があり、その志を理解してウォーレン・バフェットも財をビルゲイツにたくしたのだと感じております。人の上に立つ方は社会貢献への意識が高いのだと感じました。
③で出てきたのが画像の本です。
以前、私が財務の勉強についてメールのやりとりで触れた内容を覚えていて頂いたらしく、そのとき自分だったら、これだな!と浮かんだ本だそうです。物凄く感動したのですが、休憩中に上の書店に立ち寄り、推薦していただいた本をプレゼントして頂きました。このスピード感、100の言葉より1つの実行を肌で感じた瞬間でした。今はその本を読みながら6年分のP/LとIR情報をかき集めて事業計画を自分で立案できるように猛勉強しております。基礎的なことはかなり前に、ビジネスゼミナール「決算書の読み方」で勉強したのですが、ブロック長から頂いた本と比較すると圧倒的にわかりやすくストンと頭に落ちてきます。入店の評価は課題だらけですが、とても素晴らしい有意義な1日でした。

ロスチャイルド家から学ぶこと


先日、ユダヤの訓えを読んで下地ができていたので、ユダヤが生んだ世界屈指の大富豪ロスチャイルド家の成功の物語から、ビジネスセンスや教育論を学び取ろうとチョイスした本です。前半は赤い標札ロートシルト、英語読みでロスチャイルド家の祖であるマイヤーアムシェルと5人の子供からストーリーは開始される。そして子々孫々、分家から、その才能を開花させ、後半はワインビジネスを中心に今日に至るまでの歴史を書き記したものである。 前半はビジネステイスト、後半はワイン通向きな話でしたが、ワインを知らない私に取っては新しい分野が開けた内容で、面白かった。
ロスチャイルド家の家訓、「協調、完全、勤勉」が示すように彼らの繁栄の鍵は人間としての協調、家族としての協調、ビジネスの上での協調、つまり一致団結である。そして協調を支えた個人の強さの秘訣は正にユダヤの訓え、規律であり、勤勉、子供の教育は父親が成人するまで全責任を負うということにつきるのではないでしょうか。またその巧みなコミュニケーション能力による情報戦略、つまりインテリジェンスについても卓越したインフラを備えていたことが、圧倒的な成功をおさめる要因であったことは疑いようがないと考える。初代ロスチャイルド、マイヤーアムシェルが5人の子供に叩き込んだ強烈な原理原則は、ユダヤという生き方と共鳴し、やがて世界を動かす大きな原動力となる。私が一番学んだこと、感じたことは、一国に一人、キーマンがいれば、その国を牛耳ることができ、そのキーマンが親密な情報交換と志があれば、つまりアムシェルの言うところの「協調」「一致団結」さえあれば世界を治めることだって実現可能であるということ。同族経営というと腐敗を思い浮かべるが、ユダヤという生き方での同族経営は最強の組み合わせなのかもしれない。ある程度ユダヤの訓えを理解していると、この本の読んだときの理解度は飛躍的に変わるだろう。駆け足で時間が流れているが、書き出されていないことも想像できる。ネット上から、いくつかロスチャイルドに纏わる話を引っ張ってきたが、ゴシップっぽいものもある。またワインビジネスの現在と言えば、ワインヘッジファンドなんかも存在しているので、色々な角度からロスチャイルド家とワインにスポットを当てると面白さが倍増するだろう。

http://rerundata.hypermart.net/ura/hexagon/texts/textA3F/a3f2100.html

http://rerundata.hypermart.net/aum7/4/04diana/diana3.html

http://www.sscom.co.jp/money/focus/

http://money.yucasee.jp/archives/24

多読で働くレバレッジとは何か


レバレッジとは「梃子の原理」のことである。真っ先に思い浮かんだのはFX、少ない投資でリスクを取ってレバレッジで儲ける?(儲かるのかどうかは別として)、もう1つは梃子の原理というからには力点や支点が本の内容として構造化されているのかな?ということだった。多読は力の入れ具合、だとしたら支点は何に当たるのかなと読む前に考えてみた。多読で力をギュッと入れてみると、ボンッと反対側が持ち上がる(成果が出る、成長する)支点がポイントでここの場所によっては一生懸命、力を加えても苦労するだけに終わることになる。ではそれはなんだと疑問を持ちながら一度読んでみることにしました。p25にこんなくだりがある。「おそらく本物の天才は本を読まなくてもやっていける」と思う。ということを著者の本田直之さんはおっしゃっている。つまり、天才ならレバレッジを多読という方法論でなく、自らの直感で働かせるかもしれないというのだ。この時、ピンときました。多読とは支点の定め方であり、力点には時間が来るのが、この本から読み取れる全体像なのではないかと。構造がわかったので後は支点の設け方、それも多読からどんなアプローチでやってゆくのか、より少ない時間で、どれぐらいレバレッジがかけられるのかを吸収しようと読み進めてみました。速読が1つの武器だと思っていたので、多読はどうかなと思って読書方法は色々考えたことがありますが、速読で多読しているようなもので、なかなか読書経験が浅いひとには難しいかもしれません。一番良かったのは目的を持って読むということ、ただ多読をするのと意図的に戦略的に多読するのでは当然インプットの方向性が変化してしまうし、アウトプットも難しくなる。そのほか細かい訓練方法は非常に参考になったので、部下にもオススメしてみました。衝動買いした本でしたがレバレッジが効きそうです。この方の書いたレバレッジシリーズは現在4冊あると思います。既にもう1冊衝動追加買いをして読破しているので、それについてはまた後日。

ザ・マスター・キー 第10週目


■ザ・マスター・キー 第10週目 思考は宇宙と個人をつなぐリンク
07/12/24週
この章は全体的に抽象度の高い内容であったが、唯一、因果の法則は原因と結果という対極的なものの相互作用によって成立しているというところ。その両極の間に回路を形成する必要がある。つまり思考が自然の創造原理に調和すること、創造原理を知るには、研究と観察に頼るしかないそうだ。はて何のことやら。電気回路だったら話は確かに早い。不思議な章でした。

2007/12/29

尊敬する人

今日、衝撃的なことが起こりました。それは現在の会社に携わっていらした社外の方が年末までで契約が切れるため、会社を去ることになったというメールが飛んできたからです。思えばこの1年あまり、事あるごとに細やかなフィードバックと指導をして頂き、いつの間にか心の拠り所となっていた方だけに本当に残念でショックな出来事でした。深い洞察と投げかけ、頭を抱えて考え込むような難題もございましたし、時には厳しい指導、叱咤激励もあり、心の中では父親のように慕っておりましたし、尊敬する方でしたので私に取ってはまた転機となるのではないかと感じております。1年前、私は会社を去ろうと考えておりました。それはその更に前の1年間ずっとくすぶっていた事でした。それが、その方から指導して頂いた感情から考えをまとめて、具体的に書き出し、成果に結びつけるという一連の仕事術を学ぶことで、仕事の面白さを再び感じ、挑戦してゆく姿勢とモチベーションが溢れ、新入社員の教育を引き受けることと重なって夢中で走り抜けた1年間でした。いつの間にか迷いは消え、はっきりとしたビジョンと志を取り戻したのです。人生が変わりました。今の私は、この会社、ビジネスの世界で必ず活躍できるような世界水準の人材に成長すること。今の会社を世界一に導く原動力となることを当然のことと考え、日々努力をする生活を送っています。負けられない戦いなのかもしれません。私が、その方に恩を返せるとしたら、学んだことを徹底的に活用し進化させ、私自身が大きく成長する以外にはないと思っています。いつか必ず胸をはって再会できるように、マドルスルーしようと決意。そしていつか憧れの土地、シリコンバレーの空気を自分の肌で感じてみたいと思う。

本当にお世話になりました。
心から感謝致します。

2007/12/27

丁度この真ん中を狙え!

ハレラーをご存知か?ユニラーは以前よく話題に上っていましたが、今年はエレカジが流行したようです。ハレラーとはSPAブランドの「HARE」を愛用する人の呼称だそうですが、エレガントカジュアルの代表格というポジションを確立したようです。プライスは高くも安くもない1万円あたり、確かに商品はデザイナーズブランドのような高級感や品格を持ち合わせているように思います。お洒落なものが買いやすい価格で存在していてば飛びつきます。コーチと同じような戦略にも感じますが、ユニクロとHAREの融合、丁度この真ん中当たりが、一番消費者に取って嬉しいところなのではないかなという安易な直感です。団塊の世代ジュニア~若年層までカバーできそうな感じがします。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20071225/1005713/
(記事詳細)

愛犬と暮らすこと


ドーナツ星雲


馬頭星雲



梅田望夫さんの愛犬のジャックの話を読んでいて、ふと思い起こしたことがある。私も幼少の頃、コロという犬を飼っていた。10歳の頃、近所の公園で捨て犬として捨てられていたのを親の知り合いづたいに話が流れてきて、我が家で飼わないかということになった。初めて出会ったのはいとこの家で、本当に丸くて白くて可愛かったのを覚えている。べタですが、コロコロしているのでコロという名前を私がつけた。サッカー少年だった私。クラブが終わると毎日帰宅してからコロの散歩で真っ暗な学校のグランドに足を運んでいた。たまに親も同行することがあったが、私が宇宙好きになったのは、そんなコロとの散歩の夜に毎晩星空を見ることがきっかけであった。当時、夜空に映る星座の名前や星団などほとんど全て答えることができたし、肉眼で確認できない馬頭星雲やドーナツ星雲、ブラックホールとか、遠い宇宙や銀河に思いをはせていたことを思い出した。私の家庭はワケありで、グレて暴力団にでも入ってチンピラのような生活をしても不思議でない環境にあったが、コロの存在が私を正しい道へ導いたと今でも思っている。コロは14年間と大往生し、私は思春期も一緒にくぐりぬけた良き相棒であり、兄弟でもあるコロを今でも心の支えにしている。今は妻と相談して、自分達の子供が10歳になる頃に、柴犬とめぐり合わせようかね、なんて話をしている。きっと自分より弱い者をいたわる心や愛情を育む助けになってくれるであろうと思っている。コロがいなければ今の僕は存在しない。梅田さんの愛犬ジャックは11歳ということですが、きっと長生きをして素敵な人生を送るのだろうと思います。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071226/p1

2007/12/26

ユナイテッドアローズの偽カシミヤストール問題

2万円も払って、カシミヤストールを買ったのにカシミヤ0%とはなんともお粗末な結果である。1050枚も販売していて、チェックが甘かったなんてことが言い訳になるのか非常に疑問を感じる。カシミヤについてはシーズン当初に繊研新聞でも取り上げられていたが、原料の供給が頭打ちで需要拡大のうえに価格を下げろと叩かれては偽装問題も発生しかねないと警鐘を鳴らされていただけに、日本を代表するアパレルのUAがこのような問題を起こすとは衝撃を受けずにはいられない。しかも2万円も払っている顧客はどう感じたのだろうか。その4分の1程度の価格でユニクロではカシミヤストールを購入できてしまうのも、これまた不思議な話。品質偽装問題、これから世間を賑わしそうですね。生産と品質管理は最重要課題なのです。近頃感じるのは人間が生きる為に必要な衣食住それぞれで偽装問題が起こっており、生きるのも注意深くなる必要がある時代になったということでしょうか。食の安全、耐震問題など住まいの安全、そして直接害にはなりにくいが、衣服の安全でしょうか。それもこれも全ては人が引き起こし、被害は人へ返ってきます。本当に自己中心的で無責任な人が増えました。真面目な国民性はどこへ消えたのでしょうか。

http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200712260296.html

2007/12/25

冬休みではないけれど年末年始の読書計画


大人の見識、自分は大人になれているだろうかと不安がよぎり、
どれどれ読んでみようかと思った本。そんなに時間がかからないので
本命を読んで肩の荷がドシッと降りたら読もうと思う。


ロスチャイルド家は先日のユダヤの訓えから気になっていた名門。
タイトルもちょっと気になる感じだったので、記憶が鮮明なうちに読もうと
購入してみました。

今年残りわずかですが、600P越えの辞書みたいな本。
これがどうしても読みたかった。

速読より多読という文句が目に留まり、以前から知ってはいたが
買おうとは思いませんでした。この度上の2冊が重そうなので
読み終わったら息抜きするにはいいかなと思って購入しました。
全部で4冊、年内読破します。

年明けはブログに貼った一覧ロシア関係の4冊読破、取り寄せしておこうと思います。
これとは別に自分の課題図書が1冊恐ろしいのがあるので、これで新年スタートを
切ろうと思います。
毎年この時期は、店舗が忙しく、帰宅が遅くなったり、ずれ込んだりと不確実性が高まる時期なので、妻と子供は実家へ帰省するのが年間行事になっております。ちょっぴり単身赴任な雰囲気でさびしいですが、子供と遊んだり、食事したりできない分、時間が独身時代のように豊富に有り余るので、さっさと洗濯、掃除、ご飯を済ませて就寝時間まで詰め込むことが可能になります。前回は時間が余ることに驚いてテレビをつけてだらだらと時間を使ってしまいましたが、今回は既にちゃんとコントロールしているので、かなり勉強が捗っています。テレビには時間を忘れさせる魔力がありますね。気がつくと3時間なんてあっという間、読書の3時間は300Pぐらいなら精読しても読み終えてしまうぐらいの時間ですからなんとも凄いことです。見る番組によりますが、3時間で学び取る濃度を比較したら、私に今必要なのは読書となります。さてこれから1冊読破しよう!

本とは何だ?読書とは何だ?

ふと思ったんだが、なんで読書するのか。そもそも本とは何なんのかが頭をよぎった。どうしようもないことを考えたものだと思ったが、何が自分に取って一番成長するきっかけになるのかを考えると一番影響を与えているのは読書である。読書量が増えれば増えるほど、世の中のことも人のことも、自分のことも見通しがきくようになる。本は誰が書いたのか?人間である。本には何が書かれているのか?過去の事、現在起きていること、未来に起きるであろうこと。歴史、思想、社会の仕組み、経営、ルール、システム、専門的な知識などなど内容は様々だが、それは人によって書かれた人の世のことばかりである。つまり本を読めば読むほど、世の中のことの理解が進むのは必然なのだと仮説が立った。もう1つ。なんで新聞を読む、ブログを読むか。それは情報を入れることに他ならない。つまり私達が成長しようと思うと情報やこの世の中の出来事にまつわることを吸収すなければならない。それがないと判断もできなければ、新しいことを想像することすらままならないのではないでしょうか。つまり本とは情報であり読書とは情報を入れる媒体になる。人は成長しようと思うと1つの手段としてより広範囲、もしくはより深く掘り下げた情報を必要とする。だから本が存在しているのではないか。また書き手からすれば自分の情報収集した結晶を世に送り出すことで、考えをまとめてり情報整理をしたりしていることになり、これも成長する為の手段の1つになりうるし、また自から他、この時代から未来へのメッセージの情報伝達手段、コミュニケートの手段でもありうる。読書って大切なんですね。

人がたくさん読書してくれると助かります。
今日、ブログに冬休みの読書予定がアップされていたので、ロシアは面白そうなのでこれは全部購入して読破しようと思います。きっと冬休みが終わるころ書評を書かれると思うので、じっくり他の人の考え方を研究しようと思っています。ネットって便利ですね。

http://kaminaga-weyl.blogspot.com/2007/12/blog-post_25.html

書籍の誤字は痛い

今日、以前から目を付けていた本をまとめ買いしに本屋へ行き、お目当ての本を4冊買い占めて、他に興味を引くような本はないかチラチラ見ていたのだが、人口学と経済学の書籍の中に、なんだ?というような文字が目に留まった。「人口オーナス下のアジア」、「人口オーナス?」もしかして自分が知らない言葉があるのかと思い、中身をペラペラ確認すると目次まで人口オーナス。正しくは人口ボーナスなのに。こんな1冊2000円近い本で、トップのお勧め帯、目次すら誤字があるなんて誰がチェックしているのだろうか。これを一生懸命書いた方はきっと時間と労力を費やしているのに、自分の名前で世の中に出回る本が全て誤字だなんてショックを受けるに違いないと思いました。最終確認を怠るとこうなるのだと教訓になりました。日経のお勧め書籍にもデカデカ掲載されてますし、人的ミスは痛いです。内容は凄くいいのですが。もしかしたらチェックする側の人間が知らないことをチェックしていると起こるのかもしれませんね。人口ボーナスはアジア諸国へ展開してゆくグローバル企業にお勤めの方は知っておいていいことだと思います。アパレル企業も多く出店していることですし、人口ボーナスのメカニズムを利用して商売する場所や商売方法を正しく選択すれば、その恩恵を受けることができます。我々日本の人口ボーナスは既に終焉を向かえ、人口ピラミッドも少子高齢化社会と呼ばれるように団塊の世代と団塊世代ジュニアが底上げをしていることで、既にピラミッドが変形。知的労働集約型へシフト仕切ったと言ってもいいのかもしれません。新興国家や発展途上国家を注意深く観察し、人口ボーナスの恩恵を最大限に発揮できる条件を国として有しているかを検証してゆけば、商売が打てる国と具体的なビジネスプランがイメージできるようになると思います。

サンタクロース

クリスマスと言えばサンタクロース、サンタクロースと聞くと思い出すのはオランダのアムステルダムに滞在していたときに宿で出会った日本人が、サンタクロースマニアで色々な話を聞かせてくれたことを思い出す。サンタクロースの語源、聖ニコラス、記憶を辿ると現地語でジンタクラーゼと教えてくれた。と思う。アムステルダムにはサンタ博物館もあり、夜な夜なその話題で盛り上がっていた。よく耳にする俗説、サンタクロースが赤と白の服をまとっているのはコカコーラのプロモーションから広まったというのは事実かどうか疑わしいらしいが、ジンタクラーゼは黒い妖精を引き連れて、赤と白の服は着ていなかったらしい。クリスマスと言えば、アイルランドのゴールウェイに滞在していたころのアットホームなパーティが忘れられない。クリスマスのプレゼントをホストファザーとマザーは事前にダブリンで買い物をしてきて、屋根裏へ隠す。子供達が寝静まったころ、僕らは1階へ集結して暖炉に砂を撒き散らし、トナカイのひづめの跡を付けて、プレゼントをツリーの下へ、子供達が用意してくれた飲み物とお菓子をパクッと食べてまた寝床へ戻る。素敵なクリスマスでした。私もこれから10年近くはサンタクロースのお手伝いをしなくてはいけなくなり、ちょっと嬉しい気分です。今年は自分の子供が登場する絵本とローディの水色をプレゼントしました。来年からはちゃんと靴下ぶらさげてね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9

首都高速道路の値上げ

ここ1週間、首都高速を使って地元へ戻ることが多く、ふと思い出した2008年10月から計画されている首都高の距離別運賃制度。詳しくはリンクを貼っておくので、その記事を見てもらうとわかるのだが、はっきり言って値上げ。なぜ値上げ?そもそも投資回収したら無料になるのではないか?と思っていた私に取って意味がわからないことだった。いやほとんどの国民が同じだと思っても大袈裟ではないと思う。特にひどいのはETC標準装備が前提となっており、装備していないと一律1200円の最高額を支払わなければならない。逃げ口として電子マネーによる決算やら、通信機レンタルなどこしらえているようだが、こんなのオペレーションとして無理でしょう。国民を完全に馬鹿にしていませんかね。来春には具体的な内容が再度提出されるようですが、事実上の値上げに私は反対です。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0709/21/news130.html

2007/12/22

妻の祖父が亡くなりました。享年82歳、本当にお疲れ様でした。部下とスタッフが店を守ってくれたおかげで、無事に通夜も告別式も参列することができました。ありがとうございます。最後の対面は本当に安らかな顔をされていて、とても凛々しくカッコいいおじいちゃんだなと思いました。もしかしたら、クリスマスに家族がバラバラにならないように引き合わせてくれたのかもしれませんね。今日はクリスマスイブ、聖夜に天に召されていくなんて最後までカッコいいおじいちゃんでした。これからは妻とひ孫を見守ってやってください。

2007/12/23

正論は厄介だ

正論ほど厄介なものはないと思う。正論は正しいがゆえに聞こえも良く、鮮やかなロジックにより完成された圧倒的な存在として頻繁に我々の前に現れる。正論はそれ以上何かを付け加えることも、反論することも馬鹿げていると言わんばかりに、目の前に立ちふさがる。そしてほとんど正論は何もなさないことが多い。正論は一見すると魔法の法則である。何でもかなえる不思議な法則のような姿をしているが、実際は何もかなえることができない不思議な法則であることが多い。正論を正論と気付いているならもはや耳を傾ける必要はない。過去から100回、1000回と繰り返し語り続けられた正論などでは、現世を渡りきることなどできやしない。本物の正論は白くすっきりしたものではなく、限りなくダーティーでふぞろいなものだ。不確実性な物事で溢れかえっているこの世に、そもそも正論などあるのだろうか。耳障りの良い正論を大演説しないよう注意したいものだ。

2007/12/22

生きることとは



人生で一番大変なことは生きることなのかもしれない。生きることから解放されたひとは楽園へ行くのだろうか、それともまた現世へ舞い戻るのだろうか。この本のあらすじは、いつかきっとめぐり逢える。この想いがつづく限り―。太古のモンゴル砂漠で暮らしていた男女が、他部族の襲撃により離れ離れになってしまった。伝説の赤い鹿の精霊に導かれた男は、最愛の妻を追う。そして18世紀の南太平洋の小島で、現代のアリゾナノ地底湖で…。一万年の時と空間を超え、愛を探しつづける壮大なファンタジー、あの「りんぐ」と「らせん」で有名な鈴木光司さんが第二回日本フアンタジーノベル大賞優秀賞受賞作である。男女間の愛もそうだが、家族愛もこうやって時空を越えて来るのかもしれない。先日、妻の祖父が意識不明の状態になり、脳内出血で容態が良くない状況である。長いこと大病を患って介護施設で生活していたのだが、妻と結婚する前、結婚の報告などや子供が生まれて抱っこしてもらおうと何度か足を運んでお話をした。とても明るくこだわりのある方で、僕はすぐにその人柄が好きになった。妻はおじいちゃん子、私はおばあちゃん子で、よくそんな話をしていたしなるべく機会を作っては顔を出すようにしていた。年明けにご挨拶できるかなと思っていたので、とても動揺してしまってうろたえるばかり、公休日に子供と妻を実家に送ってUターンしてくる車の中で、とても色々なことを考えた。人は生まれた瞬間から必ずいつかは全員、ここを去らなくてはいけないことぐらいよく知っているんだ。だけど言葉で言うほどそんなの噛み砕いて飲み込めるものじゃない。いつだっていて欲しいときに大切なひとはいなくなってしまう。残された人はさびしいではないか。もし貴方が先を急ぐというのなら、私は貴方にお願いしたいと思う。貴方の生まれ変わりを、この世に送り込んで欲しい。名前はもう決めています。貴方の名前の一文字をその子にあげてください。丁度11年前、その介護施設はお寿司屋さんで、私は両親と祖母とその1階におりました。それから6年後、そこは飲食店となり、私は現在の会社に準社員として入社をし、その3階で卒業生の送迎会をしておりました。皆で歌を歌い、涙しながら4年間その店舗で働き通したスタッフを送った思い出の場所、妻の祖父が横になっているのはその場所なのです。人間の縁とは、なんて複雑に絡み合っているものなのか。おじいちゃん、僕に貴方の本をゆずってください。いつか貴方の生まれ変わりのその子に、僕はその本の全てを教えてあげようと思います。

2007/12/18

ザ・マスター・キー 第9週目


■ザ・マスター・キー 第9週目 肯定的暗示の活用法
07/12/17週
この一週間はウィルスに攻撃されて、インプットもアウトプットも仕事も家庭も全て頓挫状態でしたが、改めて、健康体であることのありがたみ、ご飯を食べられることのありがたさを再認識することができたので非常に自分に取っては、いい1週間だったと思います。今朝から回復したため、少しずつスピードアップしていこうと思います。この章も引き続きですが、自分が望む状態を思念し続けて、それを既成事実として確信してしまうことで、強力な肯定的力が働くようになるというもの。これは私も最近試行錯誤しながらやっているのですが、肯定的パワーは否定的なパワーを凌ぐ力があるのは事実だと思います。上司に追求ばかりされていた時期は成果0でしたし、褒められていた時期は成果ばかりだった記憶があります。でも言われるところは言われていたので、どちらがよい選択だったかといえば、肯定的なパワーを活用するほうがいいのでしょうが、人間、感情があるため、なかなかそこをコントロールするのが難しくついつい言葉に発してしまったりする。いつも「あっしまった!」と反省することがあります。今日も体調も回復したので細かいチェックや関与ができる状態で、できていない点はたくさん見えるし、あれもこれもとなりそうになりました。そこで使ったのが、この肯定的暗示の活用でした。朝読んでから出勤したので記憶に留まっていたのです。部下に昨晩の状況、今朝の状況のフィードバックを残すときに文章で書き出したのですが、内容と言えば否定的要素が節々に見える。そこで考えました。自分はどうしたいのか。どうありたいのか。強烈にイメージして設計図を書き出し、詳細をビジュアルで見えるぐらい鮮やかに思い描いてみたのです。更に文章一行一行を全て、あるべき文章に書き換えました。見事にできたのです肯定的パワーの活用が。それを読んだ部下はすぐに実行に移ってくれていました。本当にありがたいことです。私は有能な部下に囲まれ、優秀なスタッフに恵まれ、店舗は無限の可能性を秘めている。どんなことでも実現できると確信できた瞬間でした。あらゆる成功は、目指す対象に粘り強く集中することによって成し遂げられてきた。この章の最後にある言葉は、私が描く、あるべき姿の重要性と周囲の力を引き寄せる肯定的なパワーが重なるときに最高のパフォーマンスを発揮することを示しているようである。
(例文 否定)
朝のラインが少ないです。
これでは売場がまわりませんし、作業も遅れます。
人員が足りないならなんで早く出勤をお願いしたりできないのですか。
そこの判断ができないと店長なんて無理です。
(例文 肯定)
朝のラインを2本増やしましょう。
そうすればサービスは向上し、作業ももっと順調に進みます。
早く出勤してもらうようにお願いする余地は十分備えているので調整しましょう。
ここの判断ができると素晴らしい店長になれるでしょう。
是非、よろしくお願いします。

健康の大切さ

先週、子供がウィルス性の風邪にかかり、嘔吐&熱&下痢を繰り返しました。その後、妻も私も同じ病状になり、一家全滅。そんな中仕事をしていて思ったことは健康は全ての根源だなと痛感しました。思考力なし、集中力なし、判断力なし、売場はメタメタになり本来チェックするはずの人間が不在になるとこうなるのだな。。。と残念な思いをしました。そこへ上司が入店してメタメタに評価されて非常に悔しい思いをしました。体調は今朝から回復したので、リベンジしたいと思います。

ちなみにロタウィルスかアデノウィルスと診断されてます。
https://www.pref.ehime.jp/040hokenhukushi/140eikanken/kanjyo/topics/ityoen/rota.htm

http://adv51.seesaa.net/

ご用心を

2007/12/13

NHK大河ドラマ



去る日曜日本当に久しぶりにNHKの大河ドラマを見ました。たまたまチャンネルを回したときに目に留まって、ちょっと見ていい?から結局最後まで見ました。武田信玄と上杉謙信の川中島の戦い、丁度次で最終回なので、かなりのクライマックスな回だった。映像で見るのと文字で読むのではやはり印象が違うのだが、この戦いの戦略から詳細までを書いた本があって、これを読んでいたので映像を見ながら、信玄側の置かれていた状況が手に取るように理解でき、軍師、山本勘助の一言の重みが胸に響いた。この戦で多くを失った信玄はその後、謙信と直接戦うことはなくなり、謙信もまた信玄を討ちとる最後の機会を逃したことになる。負けない戦、孫子の兵法を熟知していた信玄の戦略は人生50年の戦国時代では短かすぎたのである。マキュアベリの君主論を掲げた信長が最終的に、戦国時代を制した。最終回の前に時間がある方は読んでみると、もっと歴史の奥深さに感動できると思う。

ハニーズのM&A

記事でハニーズが初のM&Aを手がけたとの内容があった。都心への出店が煮え切らないハニーズが今回のM&Aを皮切りに攻めの経営を展開していくのか、凄く注目している。ハニーズといえば、粗利益率が非常に高いビジネスモデルと認識している。過去に1回だけハニーズの人事部長の方とお話する機会があって、売上規模はユニクロに及ばないが、粗利益はハニーズが強いという話をしていたのを記憶している。どこも今は大変な時期なのだと思う。特に日本で事業を立ち上げて日本のマーケットで成功を収めようという時代はもう過去になり、今や起業から世界で戦うことがスタンダードになってしまうような世の中である。日本の流通業を牽引する企業なら尚更、肩に圧し掛かる重さは計り知れない。日本が問われているという意識を持って何事にも取り組まなければならない。

駅前七不思議

世界の七不思議は有名だが、たいしたことがないんだけど私の中の駅前七不思議。
いつもいるあの人たちは一体何者?なんて視点から、このタイトルが浮かびました。
ちなみにまともな世界の七不思議はリンクを貼っておきます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E4%B8%83%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0
(世界の七不思議)


駅前七不思議

①宗教サラリーマン
②ティッシュ配り
③美容室の女
④インド人
⑤バスカー
⑥捨て猫ボランティア
⑦自分


①凛々しいキッチリとしたハンサムなサラリーマンがいつも年配の女性の声を掛けて呼び止めては、なにやらお話をしているのです。手相を見ているときもあるし、あれは悪徳商法か宗教勧誘かなのでしょうね。でもあの人はどうやって生計を立てているのか不明です。勧誘が本業なら仕事場は駅前なのでしょうが、副業なら大変そうです。それにたまに仲間が3人ぐらいいて、不自然な軌道を描くこの集団はいつも不思議でなりません。
②ティッシュ配り、どこにでもいますが、このティッシュ配りは販促活動としてはどうなんでしょうか。目標とする顧客へ配布されなければ意味がないのですが、肝心の配る人たちはやたら適当に配りまくっています。ひとりだけ、おっ!と思ったのは「お願いしま~す」なんてオーソドックスな声掛けでなく、「必要ですよね?(ティッシュ)」でした。彼は天才かもしれません。
③美容室の女、いつもフリフリの洋服に度が過ぎるチークで立っているんですが、美容室はビラをまいて受け取った人が行く確率はどれくらいなのでしょうか。新規顧客は難しいと思うのですが、あのアプローチは果たして意味があるのか。不思議です。
④インド人、彼も毎日黄色いビラを無言ですが、笑顔で配っていますが、このビラのコストと配るコスト、インド料理のレストランで集客するなら、この方法を毎日繰り返すよりも、ホットペッパーや雑誌に掲載されるような取り組みをしていくほうが、効果があると思いました。
⑤バスカー(ストリートミュージシャン)、金曜夜や週末が多いのですが、遠慮して歌わない、歌っていないひとが結構いる。音がかぶってしまう位置に座っていて同時だと何がなんだかわからないけど、どっちかが演奏しているとずっと片方が演奏し続けている。なぜ位置を移動しないのか不思議だ。
⑥捨て猫のボランティアらしき年配の方々の集団が毎週末登場するが、柵に入れた猫を並べて募金を呼びかけている、里親探し?かと思いきやそうでもない。飼い猫の餌代を集めているのだろうか。なんとも不思議な集団である。
⑦そんなことを毎日歩きながら通過するときに観察している自分も、アイツは毎日同じ時間に通るキョロキョロしていて挙動不審な人物と思われているような気がする。

2007/12/12

Newsweek 2007 12.12




ニューズウィーク12/12号「2008世界経済大予測」はなかなか面白かった。何が面白かったのか3つ。①P16クレムリン 知られざる内部分裂、これはロシアはプーチン大統領の任期切れに伴う権力抗争の状態を書き出したもので、これからの世界をリードしていくエネルギー大国ロシアの光と影、光と言っても資源ナショナリズムは危険な光だと思う。②P72真夜中に花開くチャイナドリーム、格差が広がる中国、一番人間くさい記事だと感じた。そんなに大きな掲載ではなかったが、お隣の中国で起こっている現実は、こんな感じなのだろうと思った。ここにも光と影がある。最近では即席面を食べた子供が4人亡くなったという事件も起きており、中国によるモラル低下は深刻な問題だと考える。なんせチャイナフリーなんて不可能に近い、ならば積極的に協力して、急速な経済成長をするこの大国を私達、日本が過去に学んだ教訓をもとに共存していかなければならないと思う。地球も、そして地球に暮らす我々も過去にないような苦痛を味わい、悲鳴をあげている。この世界で何かが壊れようとしている。③P55出産が癒す失った愛、これは子供を病気や不慮の事故でなくした親が立ち直るためにどんな助けが必要かという記事だったが、一番人間らしい素晴らしさを秘めた内容だった。これは妻とも夕食が終わって、子供が寝たあとに話をしたもので、中でも小児癌を患った子供が亡くなる2週間前に「天国に行ったら、僕の家に赤ちゃんをあげてと神様にお願いするね」、親だったらどう感じるのか。子供は思いがけず大人が考えもつかない言葉を発するものである。子供の笑顔が絶える事のない世の中を創るのは私達大人の義務なのだ。

モンスター●●●



さて、この「モンスター●●●」の●の中に入る言葉が浮かびますか?最近よく話題になっているので、いくつか浮かぶと思いますが、例えばペアレンツ、これは学校や教師に対して理不尽極まりない要求をしてくるたちの悪い保護者のこと。ペイシェントは患者さん、これも呆れるような要求をしてくる病人、子供を食い物にする先生も増えましたよね「モンスターティーチャー」、実はこの●の中に入る言葉はなんでも入ってしまうんですが、どうでしょうか。社会が随分と荒れ果てたと感じてしまうのは私だけではないはずです。極めつけはマザー、子供より自分が可愛いという理解しがたい精神状態です。こんな話を妻としながら、最後は心を癒す「ズ・インク」で落ちがつくねと笑いながら就寝。

「好きを貫く」とは

「好きを貫く」とはで、WEB上で議論がなされていた。
「好きを貫く」は梅田望夫さん著書の「ウェブ時代をゆく」に書かれていたことなのですが、書評を書かれている方々のブログを読んでから自分なりに考えをまとめてみました。直接議論がなされているわけではないですが、同じ時間に違う場所でそれぞれが色々なことを考えて表現している。おそらくそれを実際はお互いに読んでいて、またそれについて考えを書き出してくることもあり、WEB上では、このような議論、それも私が足元にも及ばない方々から有益な思考パターンや知識、視点などが含まれた情報が溢れています。金鉱を探し当てていれば、物凄く勉強できる機会が多く、この機会を利用するかしないかで人生も大きく左右されると思います。

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20071209/1197232409

http://kaminaga-weyl.blogspot.com/2007/12/blog-post_10.html

それぞれの論点がなんなのか、違いはなんなのかについて考えてみました。
「好きを貫く」=拷問を考えてみると、その対象が、「好きでやる」⇒「仕方なくやる」⇒「やめたい、苦痛だけどやる」とシフトしてゆくことなんだなと思いました。この状態の場合、行動のインセンティブはなんなんだろうと考えたとき、行動のインセンティブ、つまり動機は、金やステータスなのではないかと感じました。ではもう一方は、「好きを貫く」=ライフスタイル?なのかなと感じました。つまり好きなこと、その対象が「好きでやる」⇒「好きでやることを意識しすぎて習慣になる」⇒「好きなことが人生の一部か人生そのものになる」とシフトしていくことなのではないかと思いました。ではこの場合の行動インセンティブはなんなのか、その対象との共存、一体化することが動機になっているのではないかという仮説です。言い換えると前者は絶対型で、後者は循環型、絶対型は明らかな行動インセンティブが外にあり、循環型は行動インセンティブが内にあるがゆえに、拍車がかかって没頭し、まるで空気のような存在まで好きな対象の存在自体が消える。そして、絶対型の解釈をされている方がおっしゃる「何者でもない自由」とはどういうことかも考えてみました。これも「好きを貫く」で考えられる内容だと思います。つまりその対象、「何者でもない自由」、「思考を拘束されたくない自由を謳歌する」、そうゆう生き方を好きでやるが循環型になっているように感じました。「何者でもない自由」とは、この世の中でのIDは個であることゆえのID、同化しない。常にバードビュー、非常に高い山の頂から俯瞰するような生き方なのではないでしょうか。それも「好きを貫く」ことの一種なんだなというのが、私の結論でした。
ステーキ好きが毎日ステーキを食べると1ヶ月したら飽きる。私は、3ヶ月間毎日昼食にカレーライスを食べていた時期があり、今は毎日うどんを食べています。もう3ヶ月ぐらいは経ってます。これはカレーやうどんが好きだからではなく、早く食べれて値段もリーズナブル、立地も近くて選んだ結果だからです。行動インセンティブは昼飯は10分で済ませて、残りの休憩時間は読書がしたいということだけの理由。つまり「時間が欲しい」が動機だったんです。こう考えると最近では欧米化が進んで毎食、米という家庭は減ったと思いますが、毎日米を食べていた日本人、毎日カレーを食べて続けるインド人、毎日芋を食べ続けるイギリス人の感覚は毎日食べて飽きるよねという話には及ばない。これは文化や習慣であるがゆえになされる結果なのだろう。ケーキが好きだから意識して毎日ケーキを食べていたら、それは飽きてしまう。「好きを貫く」とは好きなことすら限りなく無意識になってしまうことなのだろう。たまに食べる好物のケーキ。「好きを貫く」には色々な種類がありそうである。

2007/12/09

ザ・マスター・キー 第8週目



■ザ・マスター・キー 第8週目 想像力を養う
07/12/10週
来週も忙しいそうになるので30分前乗りして書いておきます。8週目ということは約2ヶ月ほど経過したことになるんですね。たった117Pぐらいしか読んでないので、コラム程度の感覚でしかありませんが、コツコツ読んでまとめていくのも面白いと感じている今日この頃です。さて本題、8週の中での印象の変化は、宗教系?⇒スピリチュアル?⇒宇宙精神?⇒意識から行動へ引き寄せる⇒想像力の重要性と段々面白みも納得感もふくらんでくる今後の展開が非常に気になるところです。思考は行動を招くのは誰でも実感でき、その思考が建設的で調和したものなら、結果は善に、破壊的で調和していないなら、結果は悪に同じパワーでもスターウォーズのフォースのように一方は暗黒面に堕ちてしまうパターンと一方は正しくパワーを使い幸福にあるパターンが生じているのによく似ている。この本で引用されたのは、エマソンとカーライルで、エマソンは「より善き牧師」となるため、形式的なピューリタン精神を脱ぎ捨て、新しいアメリカの精神を創造し、自己の内にある道徳(=神)を信頼し、(悪を見ない)光明思想を説いた。そしてカーライルはというと思想は急進的であり、痛烈な社会批判、英雄崇拝論は、保守主義者のあいだでも反発をくらう。彼の言葉に「すべての人間の権利のうちで、愚かな者が賢明な者に支配される、この権利が最も議論の余地のない明白なものである。」があるように、同じ時代を生きて、そして交流もあった二人の明暗をこの本ではうまく引用していて関心しました。本当に対照的である。思考の持ち方は常に建設的であることが賢明であることは明白なようです。またこの章で一番、これは!と思ったのは海に浮かぶ戦艦の話、戦艦の詳細をイメージできる。戦艦の軍事力をイメージできる。戦艦が作られるドッグをイメージできる、戦艦が材料だったころをイメージできる。戦艦が設計されたときのことをイメージできる。戦艦を作れと命令した防衛長官の思考がイメージできる。防衛長官にそれを命令させた国民の思考がイメージできる。その中に自分の思考が存在している。そう遡って想像する力の絶大さは半端ではないのだな。改めてこの文を読んで、そんな見方はしたことがない。こんな思考も存在するのだと感じた。これは今の仕事でも十分活用することができるし、マーケティングを深堀するなら、とんでもない想像力を発揮できる可能性を感じた。マスターキーなかなかやるじゃん。

考える力を向上させるには

今朝は手短に「考える力」を鍛える、向上させるにはについて2つ。
本部での販売計画研修を振り返って、鍛えるプロセスが2つあると感じた。1つは、もし自分が目指す相手との距離感(仕事の差)がやたらと離れている場合、もう1つは比較的近い場合、どちらとも判断がつかない場合は離れていると思ったほうがいい。前者の場合はとにかくコピーする。やたら質問して早々に答えを出して全く同じになるように訓練することが、なぜそのようなアプローチをするのかという点で気づきと理解度をあげてくれると思う。後者の場合は答えは聞かない。自分ならどうやって見るか、どんなことを抽出したいか、その理由はなにか、どうしたら最速でそこまでいきつけるか、創意工夫はできないかと、自分の頭をフル回転させて組み立てていく努力が必要で、その一連の取り組みが大きく考える力を向上させると思う。一概に何でも聞きまくっていると、目指すべき相手との距離感が近いときは考える力の向上が後手になり、到達するどころか距離は益々離れるばかり、逆に距離感が遠い場合は、自分で考えてもおそらく理解もできず、頓挫することになる。このバランスを取っていく必要がある。確かに聞く事、訓えてもらおうとすることは大切だが、一歩誤ると自分の成長を減速させる作用が発生することがあるのではないでしょうか。最近自分で考える人が減ったと感じます。どんな単純で、簡単なことでもすぐに答えを他に求めることは危険ですね。

電車の中でサラリーマン体験

先日行われたエリアの会議(テストの後で研修丸一日)、その後で懇親会が居酒屋で行われた。師走ということもあり、皆さん忘年会シーズンで真っ赤な顔したサラリーマンで満席、大行列状態。ひさびさに見ましたが、世の中の普通の景色なんですねこれが。帰りの電車で程よく酔っ払ったサラリーマンの群れの隣に立って、その人たちの会話をずっと駅に着くまで聞いておりました。どうやらIT関連で、海外との取引もあるような会社でした。2つ私に取って興味深い話をしていました。
①長時間労働
②英語のスキル
①の長時間労働、どうやらいつも帰宅は23時か終電のようで、慣れちゃったよねという話。なんでも長崎出張はきついらしい。IT業界は残業が多く長時間労働なのかな?朝電車で勉強しようとしているけど寝てしまうんだよねと、全会一致でした。そんなに連日長時間拘束されていたら、集中力がないと質の高い仕事はできないのではないかなぁなんて考えながら、朝の満員電車に押し詰められて下を向いて眠っている姿や帰宅するための最終電車にゆられて舟こぎをしている様子など容易に浮かびました。
②英語のスキル、同僚の●●はTOEIC980点なんだよ、とか信じられないとか、僕は860点だけどね維持するのが大変などかなり盛り上がっていました。帰国子女は強いよなぁ、いくらやっても駄目だ。などなど色々な話が聴けて面白かった。そのとき思ったのは確かに英語はできた方が断然いいと思うが、どうなんだろうか。そもそも中身がないとアウトプットする手段としての英語だから、どちらかというと中身を磨かないことには肝心のアウトプットがペラペラになって、英語がペラペラでも仕事がペラペラ(薄い)なんてことになりかねやしないか。とサラリーマン達の会話を聞きながら色々考えてみた。英語はやろうと思えば後からついてくるから、今は自分の場合は切り捨てないとインプットの時間が捻出できない状態だなぁ、梅田望夫さんは英語圏でのインターネット上の情報の質と量が圧倒的に充実していくなかで取り残されない為にも学ぶべきとおっしゃっていたなぁ、でも何の為の英語かを定義しないと的外れになるし。でもインド人はフラット化する世界で、米国会計士の仕事を侵食できる理由は英語という言語を習得していることが強みとなっているんだよね。やっぱり大切なのかな。と思った私もサラリーマンと言えばサラリーマンだよなとサラリーマン体験をした10分間でした。

2007/12/07

決定的な差を生み出すマインドセットとは

昨日の公休日で、前日にあった研修の内容をよくよく考えてみました。講師はグレードが2つ上の店長で、全体としては本部機能(MDや在庫コントロール)など未知の分野の話はいいとして、現場の販売計画のレクチャー自体は目から鱗というものは多くはなかったが、スキル面では収穫も多かった。そこで更になぜグレードが2つ上で、内容で考えたら参加した店長のグレードなら理解もできるし、実践もできそうなものが多い中で、差がでるのか。決定的な差を生み出すマインドセットとは何なのか、試験勉強の合間に考えをめぐらせてみた。今朝は5時に起きて、試験勉強を少しと販売計画の見直しをメインでやっていたのだが、そこで気がついたことがある。決定的な差を生み出すマインドセットがあるのではないかということに。数値検証はどうしているか。需要予測と在庫の確保はどうしているのか。今回はそんな明確な指標をレクチャーしてもらう場面もあったのだが、誰でも前週伸び率は知っている。これも同じ条件で確認して翌週の需要予測を立てられる。これは条件はイーブンだと思う。私は、この指標を質問されたときに「肌感覚」と答え、笑いも起きたが、前週比は当然加味して、売場をこう作るから、もっと伸ばせる機会があるという意味を込めて「肌感覚」と答えた。実はこの答えとグレードが2つ上の店長のマインドセットと隠れた引き寄せ法則が隠れているのではないかと仮説が立った。
ロジックはこうだ。会社が出す売上動向は相当なデータ検証の上で出ている予測なので堅い。そのトレンドをはずさないために前週の週間の売上規模と翌週の売上規模の伸び率(売上予測)から単品の伸び率を算出し、そこにまずは乗るという定石を打つ。その販売数つまりは回転に耐え販売機会をロスしない売場を構築する。面積が取れなければ補充計画を打つ、これはリスク回避、軽減である。ここまでが見えている部分。これだけなら誰でもやれる。実はこの単純なメカニズムの裏に引き寄せ、作りたい数字を描いているはずなのではないか。つまり伸び率1.5倍を2.0倍にしようと策をめぐらしている可能性は十分にある。でないと普通にやれば全員が成果を出せることになる。意思入れによる数字作りが決定的な差を生み出すマインドセットではないかと思う。もしそれがないとしたら、現在の大半の店舗は無策であるとしかいえない。そうすると会社はもっと伸びる可能性がある。またはツーグレード上のマインドセットを全員が習得すればそれはそれで会社の業績はもっと伸びる可能性がある。どちらにせよ空白が広がっているということになった。顧客のニーズと数値変動、全体の動向をうけ、最適最善な数値をイメージし、それを実現させるための打ち手とリスク回避を店舗へ落とし込む、この一連の思考とアウトプットこそ、決定的な差を生み出すマインドセットではないでしょうか。さてテストに行ってきます。

2007/12/06

トヨタの口ぐせ、トヨタの上司






まるで兄弟のような本ですが、赤いのが以前のブロック統括している上司が入店をされたときに最近読んだ本で良かった物として教えて頂いた本で、青いのが先週メールで共有されていたブログの中に登場した本です。私は興味があると直ぐに買い求め読破する習慣があるので、それぞれ推薦して頂いた日に購入しました。今日は本部で研修だったのですが、朝から時間を作って、一気に読破してしまいました。昼前には本社近くのファミレスで研修の事前学習をして参加しましたが、今回は非常に実践的でいいことをたくさん学びました。収穫は大きかったと思います。その後、新店の応援に行ってバリバリ働いて帰宅。ほっと一息ですが、明日は公休で試験勉強をして金曜はテストと会議があるため、今週はずっと外回り。研修から持ち帰った内容を早く煮詰めたいと思います。1つ大きな収穫があったのはVLOOKというエクセル関数です。エクセルは強い方ですが、独学でIF関数ぐらいまではカジッた時期もあったのですが仕事では、使用頻度が低く最近は新しいことには挑戦していませんでしたが、自分より職階の高い店長が会話の中でVLOOKに触れたことで、新境地が開きました。試験がおわったら、1週間詰めれば自由自在に使いこなせるはずなので、一段とルーチン的な数値の抽出なんかはマクロと組み合わせて秒殺できると考えてます。これで異常に仕事の幅と深みが増すはず。この可能性に気づきワクワクしております。何より時間短縮してアウトプット量が増えるのは最大の恩恵です。今はインターネット上に学習の高速道路が完成しています(棋士の羽生さん、梅田望夫さんが語られたように)これを利用すれば、一定のところまでは自分でスイスイ行けてしまうのが現実です。あとはやる気だけなのかもしれません。
さて肝心の本の内容ですが、改めて2冊を通して感じるのはトヨタが徹底した「現場主義」であることでしょうか。それも自分の目で見てしか信用しないぐらい現場を見る、現物を見る、現実を見るということ。そして職階をあがろうと思えば全ての工程に精通していなければならない。これは上司として上に立ったときに部下への教育ができるか否かを決定づける要素でもあります。非常にいい内容ですが、文字量は少なくコンパクトなので自分で考えて何かを導き出すことに重きを置いているように思いました。ただ1点だけ、これはどうかな?と感じたのは、トヨタの上司P64にある問題解決の3つのテーマを職階に応じて学ぶということ。

①発生型問題解決…目の前で起こっている問題や慢性的に発生している問題
②課題設定型問題解決…今後中期3~5年で見た課題、将来的に起こる問題
③ビジョン指向問題解決…世界情勢から自社の抱える課題などにブレークダウン

確かに入社すぐの新入社員や新任店長には難しいかもしれないが、①はできる。
②と③は鍛錬しだい。ハッキリ分けてということは書かれていないのでもしかしたら同時進行の要素もあるかもしれないが、職階によって重点的に実施なら手堅い教育方法論で、もし完全に分担しているならトヨタがもっと伸びる要素があると感じた。全社員が③を考えることができる、考えるトレーニングをすることが一定以上の社員には不可欠でスピードをもって成長するためのエッセンスでもあるからで、たとえ成長過程の人材が言うことは一人前で、成果が伴わない現実と板ばさみに合う期間が発生してしても、ここを突破させれば非常に飛躍的に成長できるチャンスが眠っている。そもそも現場では、①②③と綺麗に分類されて問題というものは発生しない。複雑に絡むものなので、そこを問題の種類を分類して整理して教育するというのはいいアプローチだと思うが、分類して重点的に教育すると時間を要してしまう。トヨタマンが粘り強く、向上心の高い人材に恵まれ続ければいいが、これからは難しい時代に入る。この状況下で、何年も着実に階段を踏みしめる覚悟がある優秀な人材がいればいいが、そのような人材をひきつけるには、スピード感ある教育やキャリアアップが必要で、今後この制度もカイゼンしていくのかもしれない。

2007/12/05

ザ・マスター・キー 第7週目


■ザ・マスター・キー 第6週目 イメージの威力
07/12/3週
今週は結構面白い内容でした。負債を抱えている人間は四六時中、「負債」のことを考えてしまう。思考は原因なので、結果的に負債に拘り続けて、多くの負債を抱えてしまうという、損失は大きな損失を引き寄せる、導いてしまうというあながち否定できない内容でした。だからどうするのか。思考は原因としたら思考を磨けばいい結果を引き寄せられるというのが、この章のポイントでした。3つ。
ステップ①概念化
ステップ②ビジュアリゼーション
ステップ③物質化
概念化とは頭の中に設計図を描くことであり、ビジュアリゼーション(観想)とは、細部にわたるまで完璧に映像をみることであり、そこがわかれば物質化の方法や手段がわかってくるというもの。
あるべき姿論と同じだなと感じました。いかに日ごろからこだわって良いイメージを持ち具現化のために行動することが大切なのかがわかります。私の課題は具現化の力が弱いところなので、ここを強化していけば店舗はもっと良くなると思っております。

2007/12/02

コーチについて物申す妻

昨晩コーチについて妻が独自の見解をしてくれました。
なぜコーチは売れるのか?アクセシブルブランドとして価格設定や店舗の内装、雰囲気など様々なアプローチをしていることは私も知っており、妻も自宅にある雑誌や資料、本の山の中で気になるものは目を通しているので知っている。それ以外で気づいたからと話してくれた。ひとことで言うと格差がないということらしい。格差?顧客格差がないということらしいが、詳しくは、LVだと持っている人は本当のセレブというか上流階級の人か、ギャルで激しく格差が発生している。その他のブランドも顧客セグメントがハッキリしすぎていて持っている人の特徴に傾向がみられるというのだ。それはそれで、そのようなマーケティング戦略ならいいことだとは思うが、そのブランドを持っている人は、このような習慣や見た目、生き方をしている人なんてイメージがつくのではないかという投げかけ。面白いのは合コンで同じぐらい好みの女性が2人いて持っているバッグがLVとコーチだったら瞬間的にどっちを選ぶ?なんて質問もされた。つまりは、コーチは学生が持っていても、主婦が持っていても、年配の方が持っていたとしても違和感は感じない。そして何より目立ち過ぎず、そのひとの個性をつぶさない。つまり見る側から勝手なイメージを描きにくいことが好印象を与えていて支持率が高まっている結果、業績が好調なのではないかという要素もあると言う考えであった。

なるほど。

2007/12/01

西洋骨董洋菓子店 「アンティーク」


公休日の昼下がりに再放送しているのを見ました。
(アンティーク抜粋)
簡単に言うとケーキ屋のお話だが色々な人間模様がこのケーキ屋を中心に描かれている。放送が2001年の末だったので丁度私が現在の会社に準社員として入社した年である。もう6年も経過したことが信じられない。なぜわざわざドラマのことを書いたかというと実は現在の妻(未来も一緒だが)とも出会う前だったので、ふと考えると今は当たり前のように1つ屋根の下で暮らしているが、その頃の何かの選択が違えば今の家庭はなかったんだということに改めて、んんと唸ってしまった。そんなことを思いながら、「この頃何してた?」と会話がはずんだ。主題歌、挿入歌ともにミスチルオンパレードなこともその時、その時のどう生きていたかを思い起こすきっかけとなった。音楽というか自分の中のヒット曲というものは人生の隣にある。甘い思い出も、苦い思いでも全てを包み込んでそっと記憶の片隅に眠っているものだ。個人的にケーキが大好きなので、こだわりとしては、再放送を見る方は美味しいケーキ屋でケーキを用意して見ることをお勧めします。

アパレル事業再生

12/1の繊研新聞に考え深い記事があった。それは小売事業でPB戦略が盛んになっているが、内部収益性を高めるのが狙いで顧客不在の事業戦略の幼稚さに苦言を呈したものであった。粗利益と一言で言うが本質的な意味は、顧客がその商品、その商売に対して払ってもいい付加価値の幅のことである。つまり粗利を高めたければ、顧客がそれを認められるような付加価値を提供できないといけない。顧客が求める付加価値が粗利益の正体である。このコラムの著者ジェネックスパートナーズの河合拓さんは、マービン・バウアーの著書「マッキンゼー経営の本質、意思と仕組み」をあげながら自社のブランドは顧客にとって何を提供しているのか、他社と比べて何が違うのかを我々に問いかける。
我々の事業とは何か?から定義し、我々は顧客に、社会に何ができるか、できているか、できる可能性があるのかを探り、見えざるニーズ、聞こえにくいウォンツに最大の関心をはらうべきである。一度勝利したぐらいで、その栄光にすがれば未来はない。絶えず進まねばならない。

ユダヤの訓え「大物」になる勉強法





別に大物になろうと思って買ったのではなく、世界でも成功を収めている民族であるユダヤの方々がどんな勉強法をしているのかに興味がわいて思わずタイトルで買った本です。学生時代のバイト先の主任(某ハローキティ)この方やたらと根拠のないポジティブフィードバックを繰り返す方なんですが、(いつも口癖が「いいねぇ~GOTOく~ん」)いつも何がいいのかな?と疑問に思っていた方なんですが、今では随分と出世なされたみたいです。その方は生物学に通じていて、世界で最も優秀な民族は華僑とユダヤと日本人だ発言をしておりました。また黒人は身体的能力では黄色人種や白人の比ではないと過激な発言をしていたのを覚えております。この本を読んで真っ先に思い出したのは、その主任。ユダヤ教についてはほとんど知らなかったのですが、なぜ成功する人間が多いかは納得できる内容でした。また実際に成功を収めている方があまりにも多いことも、改めて知る機会となり文章量自体は少ないのですが、気分転換に読むにはいいかもしれません。特に関心したのは、子供への教育が父親の義務であるという点が現代の日本と比べると姿勢自体が全く違うんだと思い、子供を持つ親なら、そのような視点で読むことも非常に勉強になるとおもいました。彼らは勉強を楽しみ、考えることに喜びを見いだせる民族で、自分達の安住の地を持てない過酷な環境下において知恵をふりしぼる、人生に創意工夫することを常としてきた。改めて「考えること」と「教育」について新鮮かつ普遍の真理というものを感じ取ることができたと思う。ユダヤのタルムード、一度は勉強してみたいと感じた。そんなユダヤの商人もベルギーはアントワープ、ダイヤモンド取引で有名な地であるが、最近はインド商人が幅を利かせるようになっているらしい。町で見かけるのもめっきりインド商人だそうな。インド人と言えば、最近日本で良く見かけるのがインド式計算法ですが、陰山先生の百マス計算もそうなんですが、あれをやらせれば子供が賢くなるなんてのは大間違いで、本質はなぜインド人はそのような計算方法をするようになったのか、なぜ百マスで計算する必要があるのかである。そこを深く考えて実行できる子供に教育することができないと言われたことしかできない大人になる。つまりは、このユダヤの訓え、勉強法をわかったつもりでかじったところで我々が明日にはユダヤが生んだ天才のひとり、アインシュタインのようになれるわけでもなく、ロスチャイルド家のように大成功を収めることができるわけでもない。本当に習得するには一生涯かけて学ぶことが肝心なのだ。これからも勤勉な民族は世界をリードするであろう。