2010/08/28

幸之助論


John P.Cotter著書、非常に内容が濃く必読と言える一冊。ここでは3点抽出、自己成長を促す読書とは、はじめからこの一冊から何かを吸収しようと貪欲に食らいつく読書である。たった数時間で偉大な人物の人生の重要な時期を全て体感することで、通常は経験できない経験を読書の時間で吸収する。そのように考えると、この一冊はどこをとっても素晴らしく、1分たりとも無駄にはならなかった。

①自分なりのリーダーシップ持論を持ち明文化することの重要性
 これは自己の強化につながる
②事業は黒字であって然り、これはビジネスでは当たり前だが
一番苦しむところ、利益は顧客の支持率そのものであり
 利益が出ないビジネスは的外れということ
 これは非常に厳しいが、本質を見失いそうになるとき自らに
 問いかけるべき質問だ。
③衆知こそ力なり
 最強の組織はフルフラットであるが、このフルフラットはオールダウンドということではなく
 マインドフルフラットである。全員が経営者マインドを持つことの強さを物語っている

上記を受けて、9月中にリーダーシップ持論をまとめる。またこの1年で自店を高収益店舗へ
生まれ変わらせることを決めた。

2010/08/27

インターンからの贈り物

こんな嬉しい出来事はない。インターンシップの学生から店舗に色紙と写真が届いた。この活き活きとした姿を見るだけで、感無量だ。共に過ごした6日間の店舗研修で培われた絆を感じることができる。世界の未来を背負う才能達とまた世界のどこかで再会する日を心待ちにする。できることなら自社で共にやってゆきたい、そんな気持ちが正直なところだが、それぞれが持つ強みを発揮して、自分は、これだ!!という道で活躍され、豊かな人生を歩むことを切に願っている。皆さん本当にありがとう!!

2010/08/26

「維新会」の誕生


2010年新入社員2名を店舗で受入、半年で店長昇格を実現したお祝いの食事会を行なった。これは入社時に約束をしていたことで、実は2007年の新入社員受入時も同じ約束をしていた。2008年2009年は香港に海外赴任していたため、日本での受入に空白ができているが、このようなボーダーレスな交流はとても素晴らしいと感じている。お互いに刺激にもなるし、そもそも若き才能達を結びつけることで、高い志を束ねて大きなことができるのではと常々考えていた。それが今夜、形になったことは大きな意義だ。飛躍的な成長をするために何が必要か、5時間にも及んだ食事会は価値ある場となった。そして「維新会」が誕生した。

維新といえど、政治的な色はなく。坂本龍馬のブームに影響されているということでもない。フラミンゴは父親からしか乳が出ないという「常識を覆すようなこと」や意味合いを含めネーミングが良いのではないか、「脱・茹で蛙の会」というような戒めの意味合いを入れたいなど、色々と候補があがった、散々話し合った末にたどり着いたのが「維新」であった。毎年2月と8月、テーマを決めて集まり、飛躍的な成長のきっかけにしようと決めた。

2010/08/13

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論


社長推薦図書「民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論」大前研一さん著書、個人的に大前研一さんの著書は好きなのでほとんどは読んでいるが、今回は社長推薦図書ということで早速店舗の下にある書店に足を運んだ。新著が出ていたのは知っていたが、購入していなかったので、良い機会となった。読了して、書こうと思えばいくらでも書けるのだが、2つだけ第2章から抜き出して自分なりに考えてみた。

1つ目は安売りに関して、本著では触れていないが、考える上で好例だと思ったのが「牛丼戦争」だ。吉野家の業績不振は、安売り合戦に参加し遅れたことが大きいと書かれていることが多い、これが明暗を分けたと声高に叫ばれているが、本当にそうだろうか、また自分が吉野家の経営者ならどのように対応してゆくだろうか。ポイントは「早い、安い、旨い」だろう。なぜ吉野家は苦戦するのか、顧客は吉野家に何を求めているのか考えると、この「早い、安い、旨い」というコンセプト自体は決して現在でも色あせてはいない。但し「早い、安い、旨い」のうち、早いでは競合他社と比較しても大差はなくなっているように感じるのは自分が顧客の立場から考えても、意識したことがないぐらい差はないと言っていいだろう。では旨さはどうか、こちらもメニュこそ差はあるが、実際目の前に吉野家があってもすき家でしか食べたくないほど、味が悪いかと言うと、こちらも大差ないのではないかと思う。ではどこで人々は差を感じているのかというと、安い。つまりどのぐらい安いかが牛丼戦争の主戦場となっているわけだ。だから経営者としてはやむを得ず、この戦いに参加し、お互いが利益を削りながらの消耗戦を繰り広げざるを得ない。では自分が経営者なら、どうするのか切り口を考えた。

吉野家牛丼戦争での主戦場「早い、安い、旨い」の呪縛からの開放について

①高付加価値は牛丼につけられないのか
   -少し足せば、凄く美味しい牛丼
   -健康促進、美容などの効果

②どのような顧客が利用しているのか、したいと思っているのか
   -今でこそ女性を見かけるが、実はもっと利用したいはず
   -家族連れで過ごせる空間なのか

③そもそも吉野家は何を求められているのか
   -家計の味方
   -手作り弁当のような温かい食事

④日本のマーケットに固執する必要があるのか
   -海外では吉野家の出店の方が明らかに進んでいる
   -3倍の規模になるまでの期間を短縮できないか
   (海外414店舗、米国100店舗出店加速、国内1183店舗)

このようにして切ってゆくと主戦場を選び間違えにくいのではないだろうか。

もう1つはユニクロの母体FRグループが展開する「ジーユー」ブランドについて、大前研一さんが、ユニクロ1本にしぼるべきだと述べられているが、990円ジーンズはブランドの認知度を高めたという点については成果であったと私は感じている。ブランドのポジショニングについては賛否両論あるだろうが、例えば最近ではソーシャルビジネスに本格的に取り組んでいる同社にとっては1日当り2ドル以下で生活をしている貧困層に対して収益モデルが成立する価格と品質を探る商品開発のヒントになるのではないかとセカンドブランド以外での付加価値が存在しているのではないかと個人的には思っており、どのように育ててゆくかで、今後明暗を分けてゆく事業なのではないかと思っている。

本著を推薦した社長の意図は何か。日々感じる思いを最もよく反映させた内容がぎっしり詰まっていたからではないだろうか。本来なら全社員に対して面と向かって、何時間も物申したいことを、本著に代弁させた。そのように感じながら読了した。

2010/08/12

インターンの学生から学ぶこと

火曜日から店舗で7名のインターンを受け入れている。インターンである学生から見れば自社が彼、彼女らにとっての自己実現の場になりえるか、自分の目標と会社のベクトルが一致しているのかを判断する貴重な判断材料になる。仮に入社することがなくても、学びの機会があり、自分の血となり肉となるわけだ。自社の立場から見れば、自社が期待しているような人材なのかを見極めることができる、取り組みや発言、全ては入社してから、どのようなリーダーとして成長できるのかポテンシャル部分を探る機会がある。では自分にとってはどうなのか。多くの店長は、このインターンを負担に感じているかもしれないが、実はこのインターンは自己成長にとっても非常に重要な機会となる。斬新な視点、切り口、思考などは非常に刺激的であるし、どのような領域が無関心で空白となっていて、どのような領域に深く興味を示しているのか、世代の特徴は何か、吸収できることは本当に多い。今回も1つ「人生になにかを残す」という発想を頂いた。例えば、5つ人生で何かを残す。と意識的に取り組むことは結果を大きく左右することとなるだろう。振り返って探すならば、人生で残せた5つのこととなる。どちらにせよ興味深い切り口である。

蕨会


6年前に新人店長として着任し、赴任してきた蕨はとても思い出深い場所である。そこで当時一緒に働いた仲間とこうして再会し、酒を酌み交わせるというのはとても幸せだ。当時10代であった学生は勿論20代になり、それぞれ仕事をしている。これもまた新鮮。当時は労務管理もゆるく、週1休みとか21連勤なんてこともあった。朝はDream7という号令で、早朝から毎日売場作りを頑張っていた。今考えると、とても特徴的な店舗で、ほとんどが男性スタッフで、女性は限られていた。その為、試着室担当に男性しかいない、レジも男、全て男という日も普通にあった。なぜか店舗のスタッフルームは部室の匂いがするということを当時の女性上司は入店の度に言っていた。売上が120%を超える日はパフェを食べて祝うなど、意味不明な伝統を築きあげ、ほぼ連日近隣のファミレスのパフェを食べ歩いていた。当然帰宅は1時なんてザラだったと思うが、翌日はDream7で店舗に6時45分ぐらいには集合していた。金曜日の夜の閉店後22:00からは近くの公園で縄跳びを店長代行者、スタッフ入り乱れてやっていた。早番スタッフも参加するほど、盛り上がり2重とびを競い合っていた。その後大縄跳びというのが定番であった。恐ろしくタフなメンバー、今でも、その大縄跳びを当時の店長代行者が自宅に保管しているというのには相当驚いたが、これも私達が築き上げた絆なのだろう。もしチャンスがあるのなら、もう一度このメンバーで1つの店舗を運営したいと心から思った。とても気持ちよい夜風を感じながら、行き着けであった居酒屋マロのオープンベンチで終電まで、会話を楽しんだ。皆ありがとう。

2010/08/07

今夜は蕨会

今夜は新人店長時代の仲間と「蕨会」である。海外赴任が間に入っていたので皆と会うのは、かなり久しぶりになる。きっと社会の荒波にもまれて随分と変わったのではないかと思う。積もる話もたっぷりあると思うので、じっくり皆様の近況をアクティブリスニングしたい。このような会が開催できるというのは非常に嬉しいことだ。

情報インフラの整備

Googleアラートを使った情報収集(Keyword設定)の立て直しの必要性を感じている。殆どが中国の産業や重要な企業、経済動向をリサーチするために設定されており、現在の世界情勢から言っても偏りすぎであり、これは刷新しないといけない。1年やそこらで手直しをせまられるぐらい世の中の流れが早いというのもあるが、自分が世の中を見る視点をシフトさせて言ったことが一番の理由であると考えている。また英語圏の情報網の充実、欧州、アフリカ、南米などロケーション、ITやSNSなどの影響力の強さなども踏まえ、仕切りなおす。Blogのインプットも見直しをしないと無駄が多い。効率良く情報をさらう能力は磨かれたが、肝心の情報収集の中身が洗練されていないことを痛感した朝であった。

2010/08/06

自己革新力

人は長年付き合ってきた自分という最大の難敵に太刀打ちできなくなると、それまで蓄積してきた引き出しに頼り切る毎日を送るようになる。真に飛躍的な成長を遂げようとするための秘訣は、昨日までの自分と決別することである。それはつまり自分を破壊するに等しい。人は自分にその勇気と力を行使できたとき、はじめて自己革新をすることができる。そこから見える風景は、今まで見えていたものとは全く別のものだ。

2010/08/05

ヒット商品の切り口とは

もうそろそろ「食べるラー油」の人気も下火となってきたが、改めてヒット商品を開発する切り口を考えてみた。この「食べるラー油」を軸に考えてみると、ここから更にヒット商品を創造するヒントがあるように思う。切り口は2つにしてみる。まず1つ目は「調味料」で水平展開してみると、七味、山椒、胡椒、マヨネーズなどが思い浮かぶ、このうち私が一番お勧めなのは実在している「生七味」言い換えれば「食べる調味料シリーズの生七味」だ。これは個人的には「ラー油」より美味しい。

このような展開で、食べる胡椒、マヨネーズなどは熱狂的なマヨラーが存在しているわけだから、マヨフレークのような感じにするといいかと思う。もう1つの切り口は、調味料は味付けするもので食べるものではないという固定観念を打破するやりかた。今、注目している切り口は、確かDyDoさんから発売している「飲む杏仁豆腐」、杏仁豆腐はスイーツで器に入れて「食べる」という考え方を「飲む」に変換しているところ、このような切り口で考えると、ヒット商品や話題性のある商品を創造しやすいのではないだろうか。

2010/08/03

We only live once.


2010年もまた8月3日がやって来た。仲間がこの世を去ってからまた月日が流れた。この日を繰り返すたびに思うことは、命の重み。織田信長を討った石田三成は捕われた。三成には死が待っているのは言わずと知れたことであった。喉の渇きを覚えた三成は飲み水を懇願する。そんな三成に手元にあった柿をくれてやろうとするが、柿は後から喉が渇くから水をお願いしたいと言う三成に、どうせ死ぬのに、柿でも水でもどちらでも良いではないかと誰もが思う。三成という人物は最後の最後まで命を大切にした。何が起こるかわからないということは自分が本能寺の変で証明したわけだから、当然と言えば当然だが、命の重みをよく理解していた人物である。西郷吉之助もまた同様に、最後の最後まで、まだまだと踏みとどまった。歴史に名を残す人間の中で、この2人は命の重みを理解していた人物だろう。無用な命などこの世にはない。1つの命が成せることは、とても大きい。そして命の襷が成せることは更に大きい。我々はたった一度だけ生きることができるのだから精一杯やろうじゃないか。