2008/03/21

香港渡航につき

香港渡航につき、あちらで、インターネットの接続をするまで暫く更新が滞りますが、これまでと変わらず、というよりも、もっと異国文化の中での生活、仕事をしながら経験を積んで、もっとまともな内容に改善してゆこうと思います。

中国人口問題のいま


中国の人口問題はタフな問題であり、この問題解決やコントロールだけでも長い月日を掛けられるほどの分野であると思いますが、私の本業は人口問題を考えることではなく、そこから導き出されるビジネスの仮説や検証である。政府も頭を痛める問題、そして何より正確な統計が前提条件の人口動態において、精度の低さ、出生や死亡の届けの漏れだけで2~3割発生しているようでは、人口動態を軸にしたビジネス戦略の構築は困難である。そこは専門分野の権威の皆様が頭を使ってより現実の数値に近づける努力をしてもらったものを利用して人口問題に纏わるいくつもの良質な論文を束ねたのが本書である。編集に当たっては、個人的なフィルタが入っていないことで、本書がリアルな中国の人口問題へ肉薄していることへの期待が持てる内容である。人口動態を把握し理解を深めることは、産業の発展、未開拓のビジネスへと考察を進める基礎となる。中国で人口爆発の抑制と言えば「一人っ子」政策が容易に想像できるが、これ1つ取っても正確に理解している人間は少ないのではないでしょうか。問題は山積みで、この国を治めるのは非常に厄介なことである。

子は鎹

子は鎹(かすがい)と言いますが、家族間をつないでいるだけでなく、子供と子供を接点とした家族同士のつなぎ役を担っている「子は鎹」もあります。先日、家族ぐるみでお付き合いをしているご家族と一緒に、香港赴任すると、しばらく会う機会もなくなるので、ということで、食事会をしました。子供同士の誕生日も近く、ママ同士の交流から家族交流に進展したのですが、とても素敵なご家族で、音楽好きがお子さんに遺伝したのか、いつも上手にお歌を歌っています。しばらく会えなくなるので寂しいですが、妻と子供は、こちらに残るため是非お付き合いを深めていって頂きたいなと思っています。またこれまで撮影した子供達の成長記録をDVDにしてプレゼントしてもらいました。懐かしいねとか、大きくなったねと話ながら全てじっくり見たのですが、子供の成長の早さは本当に驚くばかりです。DVD多謝晒!これからも二人仲良く成長してもらいたいと思います。二人というか、三人です。もうひとり女の子がいるので、トリオには末永くお付き合いしてもらいたいです。ママが全員同い年なのも何かの縁でしょうか。パパ同盟ももっと盛り上げましょうね。

スライドショーのテーマ

ブログ上に「BENCH」というテーマでスライドショーの機能をアップしたのですが、(世界の人がネット上にストレージしている画像をスライドショーにしてみることができる機能)このテーマというかキーワードを自分で設定できるんです。なぜBENCHかというとベンチには物語りがあるからです。たぶん夜景とか、虹とか入力すると綺麗な写真がたくさんヒットしますが、ただ単に綺麗だけではなく、物語を創造したり、思い出を感じたりできるものは何かを考えてベンチにしたわけです。世界の人々のベンチにまつわる思い出や思い入れを見ることができるわけです。そしてベンチにはストーリーが存在しやすいというのが私の仮説で、わざわざベンチの写真を撮るには、それ相応の理由があるからであり、ノイズ(泥酔している人とかの写真)も入りにくかったので、しばらくベンチにしようと思っています。ベンチと言えば、私がスコットランドのエジンバラに滞在していたときに、心が温まったエピソードがあります。中央公園の広場にあるベンチは全て寄付による設置で、ベンチにベンチを寄付したひとのメッセージが刻まれていました。ここまでは日本でも珍しくない話なのですが、私が座ったベンチには「このベンチに座った方々全員が幸せになりますように」なんていう素敵な言葉が刻まれておりました。一体どれくらいの人々がそこに座って、そのメッセージを読んだのか考えると、このベンチに物語ありです。

中国を知る


1刷から5ヶ月で2刷、中国で痛い思いをした企業戦士が買い漁っているのかもしれません。こちらは先日の「騙してもまだまだ騙せる日本人」より政治経済システムから企業行動などを俯瞰できる内容でよくまとめられているので、短時間にインプットするには良質な情報(基本的)がつまっているので、中国へ赴任する方は一読すべき本だと思います。中国を知るポイントというのは1つ、その本がいつ書かれたものなのかを意識することでしょう。中国はご存知の通り物凄い早さで変貌していますし、政策の転換や時代背景、法も未整備なので、法律の変更や立法によっても昨日OKなことが今日はNGになるわけです。何年に書かれたものなのかは意識しておかないと今もそうなんだと勝手に思い込み、読み違いを起こします。つまりは本を買うときに書かれた年代別に集約して読みこなしてゆくと整理しやすく理解度も深まるでしょう。歴史の長い国ですので、いつになったら中国を理解できるかは、検討もつきませんが、歴史が長いだけに知的好奇心をいつまでも刺激してくれることは間違いないのです。過去を読み込みながら、現実を直視し、未来を描くという作業は非常に面白いものです。

2008/03/20

騙してもまだまだ騙せる日本人



騙してもまだまだ騙せる日本人。いやいや騙さないでよ。これは日本人を効率よくハメるためのHOW TOモノか?それとも騙されないようにするための日本人のための心得なのか?というようなタイトルですが、サブタイトルの君は中国人を知らなさ過ぎるがポイント。つまり中国人を知るための本である。内容は中国人の考え方や習慣、読むと読まないとではワクチンのようなもので、免疫を作るために読むべき本だと思う。実際に中国で事業を立ち上げた方に直接話しを聴いた内容と重複する部分がほとんどで、更に強調されたことすら合致するということは、この本の内容は、ズバリを表現しているのかもしれない。特にビジネスをする上では読んでおいて損はない本である。そもそも日本は島国で、日本が特異だと思ったほうがいいのかもしれない。そんな「騙してもまだまだ騙せる日本人」は上海の川柳大会の優勝作品をパクッているところが素敵であり、誰でも話せる中国語の教本に「なぜ貴方は嘘をつくのですか?」という例文があるのも、かなり意味深と思います。嘘は国柄といいますが、嘘は人間として良くないのではないでしょうかと思ってしまう私は日本人。

2008/03/19

二本の足で歩くということ

二本の足で歩くということ、大袈裟なことではなく散歩したという話です。海外赴任に当たり車の売却をするため、書類の申請に地元へ戻った時のこと。車を売却した後、当然徒歩になるわけであり、駅まで送ってくれるという申し出を断り、ちょっと遠いがなかなか機会もないと思い、車屋から地元の駅まで歩いてみて、改めて歩くことの素晴らしさを感じました。車がない時代は皆、歩いていたことを考えると、車の凄さを改めて感じますし、歩いていけることも凄いことであります。歩くと風景が見違えて、気付かなかったことがよく見えるようになりますね。そして思い出がたくさん、昔のことを思い出しながらひたすら1時間歩きました。友人の家の前を通過、たまたま配達のひとがインターフォンを押したので、彼の母親の元気な声が聞こえてきました。そんなことを伝えてあげたい(笑)町並みも変わり、建物の老朽化と新築物件のコントラストや店じまいして看板を下ろした店、建て壊しをしているところ、シャッター商店街とまではいかないが、空きも多い。お腹がすいていたので、昔、頻繁に通っていた中華料理屋に入ることにした。「三龍亭」という名前なのだが、当時は三流亭とよく笑っていた。このお店、私の中では、人生で一番美味しい炒飯を出す店なのだが、なぜかアタリとハズレがある。「最高の塩加減」、いい塩梅のときと、そうでないときのギャップが激しいので三流。なんだけど、どうしても一流の味に期待して通っていた。この日はアタリ。お会計のときに、お店のおばちゃんに「随分大きくなったわね!大学生になったの?」と言われて凍りつきました。おばちゃんの中では一体どれくらい時計が止まっているのだろうか。確かに私が遠い昔、この店で炒飯を食べて、お会計のときにお財布がなくて慌てて自宅に取りに帰ったが戻ってみたら、おばちゃんは笑っていて、財布は週刊誌の間にはさまっていたというオチなんかもあったが、もうあれから10年は経ってますよ(笑)香港に行ってもたまには思い出してねという温かい言葉。やはり地元はいいものだ。

2008/03/15

まるで学生のようだ

渡航後、どうやって勉強してゆくと効率的か、最短で習得できるか、本当に必要かどうか。仕事と自分の時間を分配してこれまで通りカバーできるのかを昨晩は徹底的に考えてみた。そして勉強方法についても取り組んでみて、およそ自分が設定した課題をタイムマネジメントできるのか時間を計ってみたのだが、「まるで学生のようだ」というのが感想である。そして改めて2008年は学ぶ年になる。



①レポート課題(週/月):週16時間
必要な知識や情報収集が発生週間については、公休日を使用、月間も同じ
②語学:1日4時間
-英単語は毎日5つずつ英英で書き出しと暗記(1時間):TOEIC
-ヒヤリングは1週間1ストーリー週前半は聴く後半は書き出し(合計7時間)
-使える構文1日1つずつ(30分)
-中国語単語は英単語と連動で毎日5つ(30分)
-中国語基本中の基本的な日常会話の習得(1時間)
③これに今まで通りの読書とブログなどのルーチンが4時間


現状だと仕事をしている日で8時間消費することになる。
実働少なく見積もって12時間、睡眠は7時間、インプット7時間、他食事など考えるとオーバーすることになるので継続して実施しながら効率化と切り捨てを行い時間配分の骨格を作ろうと思う。ここに会社が用意してくれるレッスンもあるので、これはボーナスのようなものだ。また日々の仕事は英語と中国語でなされるので、アウトプットはここでできる。そして複雑な心境だが、この計画は単身赴任でしかなしえないという現実。妻と子供と離れて寂しい分、寂しさを勉強にぶつけようと思う。


今回一緒に赴任する店長は、このブログを見てくれているようなので参考までに、渡航に際してインプットした&する本を書き出しておりますので右上のインプットのシート内を役に立つかどうかはわかりませんが、参考になればと思います。通関でひっかかりそうなものもあります(笑)有名な●●●事件や宗教団体●●●などについて記述があると通らないようです。ネットもフィルタリングするぐらいの国なので本国は完全にアウト、香港はどうでしょうか。タブーそうな本は先に読もうと思います。

2008/03/14

電車で起こる痴漢冤罪について

ブログで書かれていたことなのですが、私も、この濡れ衣を着せられた方のインタビューをたまたま拝見しました。私は家から職場までdoor-to-doorで10分という非常に恵まれた環境で仕事をしていましたので、電車での痴漢冤罪に巻き込まれる可能性はなかったのですが、先日までの本部インターンの帰宅時の電車(行きは早朝狙いで座って悠々自適)に揺られていた時に、これはマズイと思いました。嫌でもギュウギュウの超満員になるので、男だろうと女だろうと「おしくら饅頭」状態。この痴漢冤罪については以前も同様のことがあり、存じてましたので、無実と潔白を証明できるようなポジション取りを必ずしていました。それでも万が一、万が一、勘違いや自意識過剰な方に濡れ衣着せられるか、今回のケースのように悪意ある人間の罠にはめられたときに、どう対処できるか、必ず物凄く特徴のある人物を記憶するようにしていました。例えばドレッドヘアで金縁メガネなど、そんなことまでして異常じゃない?と思うかもしれませんが、現実起こっているから恐ろしい。両手は必ず誰よりも高く(笑)しかし今回は法に携わる学生が主犯格、知識の悪用ということで残念なニュースです。プロフェッショナリズムのカケラもなかったのでしょうか。

http://www.tez.com/blog/archives/001112.html

香港でインフルエンザ流行

香港でインフルエンザの流行に伴い、学校が3/28まで休校になった。脳炎で小さなお子さんが亡くなったらしく、今回のインフルエンザはいわゆるインフルエンザで昨今何かと人類の脅威として取り上げられているH5N1鳥インフルエンザではないようだ。このH5N1がヒトからヒトへ感染する新型へと変化するのはIfという次元ではなく、Whenという次元になっているのが世界の常識であり、パンデミック(大流行)を想定したワクチン開発やリスク管理などは世界各国特に先進国では当たり前のように行われている。特にスイスは全国民に行き渡るワクチンを備蓄、それとは対象的に日本では何の対策も構築されていないのが現状。未知のウィルスでありかつ爆発的な感染を引き起こす新型トリインフルエンザのような研究にはLEVEL4の施設が必要であり、有名なエボラ出血熱やSARSですらLEVEL3、施設を確保しようにも地元住民の強固な反対により、スタートすら切れないのが今の日本である。島国日本、しかも人口が密集している首都圏で一度新型インフルエンザが猛威を振るえば、間違いなく致命的なダメージを我々は受けることとなる。一般人にはワクチンは間違いなく回ってこない。政府関係者、医療関係者に行き渡って後は、恐怖と混乱の渦の中をひたすら彷徨うこととなり210万人が感染によって死に至るという試算も出ている。文頭で申し上げたが、なぜ今回のインフルエンザがこの未知の新型インフルエンザでない可能性が高いかと言えば、このヒトからヒトへ感染する新型はなぜか働き盛りの年齢の人間に猛威を振るう特徴があるからだ。低毒性のインフルエンザはお年寄りや子供などに猛威を振るい。新型は働き盛り30代、40代に猛威を振るう。人間にとって、インフルエンザは、決して駆逐できない厄介なウィルス(動物を宿主としているのが理由)であるが、インフルエンザにとって、我々人類は食物連鎖の天敵であり、生態系を脅かす駆逐したいNo,1の外敵なのかもしれない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6

渡航日について

2008年3月24日(月)香港への渡航

いよいよ渡航となります。

今週中には準備が全て整い後は家族とゆっくり過ごしながら事前準備のためにレポート作成や語学勉強をするぐらい。自分が想定していた予定より2週間ずれこんでいることになるため、そのタイムラグは埋めておこうと思う。また今回の異動に際して、非常に多くの方から激励のお言葉を頂戴した。駆け出しの頃にお世話になった上司の方々や、ここ数年お世話になっている方々。コミットメント通り、必ずブレークスルーして参ります。

コンベンション開催


社長より献本御礼、言わずと知れたドラッカーの新著
組織に働く人たちが、時間管理・集中の方法・強みの鍛え方・意思決定の仕方など、みずからを磨き、限られた時間の中で最大の成果をあげるための必須のノウハウを、ドラッカーの言葉をもとにまとめた仕事論の王道。本書を読めば、一流の仕事ができるようになるための姿勢と具体的な行動がわかる。ドラッカー自身がほぼ一世紀にわたる知的人生の中で育み、実践してきた方法であり、長い時の流れにも耐えてきた不変の原理原則である。
それぞれを読んでから、これを読むとコンパクト過ぎるぐらいにまとまっているため、内容は非常にシンプルであり、誰にでもできそうなことばかり、その簡単なことを実践するのが一番難しいのが現実。特にタイムマネジメントについての項目は何度読み返しても、意識してできていることと、無意識にやっていること、できていないこととハッキリするので、改めて実践すべきことを明確にできる。

さて2日間(3/12・13)に渡り全社が集結するコンベンションだったが、一番大切なのは「人生に値する目標を定めること」である。そして高い志を持ち、それを周囲へ語らなくてはならない。今回のコンベンションで香港から店長と上司になる方が参加されていたため、夜は懇親会、コンベンション後は彼らの研修に同行してコミュニケーションを取るとともに彼らの価値観や仕事の理解度など、なるべく多くの情報を得られるように意識的に張り付くようにしました。非常にオープンな方々で赴任後が楽しみである。彼らに日本語を教える代わりに、彼らが私の中国語の先生をしてくれることを約束した。自宅にホワイトボードが必要になるかもしれない(笑)

2008/03/11

ミューズの法則

ミューズの法則のミューズとは女神のことで、ミューズの法則とは、そのブランドを気に入って使っている有名人やブランドを象徴する人物を広告塔としてプロモーションなどのマーケティング戦略に使う手法で、ポイントはミューズを差し替えてゆくということ。ミューズにも寿命がある。「最高の有名人を使うが特定のひとだけをミューズにしない法則」これの良い例がルイヴィトンであるが、今日、目にした記事を改めて読んでいると、凄く身近にこの法則を実践しているブランドがあったと気付いた。それがサバンサタバサである。ここの社長さんのギラギラ感は特異だと感じていたし、ブランド戦略や店長や社員達への接し方を見ていて限界まで攻めているような雰囲気があったし、どこまで行けるだろうかとは思っていた。実際この記事をアップした方もミューズの法則はご存知なので、そこに触れるかと思いましたが、プライシングについての言及に留まっていたので、私はブランディングのところに触れてみました。

ミューズの寿命の例を2つ
①オードリーヘップバーンとジバンシー、オードリーがおばあちゃんの時期にジバンシー衰え気味であった。
②ダイアナ妃とカナージュ、ダイアナ妃の事故死で美しさが冷凍保存した特殊なケースもある。

http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2008/03/post_6c23.html

http://trife.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_170c.html

金融リテラシーって大切ね

金融リテラシーって言うと、やたらイカツイ感じがにじみ出ているが、昨今よく耳にするようになった「ワークライフバランス」を実現しようとしたとき。仕事の部分つまり労働時間や内容をうまく創意工夫することも大切だが、それ以外で我々が豊かに人生を送れるコツというのが実は、この「金融リテラシー」というキーワードの中にある。家庭を持っている方なら、これはパパがやることとか、ママがやることと言う事でなく、共に話あって理解力を高めると非常に役立つことである。「忙しくてそんな暇ない!というが、金融リテラシーを体得しないから単純に労働というモノに振り回されるのだ。」とおっしゃっている勝間さんのコメントは、正にその通りだと思う。特に日本人は預金というものに固執しすぎている、日本人よ、もっと金を使え!(笑)的な発言を度々目撃する大前研一さんのご意見も同じですね。なので奥さんへも金融リテラシーレッスンを開催しようとたくらんでいます。非常にナイスで簡潔な記事があるので元ネタを参照ください。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0803/11/news006.html

FLAT革命


地元に戻るため、あいた時間に読もうと手にしたのが、実は以前に読んだ本を間違って持っていたことに気付き、仕方がないので、もう1度読んでみた。佐々木俊尚さんの著書、ジャーナリズムという視点から見たインターネットの姿である。それも少し前なので今読むと状況が随分と変化しているのでその変化を考えると面白い。元々は「フラット化する世界」のような内容だと思い書店で中身も見ずに買った1冊だったが、自分の思惑とは随分と違う視点で描かれていたのに意外性を感じた。読み返してみて改めて、現在私が読んでいるブロガーの方々もちょこちょこ出ており、私自身はそのブロガーへはネット上で、独力で行き着いたひとがほとんどなので、これもまた奇遇だな、ネットは広いようで狭いのかもしれないと実感した。特定のブロガーは六次の隔たりで言うところの「スター」に相当しているのかもしれない。読了して、ブログ上での自らの言論の責任の重さを改めて感じることとなった。
(佐々木俊尚さん記事)
(小飼弾さんの記事)

初めて作る戦略プラットフォーム

はじめて挑戦する「戦略のプラットフォーム」(勝手に命名した)作りが始まっている。なんじゃそれは?簡単です。今回の香港への海外赴任に当たり、中国や香港についてのあらゆる情報(事実のみ)を書籍やネットなどから収集して1つのシートに上書きし続けてゆき、事実の塊を作り上げるのが第一段階。そこに考察を繰り返し、傾向や展望などをどんどんあぶりだしてゆくのが第二段階。そして情報を必要としている人間の立ち位置から有益な情報をコンパクトに整理していくつかのまとまりを作り上げるのが最終段階となる予定。このプラットフォームさえできれば、後は現地入りして生でその状況を実感したり目視できれば完成となるのだが、情報をインプットするのが非常に大変で、先日30冊以上発注している本も間も無く自宅に投下予定、在庫切れの本も10冊以上あり、現地で受け取ることとなるが、どうやらこの1年間は熾烈な自分と時間との戦いになりそうである。このシートはグーグルのスプレッドシートで作成しようと思っていて、EXCELとの互換性もあるし、ネット上にストレージできるので、どこからでも上書きできるのが便利。部分的に公開したり共有したりも自由自在なので重宝です。

プロフェッショナルを感じる瞬間

奥さんの実家に家族で泊まっていたのですが、子供が朝方から嘔吐、高熱、下痢で夕方前に医者に連れて行くことにしました。あいにく日曜日だったのでインターネットで検索して一番近い小児科を探して車を出しました。到着したのは物凄く古びた小さな病院で、その外観から小児科医師の不足や過酷な労働環境というようなことが頭をよぎらせました。中に入ると体調の悪そうな人が大勢おり、よろよろと死にそうにお腹を押さえている若い女性やお年寄り、顔が真っ赤になっている女の子や咳き込んでいるひとなど、病気が蔓延しているんだと感じるような混雑ぶりでした。自分の子供の名前が呼ばれ、診察室に入って驚いたのですが、明らかに80歳台ぐらの腰が曲がり、首も前に傾き、指にも包帯を巻いて、ちょこんと立っている小柄なおじいちゃんがおり、そのおじいちゃんがドクターであるという事実でした。正直(大丈夫???)と不安になりましたが、質問や指示も的確、若干耳が遠いのと同じ質問を繰り返す(笑)ぐらいで本当に凄い人間だと思いました。この人を突き動かしえいるのは何なんだろうと診察の間、じっと見つめてしまいました。このお年なら自宅でのんびり過ごしてもいいぐらいだし、こうやって医師として多くの子供を助ける毎日を選んでいる。妻とも医師について話しをしましたが、自宅の近くの子供の主治医も凄くいい先生で、先日私もワクチンを打ちに行ったので人柄や見識を感じることができたのですが、この超ベテランの先生も同じだねと意見が一致。医師によって考えは違うが、抗生物質を使いたがらない先生と、直ぐに抗生物質を出す先生で分けることができるという話になった。この二人の先生は共に抗生物質を滅多に出さない方で、生命が持つ力強さを尊重しているのだと思います。抗生物質を直ぐに出した方は比較的経験も浅い新米医師に多いという傾向がありました。抗生物質は最終手段である。これも彼らの持つ哲学なのでしょうか。その超ベテラン先生の一言「6~8才までに100回病気をするものだ、つまり1ヶ月に1度は病気になってしかり(あわてるな若き夫婦よ)」この超ベテラン先生からプロフェッショナリズムを感じずにはいられない。そして時代を越えて来た医師としてのディープスマートが継承できずに失われてしまう勿体なさも感じてしまった。

JUMPER


久々に夫婦で映画(JUMPER)を見てきました。子供ができてから映画を見る機会がなく、本当に2年ぶりぐらいで映画を子供抜きでゆっくりと見ることができました。我が子は奥さんの実家にお願いして面倒を見てもらい。午前中から二人で出かけて来ました。JUMPERというのは、テレポーテーション能力のある人間で、脳裏にイメージできるところならどこへでもテレポートできてしまうとう特殊能力、そしてそのJUMPER達を狩るパラディンという集団が存在しており、物語はその能力に目覚めたヘイデン・クリステンセン(スターウォーズの若きダースベーダー役)がJUMPERやパラディンについて知るというのがメインで確か監督はボーンアイデンティティーを手掛けた人だったと思います。のでというか、やっぱり続編はありでしょう。映画の序章部分がいつも、唐突で前後が謎のまま、すっきりしないので(笑)昼は中華をゆっくりと、映画のあと、ケーキを食べたり、リラクゼーションマッサージを受けたりしてのんびりすることができました。夜は昔良く通っていたBARに2年ぶりでお邪魔して、美味しいお酒も飲むことができ、本当にのんびりした時間を過ごすことができたのは、実家のご両親のおかでです。でもやっぱり子供が気になってついつい話題にも出るし、視線も家族連れにいってしまいます。やはり家族は一心同体なのですね。帰宅する前にコロンと寝てしまったようで大の字になっていました。

会社は自己実現の場にすべきでないのか

創業者にとって、会社を自己実現の場にして欲しくないというのは、理想だと思うが現実は難しいのではないか。この自己実現は、会社への帰属意識が高いひと、低いひととも密接な関係があると思う。自己実現、つまり自分の実力を高めることや、自分の目標、たとえそれが現在働いている会社の中での達成目標でない場合、極端な言い方をすると会社を踏み台に使おうとしている人間にとっては、会社は文字通り自己実現のプロセス段階の場になる。外資系商社の友人の話を聞くと、同僚は皆、自分の力になるような仕事はガンガン引き受けるが、どうでもいい(将来の自分のスキルアップや市場価値を高めないようなもの)仕事は知らんぷりらしい。会社への帰属意識は皆無に近いが、自己実現力のある人間は仕事でも有能なことが多いのが現実とも言えるのではないでしょうか。自己実現しようとも思わず、何も考えていない社員というのは、会社への帰属意識も比較的高く、会社へ依存していることも多いというのが私の経験から感じるところです。そして仕事の遂行度も疑問を感じることが多々ある。創業者としては会社を自己実現の場(主に転職や自分の目標達成)にして欲しくなく、社員全員が志高く、会社への帰属意識も高く、仕事もバリバリこなしてくれるというのが理想であるが、現実は帰属意識が低いけど自己実現のために働くような有能な社員が会社を支えていて、帰属意識というよりは会社がどうにかしてくれる、会社は私に何をしてくれますか?スタンスの会社依存のゾンビ社員がぶら下がっているような状況ではないだろうか。会社は何もしてはくれません。会社はよほど役職があがらない限り、私達ひとりひとりをケアしてくれるなんてことはありえないし、創業者が私の名前や人生を気に留めることなんてないのです。創業者は事業を通して社会貢献や私達の雇用の場、顧客ニーズの実現など大きな重荷を背負っているわけで、ひとりひとりを見ているわけではないのです。会社が何もしてくれないことをよく理解している人間は、せっせと自己実現をしてゆきます。こんな会社は果たしていいのかどうか。このような状況が大企業病を引き起こす1つの要素であると私は感じていますが、これを払拭する方法を考えてみました。もちろん自己実現の目標が社内であることがいいのですが、自己実現が外にある場合、自己実現の強い人間が志を高く掲げて社内に根をおろし、濃密な仕事をきっちりこなしてくれるような環境はどのように築き上げることができるか。それは上司が魅力的で、人をひきつけ、常に成長機会が溢れていることではないか。つまり上司なのだ。上に立つ人間が誰よりも、どんな企業よりも素晴らしい環境を提供できることに尽きる。その上司との時間が何よりも自分の成長を促し常に刺激的で、どんなに頑張ってもとても追いつけないほど上司の成長速度も早く斬新である場合、部下は、その上司と仕事をすることでたとえ自己実現が外にあったとしてもチームへの帰属意識や志も高く、モチベーションも非常に安定してゆくことができる。いずれ去ることがあったとしても、去るまでの1分1秒を完全燃焼することになる確率はぐっと高くなるだろう。上司の上司を辿って行くと創業者(orトップ)ということになる。トップがそのような人物であるならば、自分までの間のどこかのチェーンで破綻が発生している。それがつまりはろくでもない上司であり、ゾンビ社員である可能性が高い。このチェーンを破綻させないように企業風土を改革してゆくことが大企業病から脱する手段であり、自己実現の場大いに結構でも、風通し良く活気に溢れた会社にするポイントなのかもしれない。上司たる人間はそうあるべきだ。海外だと、この会社に対する帰属意識は、日本独特の終身雇用や年功序列の会社というか社会システムに慣れている私達にとっては、恐ろしいほど低く感じると思う。そこで自己実現大いに結構!志高く、結束力のあるチームビルディングの能力を高くすることができれば、逆に国内での影響力も格段と高くなる成長機会であると感じている。

2008/03/05

モノは、なぜ溢れるのか

たまたま食事前に子供とテレビを見ているときに、ふと不思議だと思ったことなのだが、子供の成長に伴い物が増えて収納スペースが足りなくなっているご家庭の自宅リフォーム計画を見て思ったこと。この収納スペースと聞いたとき、そういえば三井物産もセルフストレージ事業に参入したよな。そういえば最近やたらめったら、貸し倉庫やコンテナが目立つな。土地に上物を建てるより、駐車場にして資産運用している人は多いけど、同じ更地ならコンテナも1つのビジネスモデルだなとは思っていた。どうやらモノが溢れているらしいのが現代の日本の傾向かと考えた。考えるまでもなく、ここまでは巷で言われているモノ余りの典型的な現象面ですが、もしかしたら、モノとココロの関係は人間世界へ大きな影響力を持っているのかもしれない。モノが不足していた時代、人間は物欲を満たすことで、幸せを感じることができた。モノが飽和した時代、人間はありきたりものへの執着心は薄らいで手に入る限りのモノを所有する物欲では幸福感を感じることが難しくなってきた。本来はココロを満たすモノは物だけではない。精神的な幸福感を感じることができるように人間は鍛えられなければならなかったのだが、経済の高度成長に身を任せることでモノでココロを満たすことばかりに囚われてしまい。人間が本来大切にすべき精神的な満足感への注意を払わなかったために精神の病に陥る人間が増えた。つまり現代の日本人、いや先進国特有の症状ともとれるココロの病は実は、このセルフストレージ事業の活性化と比例するように膨張し続けるのではないか。所得格差の現代で、フェラーリや豪華な宝石という物欲を満たせる人間は限られている。限られた人間は手ごろなモノで物欲を満たし続ける。星の数ほど手頃な物欲を満たしたモノの山は、行き場所を求めてコンテナへ流れてゆく。これが中国やインドで起こったら地球はどうなるのだろうか。私達は今あるモノの中で工夫するということを学ばなければならないし、モノよりも精神的な幸福についてもっと真剣に向き合わなければならないと思う。もう1つ付け加えるならばWEB2.0の世界でも情報が溢れかえっている。これも情報をストレージするという行為によって、あちらの世界でもリアル世界と似たような現象が起こっている。人間という生き物の大罪にもう1つ「storage」を付け加えた方がいいのではないか。また片付けられない症候群なんて病もあるようなので、モノと人はどのように向き合うべきか考える必要はあると思います。ちなみに片付ける対象、つまりモノがなければ片付けられない症候群は発症できませんよね(笑)私は必ず新入社員に仕事の「整理整頓」を最初に教えます。合わせて今回のような仮説は議論したりするとお互い勉強になるかもしれませんね。

http://jp.ibtimes.com/article/biznews/061117/2087.html
(セルフストレージ事業)

http://diamond.jp/series/noguchi/10015/
(ちょっと内容はズレますが、情報ストレージの方法について)

2008/03/03

3月3日は結婚記念日2周年


結 婚 記 念 日 一 覧 表

■結婚記念日もともとは欧米で行われていた風習です。日本では明治時代に明治天皇の「大婚二十五年祝典」の銀婚式が祝われたことから広まりました。お祝いは記念日に夫婦二人だけでプレゼントを交換したり、会食することが多く、銀婚式や金婚式には身内や親しい友人が中心となり祝宴を開く場合もあります。
1年目:紙婚式
2年目:綿婚式
3年目:革婚式
4年目:花婚式
5年目:木婚式
6年目:鉄婚式
7年目:銅婚式
8年目:電気器具婚式
9年目:陶器婚式
10年目:錫婚式
11年目:鋼鉄婚式
12年目:絹婚式
13年目:レース婚式
14年目:象牙婚式
15年目:水晶婚式
20年目:磁器婚式
25年目:銀婚式
30年目:真珠婚式
35年目:珊瑚・翡翠婚式
40年目:ルビー婚式
45年目:サファイア婚式
50年目:金婚式
55年目:エメラルド婚式
60年目:ダイヤモンド婚式
75年目:ダイヤモンド婚式

75年ってことは、平均寿命を考えても中学生ぐらいで結婚しないと誰も祝えないんですね。長生きできたら本当にめでたいですが、ダイヤモンド貰っても直ぐに相続ですね(笑)というわけで、我が家は結婚2周年目ということで、綿婚式、綿だから自社製品でもいいじゃん?と思ったんですが、せっかくなので家族でお出かけしてお互いに綿のハンカチを3枚ずつプレゼントしました。夕食はイタリアン。二人で作り、おいしいケーキを食べて祝いました。来年は皮製品で、次は花?木?鉄アレイ?男物のレースって何かあるのか?など将来困惑しそうなお題目が並んでいます。皆さんは何かお祝いしたりしてますか? 

2008/03/02

今日はママの会

今日は「ママ友の会」で、子供をパパが面倒みて、ママは外出して遊んでくるという日です。そんなの簡単でしょ?と思うかもしれませんが、ご機嫌もある、お腹も減る、おしっこもするし、どんなハプニングが待ち受けているかはわかりません。ママが大好きな子なら尚更パパは試練になること間違いなし。普段子供と二人ワンセットで離れられないママにとって、ひとりで外出できるというのは気晴らしにもなるし、ママ同士のおつきあいというのも非常に大切です。思い起こせば初めて我が子とふたりっきりになったとき、それは大好きなELLEGARDENというバンドのライブにママがどうしても行きたいと言ったのを安請け合いして、当日は、たった数時間の間に、とんでもなく大泣きされ、ミルクを慌てて作ったけど母乳育ての我が子は、受け付けず抱っこもいや、外は雨。完全に途方に暮れた記憶があり、身に染みてその大変さを感じただけに、ママの外出=戦争という認識でしたが、最近は我が子も1歳4ヶ月になり、食べ物の選択肢も増え、走り回れるので、こちらも結構楽しくやれます。だいたい公園の滑り台か、絵本を読むか鬼ごっこやかくれんぼ、音楽を聴かせて踊る(うちの子は踊るのが好き)そしておしりかじり虫のDVD、多用するようになったのは、youtubeで「みんなのうた」もしくは、アンパンマンなど何でも即引き出せる時代になったので、便利極まりないです。途中脱線してルパン3世など個人的な趣味に走ったりしますが、今日のヒットはフニクラでした。大きな声で手を振りながら歌ってあげたら大喜びしていたので、アンコールまでしましたよ。いい1日でした。ママはどうでした?今度は入れ替わりで夜はパパ友の会で居酒屋へ(笑)是非ご検討をお願いします。

友の国スイス

アイルランドに滞在していたときに隣のお部屋にステイしていたスイスの友人ローリー。長期滞在するために語学学校に籍を置き、知り合った友人もスイスから来た人々が多かった。それから3年後バックパックを背負ってヨーロッパを放浪していた時に訪れたスイスは大雪で真っ白だった。ブリュッセルでストにはまり、足止めを食らっていたが、ようやくストが終わって列車に乗り込むときの不安はいつでも同じだ。次の国で生きられるか。生きるとは雨風、寒さを凌げるかと食事だとつくづく感じた。そして身の安全ぐらいだろう。死んでしまっては雨風、寒さなんてどうでもよくなるが、寒さで死ぬことも餓死することも同様に避けたかった。事前で電話して待ち合わせたが、何分見知らぬ国の見知らぬ駅。懐かしい顔に安堵した。異国の地で友人が助けてくれるというのは本当に心強いものだ。彼の家はシュイーツという場所で、非常にのどか、のどかというならスイス自体がのどかだ。彼の弟と幼馴染には、アイルランドで一緒に酒を飲んだことがあるので面識はあった。何がエキサイティングかと言えば日本人がいない(正確には一度も会わなかったし見掛けもしなかった)この土地で、日本人の私が彼らのコミュニティ、ライフスタイル、風土、文化に溶け込んでいることだ。彼のブラスバンドの地域コミュニティに参加し演奏を聞かせてもらった。その夜の夜空に見えたミルキーウェイは最高に綺麗だった。雪山に木製のそりを担いでゴンドラで山頂へ、そこから二人一組で足だけでコントロールしながら下まで一気に滑り降り、イエーガマイザーという薬草臭い酒で暖を取ったり、彼らのいきつけのパブで、なんでもかんでも話して夜を過ごしたりもした。ローリーの幼馴染のバンドの演奏があったときも、その飲み屋へ連れて行ってもらったり、クリスマスマーケットやローリーの悪友達のホームパーティにも参加させてもらった。ハイジの国スイス、素朴さがとても素敵な国だ。最後にローリーは郵便局に勤めていて、私がアイルランドにいるときに仲の良かったイザベルという女の子は、実はローリーの上司(局長)の娘さんだという恐るべきつながりがある(笑)これは後日談。旅は人を成長させるし、人と人をつなぐ素敵なものだ。可愛い子には旅をさせよ可愛い子ほど旅に出せ、旅をさせても死なないマッチョに教育はすべきだけど。そこから先は自分で切り開かせるしか方法はない。

6次の隔たり-six degrees実験-

知人6人を介せば世界のあらゆる人にリーチできるという実験(詳しくはウィキペディアを参照)これは実は都市伝説であったという池田信夫さんのブログでふと思ったこと。切り口として6というマジックナンバーは置いておいて、極少人数を介して自分を高みへ導いてくれる人間、とてつもない困難に直面したときにアドバイスや支援を頂ける様な人間がいれば、それは自身にとって非常に重要な意味を持つことになる。無論、相手にとっては自分がそうあるべきである。そのような関係がビジネスでもプライベートでも強力な「人脈」となる。なるべくなら6人介せずにつながていたいものです。視点を変化させれば、6人を介せば誰とでもつながっている(自分が仕事上、必要な分野など)ような意識的な人脈構築は、パワフルな影響力を自分の人生に発揮してゆく。「6人介せばなんとかつながるようにする」ことが肝要である。スティーブ・ジョブスと知り合いになりたいのなら?どうすべきか。そういう思考に基づいて戦略的にアプローチしてゆけば6人介せば十分実現できると解釈すると、「都市伝説であった」だけでは終わらない知恵を得ることができる。「ゆでがえる」もまたしかり。真実と仮説・検証と行動、学者は真実を重んじる。仮説と行動は万人にとって自由の領域である。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f49cc8bfd88054c558db13f7eb96f19d(記事)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%AC%A1%E3%81%AE%E9%9A%94%E3%81%9F%E3%82%8A
(6次の隔たり詳細)

中国で海賊版が大量生産される構造

中国で海賊版が大量生産される構造について、何であんなに海賊版が多く作られるのか疑問に感じていたのだが、その背景には、中国市場の競争の激化にともない、生産過剰となった製品の低価格販売による収益性悪化と弱小企業淘汰に起因していることが考えられる。一部大企業、外資によるシェアの独占とともに数多くある低収益企業にとってR&Dや技術力向上への資金調達が困難となり、開発などへのモチベーションは資金調達の現実と合わせて著しく低下する。結果として安易なコピー商品による経営へ流れてしまう企業が特に家電や電子産業に多くみられる。そうした一連の流れを理解せずに海賊版商品というだけの側面で中国を捉えてしまうと、中国の本質を見誤ることとなる。しかしながら国民性という人間の集団としての要素も少なからずこうした海賊版商品というものに反映されていることは否定できないと考える。

新たなる資本主義

池田信夫さんの記事に面白い内容のものがあったので、少し自分なりに解釈した内容を書いてみようと思う。確かにエンロン事件がアメリカ資本主義に与えた大きかったと思う。池田さんのおっしゃる通りで民主主義の長所も欠陥も企業に持ち込まれるということは、例えばSOX法(日本も内部統制と話題になっているJ-SOX法)による過剰なまでの規制などで、アメリカ企業が持つ本来の躍動感ある競争力やパワフルさが失われる懸念もあるだろう。その中で株主民主主義の行き過ぎを恐れる必要はないと池田さんが書いているのだが、なぜ日本を除外できるのか?という質問があがっていた。裏を返すと日本の株主民主主義が行過ぎるぐらいになっているかというと、不思議の国のM&Aの中にもあるように、まだまだ米国に見られるような段階にも入っていないし、買収防衛策に頭を使ってもさほど注目すらされていないし、魅力も感じてもらえてないのが現状で、過剰ガバナンスによる足枷の方を考えなければならないは同感です。

PRIMARK(プライマーク)について

PRIMARK(プライマーク)というアイルランド発のアパレルについての記事があったので、調べてみました。物価高の英国で、価格破壊により急成長している企業です。今後グローバルな展開も予想されるため、私達が実際に商品や店舗を体感する日もそう遠くないかもしれません。アイルランドは1995年から2000年にかけてGDPの伸び率が10%前後で飛躍的に経済成長を果たしました。その背景には所得の伸びによる旺盛な国内消費もあったと考えられます。そのような中で2001年PRIMARKは誕生し、店舗を急速に拡大していったのではないでしょうか。累進課税の国で、富の分配をしており、日本も累進課税を採用していた時期の国民の深層心理を考えると、格差は存在していても現在の日本ほど将来に対しての不安なども少なく、国全体もこれから益々生活は良くなるという意識が根強かったと思います。1996年当時私が感じた若者のパワフルさ、お金を消費できる場所があまりにも少なくビジネスチャンスがごろごろしている状態はまさに、PRIMARKのような会社を必然的に創造したのかもしれません。

http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2008/02/post_8adb.html
(記事)

http://zuppina.exblog.jp/5272948/
(価格帯が出ているブログ)

http://www.buyma.com/goods/asp/lst_goods/cond_keyword/primark/allmail/070816
(おおまかな商品構成)

上の情報を組み合わせると見えてきます。
バイヤーのサイトの価格は現地と比較しても割高で実際は半額以下が元値になっていると思えばいいと思います。アバクロの並行輸入のような状態でしょうか。

2008/03/01

「教えてマッチョ」は恐るべき召喚呪文


シビアに考えると、店長職とエンジニアでは圧倒的にエンジニアの方が、市場価値が高い。店長がひとりいなくなったところで、会社は痛くも痒くもないのが現実であろう。それが例えば相当レベルが高い、プロフェッショナルと言えどもダメージは限定的だ。それがエンジニアそれも優秀なエンジニアの集団となると次元は違う。それほど突き抜けたエンジニアの専門性は市場価値が高い。私も休憩時間など自分の勤務以外の時間は、自己研鑽に努めてきたが、改めて専門性の高い分野のプロフェッショナルと比較すると市場価値が低いのが現実と受け入れざるを得ない。ではどこでサバイバルするかが、我々店長という職業に従事する人間の命題となる。それは彼ら専門性の高い人間を束ねるビジョンとリーダーシップに他ならない。少数精鋭だろうが、大部隊だろうが、ディレクションできるカリスマが必要である。ハイコンセプトのような超感覚的なセンスとビジネスムキムキな数値管理もできる、マクロとミクロを超高速でいったりきたりできる。思考ジャンパー(3/7Jumper公開予定)なのではないか。

時間の教科書


タイムマネジメントについて書かれた本で、スタッフからお借りしました。渡航準備のため、書類をそろえるために移動している電車の中で読了。移動時間を利用して読むのにお勧め。ビジネスよりではなく芸能系のプロデューサーが書いた本なので、ちょっと切り口が違いますが、文章量は少なく読みやすいと思います。時間を巻いたり、時間を歪めて、時間を捻出してゆく方法論が書かれていますが、面白いのは私達は死ぬというゴール(期限)が決まっているので、それまでいかに時間を活用してゆくかという視点を持ち込むと同時に既に過去に浪費してしまった時間を借金と据えて、効率良い仕事や生活を送ることで、まずはツケを返済するという考え方、発想が面白いと思いました。また出世というとキャリアアップの側面が大きいのですが、出世=時間の節約というアイデアもなるほどなぁ思いました。最終的に一番大切なのは、考える時間を高速化させ、瞬時に仮説、検証ができるという点で想定されるイレギュラーも考えておくということでしょうか。新社会人にはタイムマネジメントというようなビジネス丸出しのものより、お遊び感覚が入るこの本は、きっかけとしてはいいかもしれません。