2008/05/31

戦略的な戦い方とは

只今5時半と早朝ですが、せっかく閃いたというより、考えがまとまったことがあるので、備忘録として書き留めておこうと思う。

「ゴールドマンサックスで年収6000万円貰っているビジネスパーソンの平均睡眠時間は2時間」だという香港兼中国の社長、つまりハードワークをしたものが、それぐらいの収入を手に入れられるのだということ、もちろん伝えたいのは長時間労働という単純な側面の内容ではないのだろうが。実際に睡眠時間2時間で1年も引っ張れば後半の2ヶ月ぐらいは肺炎で、健康を崩すこと間違いない。これは私が実際に経験したことがあるので、確か。例え栄養を十分にとっても殆どの人間は持たない。当時は週休1日だったが、週休2日でも大差はないだろう。その言葉を素直に実践すれば、たちまち泥沼にはまって、成果を出すこともままならない。ではどう戦うのが賢明なのだろうか。


大前提は8時間でやる仕事を4時間でやる努力と工夫をすることにつきる。生産性の低い人間がいくら長時間仕事をしたって、それはただの尻拭いにしかならない。要は後始末の類であり、そしてただの時間の浪費か、下手をすると精度の低い仕事を乱発し、他人が迷惑をこうむること間違いなし。まず考えるべきはこのような泥沼にはまらないように仕事を軽快にサクサクこなすことだろう。そしてサッサと仕事を済ませて勉強した方が良い。できるならばその勉強が仕事の効率を更に押し上げる、人生の質を高めるなど跳ね返りの大きいものだと更に短時間で事が解決できるようになる。目指すべきはより早く、より効率的にだろう。


8時間なら8時間でキッチリ仕事ができるようになったら、今度は社長の言う領域に身を浸してゆくことが可能になる。泥沼に身を浸すのだ。一度泥沼に身を浸せば、高い生産性を保ちながら、長時間のアウトプットを強制させられることになる。8時間かかる仕事を4時間でこなす人間が16時間その高い生産性で仕事をすれば、太刀打ちできる人間は激減するだろう。8時間かかる仕事を16時間でこなす人間と比較すれば、アウトプットの差は歴然である。


気をつけなければならないのは、いつの間にか8時間の仕事を4時間でこなせていたのが、8時間になり、10時間になり、12時間になり、最終的に16時間になるというような泥沼に浸っていることで、感覚が麻痺することである。これは連日の長時間アウトプットを強制される、強制することで出がらし状態になってしまうということもあるが、早い話が眠い目をこすって残業しまくれば、終わるからという甘えに埋没してゆくということに他ならない。

そもそもゴールドマンサックスのバリバリエリートが平均睡眠時間2時間で1年中戦っているわけはない。ロングバケーションを取ったり、仕事が片付けば、休養だって取る。要はMerry&Hurryなのだ。(メリハリ:なぜか”早い”と”ニッコリ”的な横文字もしっくり)


しかしながら泥沼で戦った経験がないと、そもそも泥沼に身を浸すことすらままならない。メンタル面でも体力面でも、生産性が落ち込むポイントやセルフコントロールすらできないかもしれない。つまり泥沼で戦った経験があることも非常に大切なポイントになる。また泥沼は上司に言われて、身を浸すようだと溺れるか、苦痛でリタイヤするはめになる。自ら身を浸す精神力がないと全く意味をなさないだろう。自分で決断できるかどうかは、1つのセンスかもしれない。


戦略的な戦い方とは、泥沼での戦いの経験を活かして、限られた時間で最高のアウトプットができるように仕事やインプットを徹底して行い自己鍛錬、ここぞというときに009の奥歯にある加速装置のスイッチを噛み締め、圧倒的な生産性を長時間行い、とてつもない難題をぶっ潰す。そしてまた強烈な消耗戦に備えて継続的かつ良質なインプットで巨大なダムを満たしておく、毎日マラソンのようにこなすことだ。基礎体力なくして泥沼では戦えない。


で自分はどうかという問い、泥沼体感中?(笑)

ハードワーク違いにご用心。

2008/05/29

試練とハングリー精神

「豊かさが、日本人からハングリー精神と我慢強さを奪ってしまった」という
アサヒビールの名誉顧問である中條高徳さんと


「豊かさが、必ずしもハングリー精神を奪うものではない」という
グロービスの堀さんの対談の話。


堀さんは「自分が生まれてきた目的は何か?」「この人生で何を行うべきか?」
という問いかけをすることが重要であり、それにより自らの使命感に芽生え、
自らの任務を見出した人間の使命を果たそうと無限大のパワーを出すことができると
おっしゃっている。

つまり、豊かさがハングリー精神を奪った原因なのではなくて、
ハングリー精神や強靭さは、使命感を醸成させ、試練を与え続ける環境さえあれば、
身につくとおっしゃっている。裏を返すと、日本人から使命感の喪失、試練の回避が
我々が直面している問題になると言える。


これは先日ブログに書いたキャリアパスの内容にも通じる点があり、
自分が何者で、何を成し遂げたいのかという目標と全く同じことである。




堀さんはAQについても触れている。

米国の学者のポール・G・ストルツ氏が提唱するAQというのは、
Adversity Quotientの略で、逆境指数と訳されている。



IQが知能指数
EQが感情指数
AQは精神の強靭さを計る指数


AQ指数が高い人がリーダーである組織の方が、低い人がリーダーである組織よりも
継続的に高いパフォーマンスを出すのだという。
そのAQ指数は、以下のように5段階に分類しているのだという。


①試練に直面すると逃避(Escape)する
②やっとのことで生存(Survive)する
③ただ単に対処(Cope)するのみ
④しっかりと管理(Manage)する
⑤試練に当たって慈養(Harness)する
つまり、試練というものをきっかけと捉えて、どんどん成長していくのだという。

「どうすれば、そのAQを伸ばせるのですか?」という問いかけに学者は、
「小さいころから試練を与え続けるしかないのさ」
「豊かな親は往々にして、子供を楽させようとしてしまう」
「そうさせないで、試練を与え続けることだ」

堀さんが率直に質問するということに驚きを覚えたが、自分なりの答えを持ちつつ
BPを探るというのは非常に効率的であると思う。
「愛情があるならば、試練を与え続けるべきだ」と質問する前に自分なりの答えを
既に持たれており、学者の回答とピタリと一致しているところが素晴らしいと思う。

プレッシャーを受けながら、ぎりぎりの戦いをして、勝って兜の緒を締めて、
負けて泣きながら精進することによってのみ、精神的に成長できるのである。
負けることも良い薬なのである。

非常に身にしみる言葉であり、
最終的に極シンプルな結論に終結してゆく。
つまり目標設定が必要なのだ。

「人間の能力はどうすれば向上するのか?」
「人間の強さ、魅力はどうやって身につくのか?」

正しい問いかけと目標設定を自らに問い続けられる人間こそ
ハングリー精神や強靭さを兼ね備え、爆発的なエネルギーを内包させた人間になりうる。
子育ても同様、どのように親として使命を全うするかから、子供が同じように
自分に正しい問いかけを続けられるようになれるのか自立させることこそ
私たち大人の仕事ではないかと思う。

今夜はこちらの社長と、営業トップの方々と一緒に食事をする機会があり、
子育ての話も出た。このブログはたまたま打ち途中であったのだが、帰宅して仕上げるとともに
改めて、子供との人生の歩み方を考えさせられた夜であった。

http://blog.globis.co.jp/hori/2008/05/post_2f92.html

中国のお水事情

あれあれ大丈夫?浄水器についてのこんな記事がある。

中国在住者や中国出張経験者はご存じだろうが、中国の一般家庭やオフィスでは、飲料水は毎度購入することが多く、約20リットル入った大型のミネラルウオーターのボトルを業者に注文して購入、使い終わりそうになったら次のボトルを持ってきてもらうのが普通。それをサーバーに設置、サーバーの蛇口をひねって飲んだり料理に使ったりする。  ただコストも高く、いちいち業者に電話をかけてボトルを持ってきてもらう手間も面倒。やっぱり蛇口をひねって浄水器でキレイにする方が楽だ。母の心配もわかるので、私なりにいろいろと業者の人に問い合わせてみたのだが、実際、水道に設置するタイプの浄水器は中国市場ではほとんどないという。日本人駐在員の奥さまなどが一部、日本から持ち込んだりしているそうだが、どこまで飲用やお料理用に安全に使っているのかは定かではない。  中国では農民は別としても、都市部住民はほぼ全員が「水道水は飲まない」のが共通認識だ。となれば当然、日本人が一般的に想像する「水道に設置する型の浄水器」は使われないとハタと気づいた。なにしろ水道水は恐ろしいことに、細菌だの、寄生虫だの、有毒化学物質だのが完全除去されずに残っている可能性がとっても高い。それが「中国クオリティ」の常識。  そんな水道水を、たとえ最新型の超高性能ナノフィルターを通したって、中国人自身が「ぜったい飲む気などしない」のも当然。

こっちの人は、料理もあのタンクからやっているのか?てっきり飲料用だと思っていたが知らなかった。沸騰させれば大丈夫ということではなさそうですが、どうなのでしょうか。私は大きいペットボトルを計画的にコツコツ買って料理に使っていますが、つきつめて考えるとシャワー浴びれば全身から水分を吸収するわけだし、手洗い、うがい、歯磨きも水道水でしょう。まぁ潔くどこかで線を引かないと生きてはいけないので、料理の場合は、たとえばパスタやスープなど水分を多く吸収したり、煮たりするものはミネラルウォーターで、通常は沸騰させた水でいいかもしれませんね。水がなければ人間生きられませんから水関係の仕事は中国では、食いっぱぐれないのに、水を水増しして暴利をむさぼる当たりがなんとも殺到経済の中国らしい特徴でしょうか。値段をあげればいいのに、値段を上げれば、誰かが自分を出し抜いて儲けてしまう。だから値段を下げる。値段を下げれば利益が薄くなるから、それを補うためにもっと大量に売りたい。売りたいけど在庫がないから半分に薄めて倍売る。熾烈な価格競争と利益低下で共倒れになる。儲からないと、水の商売から次の儲かる商売へ乗り移ってゆく、そうやって常に何か儲かるものへ殺到する。極めて思考と行動が投機的だ。

北京ダック

昨晩は上司の奥様が無事こちらに合流されたということで、歓迎会を催しました。色々と話し合って「北京ダック」が食べられるお店にしようと決まり、夕方待ち合わせをし、タクシーで移動することとなったのですが、ここでひと波乱。早い話、香港ではよくあるのですが、客が日本人だとわかるとメーターをごまかして割増にするとか、遠回りして小銭を稼ぐという軽い詐欺行為があります。このタクシーの運転手が下手なところは、私たちが毎日働いて土地勘のある場所を無駄に1周したというところです。まぁ観光客だと思っていたのかもしれませんし、今年、現地の方と結婚をする日本人店長も乗り合わせていたので、地元っ子もいたわけです。我々からは激しい罵声が飛び交い、タクシーの運転手は警察呼ぶぞ!と脅そうと思ったのが裏目に出ました。呼べ!早く呼べ!ふざけるな!と更に我々の怒りに火をつける始末。日本人=カモれる印象はなかなか払拭できない。


カモられた後にカモの話

歓迎会で、お待ちかねの北京ダックが登場、できたてホヤホヤのダックさんを手際良く切り分けるコックさん、こちらに来て初めて食べたのですが、最高に美味しい。パリパリの皮もそうですが、ネギとの相性が抜群で、口にほおばると甘みの効いたミソとネギの酸味、それになんともいえないほどよい歯ごたえと肉と皮の風味が絶妙なハーモニーを奏でます(笑)更にお魚の姿煮や定番の小龍包など、僕らの胃袋と心を満たしてゆく、黄金の時間が過ぎてゆきました。これで駐在員のご家族は全員揃ったことになります。私といえば一人ぼっちで寂しく食事をすることが多いので、大勢で食卓を囲めることはとても嬉しく一層美味しく食べることができます。


デザートが出された後に、なぜか出された小龍包、実際この店の価格もボッタクリっぽい(苦笑)
私がこちらに来て感じるのは、日本人が行くところ、好きそうなところは駄目だという点。地元の人のほうがよほど、美味しくて安いところに行っている。何事もひと任せにしないで、自分で調べて、自分でアレンジしないと、いつまで経っても、自立できないことをレストラン選びから学ぶことができた。わざわざ日本人が好きそうなところをアレンジしてくれるのでコケる。開拓者精神がないといけない。ということで、今回の歓迎会は、皆と過ごせた時間「PriceLess」、料理の価値「Less Price」とまとめさせて頂く。

キャリアパスについて

キャリアパスについて定期的に考えることは大切であるが、昨日はたまたま髪を切りに行ったところで、考えさせられることがあった。彼がこの職業につく動機は、自分で自分の髪を切りたいという非常にシンプルな動機で、独力で技術面以外の知識などは習得したということだった。その後、渡米し現地で髪を切りにいったときに、ほぼ丸刈りにされて依頼、二度とこんな思いはしたくないと苦い経験から、帰国後この道に入る。そしてアメリカへ戻り10年、ニューヨークやロスで仕事をすることになる。好奇心が旺盛で、その後もロンドン、パリとあちこちで経験を積み重ね、ご両親の強い要望で一度帰国、日本でも成功を収め、特に不自由ない生活を送れる状況であった。そこで彼は苦悩することになる。それは日本での働き方がどうしても自分自身なじめないという点もあったそうなのだが(細かい違いはよくわからない)、一番は人生の後半は日本で過ごすことになるという現実が未来に見える。両親の面倒も見なくてはならない。自分は世界のどこでも生活できるし、人生の幕を下ろすこともできるが、親と兄弟がいる日本へ戻ることが自然だと考えた場合、今しかできないことは何かを日々自分に問い続けた。その結果が香港でのキャリアパスだったそうだ。世界で培ったネットワークがあったことで、仕事探し、労働ビザ、居住などの基本的なことは殆ど労力なく事を進めることができたそうだ。彼の強みは思い立ったが吉日で即実行できるところにある。そして何よりもその卓越した技術ではないだろうか。実際彼のようにキャリアパスを描けるのは、決め、という点もあるが、やはり才能という点も少なくはない。



今日のブログチェックで、池田信夫さんが書かれていた、古臭い経営者による新入社員への、あきれたキャリアパスの提示、10年は泥のように働き、次の10年は必死に勉強し、次の10年でマネジメントをせよという時代錯誤なご要望に私も唖然としたが、そのトラックバックも、えっそうなの?というのも目立っていた。年齢とともに創造性が失われるという、それこそ古臭い経営者ばりの表現だ。早い話、鍛錬不足、頭は鍛えれば鍛えるほど強化されてゆく。創造力の源は尽きない好奇心、成功、失敗、人生含めた豊かな経験、情熱と何かを成し遂げる欲望、考える習慣と形にする技術、これに年齢は含まれない。

キャリアパスについては良く考えないといけないと思う。自分は何者で、何を成し遂げたいのか。その問いの文頭に、「この会社で」がつく場合と、「この人生で」がつく場合とでは見据え方が大きく変化する。そうゆう意味でも、この香港での1年は私にとってのキャリアパスに多大な影響を与えるのは間違いない。アップルのスティーブ・ジョブスがパワフルで圧倒的なのは、この文頭の2つがイコールだからだ。梅田望夫さんの著書、ウェブ時代の5つの定理でも紹介されているが、愛するものを全うするということの強さはキャリアパスが人生そのものでもある、という点にあると思う。

2008/05/27

掃除のおばちゃん

広東語が公用語の香港で、北京語を勉強している私が、スタッフに話しかけてもすんなりは通じないのに、なぜか出稼ぎで来ているっぽい掃除のおばちゃんと会話がすんなり通じる現象が起こった。広東語で話しをしている内容は不透明、ノイズに聴こえるのに対して普通語と言われる北京語で会話しているひとがいると、理解しやすい。歌手でも同じ本土系の歌手は最高に聴き取りやすいが、台湾はましだが、香港だと聞き耳を立てる感じになる。楽しかったよ掃除のおばちゃん。

だけど最後に「この話はあんたにわかるわきゃないね、ハッ」って、あなた言い方ってものがあるでしょうよ(苦笑)

そんな私はスタッフにとっては赤ちゃんが言葉を覚えて、そして生意気な口をたたくようになるまでの成長してくる過程を短時間で味わうので面白いのではないでしょうか。2ヶ月が経過した。あと4ヶ月である程度のレベルまでにはあがらないといけない。

香港は長寿で有名らしいですが

香港が長寿で意外に有名なことを、知りませんでした。むしろ空気が悪く健康でいることが難しいのではないかと思っておりましたが、実はそうではないということがわかり人間観察するようになりました。どうしてそんなに長生きなのか?と長生きの日本人が考えることではないかもしれませんが、医学や統計などは一切無視、人間の直感と臭覚に基づいた私の結論は3つです。

①太極拳

これが本当に早朝からありえない人数が集団、個人バラバラで好き勝手にやっています。足踏みし続けてたり、瞑想しながら手だけ動いていたり、異常です。こんなに元気な老人の群れを見たことがないぐらい朝からやっています。実際は、太極拳と呼べるものではないのがほとんどですけど。つまり朝から好き勝手に思い思いに体操みたいなものをするということですね。そのほか、汚染された海で泳いでいる人も多数いますが、いたって健康そうなのが不思議。人間の生命力は半端じゃないのかもしれません。むしろ私より、あのおじいちゃんの方が強そう。もちろんランニングしているひとも多い。70歳過ぎてランニングできるかな。凄いことです。今朝は一人気合の入った人が「ホイヤー」と一定距離走ると叫びながら走っていました。5時起きの私も少しテンションあがりました(笑)


②抗議
良い写真がなかったので猫を拝借しましたが、基本的に香港の方々は自己主張が強い。言いたいことは言うという感じ、ストレスを溜めないということは精神的によく長生きの秘訣かもしれませんね。ちょっと信憑性が高そうなものが2つ続きましたが。
③凍檸茶(トンレンチャ)

最近ようやく広東語で通じるようになった飲み物ですが、ただのアイスレモンティです(笑)但し皆よく飲んでいるんです。だいたい昼辺りに食堂に行くと、ガテン系から学生まで檸檬をガンガンつぶして飲んでいて、はじめはレモンティということを知らずに、なんだろうと思っていました。今日のお昼は残念ながら現地店長は公休、同じ時間のスタッフもおらず、一人でローカル食堂へ(いわゆるローカル食堂へ一人で入るのは初めてかもしれなかった)これぞ香港長寿の源と根拠のない思い込みに満足しながら味わいました。馬鹿みたいに檸檬が入っているのが特徴です。今では檸檬スライスが5枚以下だと違和感を感じるようになりました。
実際のところどうなんですかね。
やっぱり運動でしょうか。
私は、現在は魚と野菜中心、ビタミン、適度な運動で今は健康そのもの。
どちらかというと香港人は肉食で脂肪がつきやすい気がしますし、香港人の長生きの秘訣は今後も継続してリサーチしてみようと思います。

2008/05/21

送別会


送別会の一場面

いわゆるカラオケBOXで開催。
同じ店舗に配属された日本人店長が、他の店舗の店長として異動になり、送別会が行われた。この日私たちは事前にスタッフのために、台湾のアイドル「羅志祥」の服装を真似するために買い物に出かけて洋服をゲット(サプライズのためトイレで着替えて登場)そして、彼の持ち歌である名曲「好朋友」を私が覚えて、この会にのぞんだわけなのだが、これがかなり好評。そして怪しいダンスとともにテーブルを回るサービス精神。これには私も感動を覚えた。サイコロを振って出た目の個数を言い合うゲームも教えてもらい。罰ゲームで盛り上がったり、皆で歌ったりと本当に良い時間を朝まで過ごした。こうして現地のスタッフと交流を深めて行くうちに、彼らのそれぞれの人生のバックグラウンドを知ったりする機会も増えた。人と人の輪というものは、本当に大切なものだ。
リーダーとは、人を導く者であり、人が自らの未来を鮮明に描けるように力強く牽引する者であるべきだ。最近は彼らを「見晴らしのいい場所」へなんとかして引き上げたいと強く思うようになった。彼らが良きリーダーとなれるようにリードしなくてはならないし、私は良きリーダーとして彼らをリードしなくてはならない。私の香港での存在意義が鮮明に見えて来た。
皆さんお酒はほどほどに。

2008/05/18

体調回復

大変有難い事に、以前の部下からも「体調崩しているみたいですが大丈夫ですか?」とメールを頂きました。おかげさまで、先週から対策を施し、今ではすっかり健康そのもの、この1ヶ月間失われていた集中力が戻ってきました。単純に3つ、自炊による野菜不足&ビタミン不足解消、生活に一定のリズム(シフト調整)、散歩。一番は栄養の偏りだと思いますが、最近室内外の冷房による温度差にも慣れてきたこともあります。海外単身赴任は、面倒くさがらず、やはり自炊が望ましいです。後は3食必ず取るということでしょうか。

昨年、今年と体調崩すことが多くなったのは、基礎体力の低下が考えられます。以前は2年に1度風邪をひくぐらいだったのが嘘のようです。体調も戻ったことなので、来週あたりからジムにでも通おうと思っています。現在住んでいる社宅には、駐在員が集まっているので、バスケットもいいですね。早朝海からの風をうけながら気持ちいいかもしれません。

ではまた。

応用化学とタイヤ

たまたま明け方、目が覚めたときに思い出したので書き留めておこうと思う。高校生の時に大好きだったのが数学と化学、英語は全く受け付けない。そんな学生だったのだが、その頃丁度テレビかなにかで、北海道の雪解け時期のスパイクタイヤがアスファルトを削って粉塵が舞い上がり深刻な大気汚染を発生させるというニュースを見て、「形状記憶スパイクタイヤを作ればいいじゃん」と思ったことがあった。気温が5℃以下になると自動的にスパイクっぽい形にタイヤの表面が変化し、暖かい温度だと通常のタイヤに変化するというものだ。

というわけでググッてみた。

素晴らしい!広木栄三さんが既に特許取得済みです。

http://unit.aist.go.jp/hokkaido/technote/TN39.htm

http://unit.aist.go.jp/hokkaido/tokkyo/others/t1613189.htm

すっきりして良かった朝でした。

スペシャリストと商売人

今週は日本からMD部と生産部の方達が出張で香港にやって来た。いつも感じるのだが、彼らの特徴は、モノに詳しく、子供のようにそれについて語るところだ。スペシャリストは当然、その分野で高い専門性がないと勝負できないわけだから、非常に競争も激しく、大変な思いをされていると思うが、一端仕事を離れると●●●オタクとか、●●●マニアなどのような表現がよく似合うと思う。私は雑貨が大好きで、何時間でも飽きずに帯店するのだが、彼らも同様だと思う。基本的にそういう好奇心が強く、それが仕事にも反映されているのではないかと感じる。スペシャリストというとクールだが、なぜか仕事を離れるとオタクという表現が似合う。決してマイナスなイメージではなく、そのような1つの事にのめり込む。子供が持ち合わせているような純真な探究心を持っていると表現したかった。


そしてふと感じたのだが、MDや生産に携わる方々は、会社がないと力を発揮できない。とてつもない知識や経験を発揮できる場所がないとご飯が食べられない。もちろん転職すればいいのだが、会社がなくなると結構つらいのだなと思った。


法律屋は自分で営業ができる。医者も開業すればよい。そう考えると店長というのは独立自尊の商売人ゆえに、やろうと思えばどんなことでも商売にできてしまう。そのように考えると意外と面白い。自分ひとりでご飯が食べられるかどうかというのは実はかなり重要だと思う。


昔、身銭をはたいて商売をしたことがある。簡単な収益構造は、ロイヤリティー27%、商品原価率50%、その他3%、利益20%である。仕入れ、価格交渉、上代や単品ごとの値引き率の上限設定、プロモーション、商品配置レイアウト、VMD、POSレジはなかったので、申し訳ないが従業員に頼んで単品ごとに売れの履歴をつけてもらっていた。月に1度在庫のカウント(これは棚卸にあたる)、これによりロス(損失)が確定できた。一応このような収支やデータは管理していて収益構造も把握できていた。はじめは取引会社(問屋)に信用がなかったので、現金での取引から開始した(この時の種銭は捨ててもいいと思っていた貯金分)、何度か取引することで信用ができ、売掛け、買掛けがはじまる。ここで覚えたのが月の利益を最大にするような仕入れを行うこと。これにより毎月10万円が自動的にポケットに入ってきた。今考えると非常にスモールなビジネスだったが、こういう商売が根本的に自分は好きなのだろう。やった分だけ跳ね返ってくる、こういう泥臭い仕事が本来は商売人が最も強みを持っているところだと思う。


スペシャリストと商売人が1つの円卓を囲んで話をすると、この人種の違いがにじみ出ていて、とても面白いと感じた。

2008/05/17

シリコンバレーからの手紙を読んで

梅田望夫さんの「シリコンバレーからの手紙」を読んで、特に共感できる部分が、

世界中のどこに住んでいようと、たっぷり時間をとれる余裕を持つ人こそが、
あるテーマについて世の中で何が起きているかを正確に把握できる。
そんな時代になったのだ。

と述べられているところである。

こちらに来て毎週中国の産業に関するレポートを作成しているのだが、公休日は、週2日で32時間程度、仕事があるときで5時間程度は情報収集と、その中から重要なエッセンスを抽出してまとめるという作業を繰り返している。さすがに中国は広く、情報量も多い、更に変化のスピードが速いので常にキャッチアップしていないと情報の質は劣化する。人脈からの情報も重要なのだが、その人間の持つ情報自体も信憑性がないことのほうが実は多い。その人物が常日頃から、情報の質にこだわっているかどうか、インターネットの世界に生きているかどうかも、その人物が持つ情報の価値を判断する最も重要な要素の1つになりつつある。

インターネットの情報だけが全てかと言えば、もちろん、ある人物が生涯を通して作り出した、ディープスマートの集積である本というのは、少ない時間で濃縮された情報を吸い上げるのには適しているし、情報の鮮度以外では学ぶべきことが多い。何を選んで読むかにもよるが、1つの分野で30冊も読めば殆ど全体を俯瞰でき、極めて細かい詳細まで把握することができる。60冊も読めばほとんど、誰が何を言っても知らないことは皆無になる。そして何を考えているのかもおよそ検討がつく。「この方は、この事を今意識していて、この情報によって、こんなことを描いているのだな」と想像がつく。

インターネットの世界というのは、私にとって最大の魅力であり、時間と場所の制約を一切取り払ってくれる強力な武器でもある。豊富な時間を集中して投資することで異常なレバレッジがかかってくるのは体験済みだ。私が仕事に行っている間でも、私が望む情報を24時間休まず収集し続けてくれる。私はリアル世界から戻るとすぐに情報リソースにアクセスして情報の質を見極めて、良い情報はネット上に溜め込んでゆく。こうして最短の時間で高密度な情報を集めることができる。更にこの作業に当てる時間と考察する時間をしっかりと持つことで(これは梅田望夫さんが言うようにリアル世界での経験などが左右するところ)情報の大海原から一握りの宝を手にすることができるようになる。

ところで読書というのはリアル世界とインターネットの世界の中間に位置する感覚がある。本を選んで読了するまでの一連の動作には、一定の時間が必要になる。この辺はリアル世界ならではという感じがするが、今は誰でもアマゾンで簡単に欲しい本がすぐに手に入るようになった。これは海外にいても全く条件は変わらない。リアルな本(物体)が私の手元に望めばやってくる。但しこれもあくまで窓口はインターネットであり、何が必要か、どれを選ぶべきかさえ瞬時に判断できれば後は数回クリックすれば後は記憶から削除されたとしても、オートマチックに玄関先に配達される。読み方は人それぞれ情報の取捨選択は個人に左右されるだろう。以前は本屋に言って買ってきて読むということが当然だったので、完全なリアル世界の中の出来事であったが、最近は時に時間と空間を越える部分を有していることが、自分にとっても大きなインパクトであり、それがリアルとあちらの世界の中間点に位置するという根拠である。

唯一リアル書店の最大のメリットは、本屋自体が世の中の俯瞰図になっていることだろうか。これをこちらの世界で表現してもらえたら最高であり、パラパラ眺めることは既に実現できているのでリアル世界からインターネットの世界へ引き込むことが可能な部分だと考える。なんで俯瞰することがメリットかと言えば、インターネットでは必要とされるキーワードから能動的に情報収集をしなくてはいけない。つまりアイデアや情報収集の対象に乏しいと、何もできない。リアル書店は勝手に情報が飛び込んできて面白そうだ。とか興味深い、こんなものもあるの?というように受動的に情報が入ってくる。これは自分の偏った情報収集の不足部分を補完するという点で非常に有効だから、大切な点である。

http://amaztype.tha.jp/
(これが比較的近いイメージ)

ネットの本質とは、電子メールに顕著なように、
人と人との関わりにおいて同時性を求めないですむことにある。
これからもネットは、同時性の呪縛を解く方向へと進化し、
「場所にいっさい縛られない自由」を私たちが享受できるよう道を拓くはずだ。

このように梅田望夫さんはおっしゃっている。
私達の仕事の在り方も随分と変化してくるに違いないが、現状会社で感じるのは、インターネットの世界に住みながらリアル世界で、その恩恵を最大限に発揮できるひとと、そもそもインターネットの世界に住んでいないか、住んでいても、最大の恩恵に与っていないひとの混在であり、同時性の呪縛を解いていこうという発想自体がなく、そのような風土も醸成されにくい。だが最終的に一番大切なのは、このインプットとアウトプットで何を成すかである。リアル世界で成果を挙げに行く。インターネットの世界で不特定多数への働きかけを通して付加価値を提供するなど、個人として貢献できる選択肢は多い。

世界は着実に変化してゆく。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20080516/p1

2008/05/16

備え

1923年3月24日
四川省で地震 M 7.3,死者4,800人

1923年9月1日
関東大震災M 7.9、死者・行方不明者10万5,385人

2008年5月12日
四川省大地震M7.9

もしかしたら関東に大規模な地震があるかもしれないですね。
家族が心配です。
こちらに来て考えておかなければいけなくなったとは、感染病や政治的なリスク
今回のような天災などです。
特に鳥インフルエンザ、新型の人から人への感染するタイプへ進化した場合
感染者の致死率は実に50%。このような不利益な情報は隠蔽されるだろうから
おそらく情報が流れた頃には致命的な状態になるだろう。
病院へ行っても治療できないわけだから行くだけリスクは高まる。
唯一引きこもるしかない。ワクチン開発には1ヵ月半ぐらい必要だから
1ヵ月半部屋から出ないで大丈夫な食料ぐらいは備蓄しておくといいかもしれない。
後は高性能のマスクやゴーグル。これで感染したら潔く散るしかないだろう。
しかも帰国は制限されるので日本の土は踏めないだろうし
逆に日本で流行した場合。家族を救える手立てもない。

政治的なリスクはいうまでもない。
暴動などに巻き込まれないようにするのは当たり前だが、その辺の情報収集も
しておくほうがいい。この辺のコントロールは政府によってなされ、いつ災いが
降りかかってくるかわからない。備えは必要だ。

2008/05/12

食欲をかきたている表現

この方のブログ。なんとも食欲をかきたてる表現が散りばめられており、自分も味わったような錯覚を起こしてしまいます。こんな表現できたらいいですね。私も香港グルメ家気取りで、地元の食堂の紹介でもしてみましょうか。

蒸し暑い湿度MAXの香港でギンギンに冷えたグラスに出てくるチンタオBeerをグビッと喉の奥に流し込む至福のひととき、超美味。今日は四川風をメインに舌に残るほどよいピリピリ感を楽しもうと構想をねって、大千鶏を選択、山椒の利いたとろんとしたソースが最高にカリッと炒められた鶏肉と絡み美味。続けて肉汁があふれ出す小龍包をレンゲで受け止めながらスープをそっと味わい、口に放り込む。熱々の肉の風味の効いたなんともいえない香りが口いっぱいに広がり超美味。こうして香港の夜は更けてゆく。

http://davidtakeuchi.typepad.com/blog/2008/05/santana-rowtang.html

それにしても優雅ですね。
時間の贅沢な使い方かもしれません。

カレンダーに書かれた12訓

カレンダーにはよく思いがけない良い言葉が書いてあります。私の実家のトイレのカレンダーにも確か、毎日健康に関するお言葉が書かれてあり、たまに遊びに行くと読むことがあり、気をつけないとなぁと、そのときは思うものです。この12訓は部屋のカレンダーで月ごとに書かれているのですが、良い言葉なので書きとめておこうと思いました。

I'm responsible.
私には責任がある。

およそ人間が生きているなかで、責任が発生していないことは稀だと思いますが、
大切なのは、自然発生的は責任、例えば親になったから子供を育てる責任がある。
ではなく子供を育てることができる人間として十分に成熟し責任が持てるから親になる
というほうが望ましい。仕事も同様、そのポジションだから責任があるのではなく、
その責任が取れるからそのポジションであることが望ましい。

Your subbordinate is the reflection of yourself.
部下は上司の鏡。

もし部下に不満があるのなら、それは上司の至らない点と思ったほうが良い。
丸投げ上司のもとでは丸投げ部下しか育たない。
人間に興味がない上司のもとでは、基本的には人間に興味がない部下が醸成されてしまいやすい。

Credibility=Personality×Capability
信頼性=人格×能力

確かにどちらかが欠けても信頼性は生まれにくい。
不思議と家庭ではこの公式は成立しない。
それを超越した何かがある。
この式が成立した場合、私は即解雇されているからだ。

Frequent feedback helps surbordinates to understand and accept evalution results.
常日頃からのフィードバックが、評価結果の理解と納得を生む。

ある日突然評価結果がやってくるというのは困りもの。
常日頃のフィードバックの良し悪しで、芽が出るものも出なくなるのも常。

A rush decision becomes a bad habit.
茶を濁す決断は癖になる。

これが一番印象深かった。
茶を濁す決断力が磨かれる。
茶を濁す決断は、そもそも決断とは言えない延期もしくは放棄である。

Think of the purpose.
目的に戻る。

いつの間にか目的から脱線し、手段に目を囚われがちになる。
いつも目的に戻る習慣が、物事をうまく運ぶコツかもしれない。

All of a manager's words and actions should have a clear intention and meaning.
管理者は全ての言動に意図と意味を持たせる。

これはチームを混乱させないためにもハイパフォーマンスを実現するためにも
必要なことだ。

Accept the fact that you may be part of the cause of problems occuring around you.
自分の周りに発生する問題は、自分自身もその原因の1つだと認識する。

当事者意識を持てということ。

Praise 70% and scold 30%. Forget the past mistakes.
褒める70割、注意3割 古い失敗は時効とする。

追及しても何も解決しない。

You cannot lead someone who does not trust you.
信頼してくれない人を導くことはできない。

確かに信頼している人と、信頼していない人を思い浮かべると自分が貢献しようとする
エネルギーの差は大きいというより、信頼していない人には貢献しようともしないし、
そもそも接点を持とうともしないのが現実。導くことはおろかチームとしても機能できない。

You need to trust someone to be trusted.
信頼してから信頼される。

とは言え、歩み寄りがなければ大きな仕事はできない。
まずは相手を知り、信頼することからはじめるべきで、拒絶する理由などはない。
自分ひとりで大技繰り出すよりは、ドラゴンボールの孫悟空のように元気玉を使う方が
少ないエネルギーで最大の成果をあげられる可能性も高い。

Conclusions arrived at your own are more valuable.
自分でたどり着いた答えにはこだわりが生まれる。

これは2つ気をつけるべきだと思う。
1つは、相手が必死で出した結論はそれぐらい意味があることを認識した上で接しないと
いけないということ、相手を尊重しなさいということだ。
1つは、そのような結論は、こだわりとなり、良くも悪くもしばられやすいため柔軟性を
失い易いということだ。倒産寸前の会社の社長の視野が極端に狭くなり、様々な
回避策を選択できなくなるように、人は簡単に選択肢を放棄しやすいのも事実。
こだわれるだけの結論を出したいものだ。

長々お付き合い頂きありがとうございました。
こんなに真剣にカレンダーを解釈したのは初めてです。
これは、先日研修して頂いたコンサルの方から頂戴したカレンダーです。
仕事で使えますね。

お誕生日。


どこの国でも定番のお誕生日サプライズ企画。
主役待ちの景色。


大成功でした。
お誕生日おめでとうございます。
そんな我々は、そんな企画があると知らずたまたま本部に居合わせた次第です。
ケーキご馳走になりました。香港らしくマンゴチョコケーキ好吃。

中国のプロフェッショナルになる。

こちらに赴任する前に決めたことが、「中国のプロフェッショナル」になるということだ。世界が注目するこの経済大国について研究する人間など星の数ほどいると思える。また金融なら金融のプロが、人口問題なら人口問題のプロが存在している。そのような相手と戦って勝てるかどうか、それは難しいだろう。但し私が狙うのは全てにおいて精通しているプロフェッショナルだ。幅の広さと深さの2つを追求することにある。よって誰よりも努力をおしまず学び、ひたすら重いインプットとアウトプットを繰り返すことで自己鍛錬し、人脈を培い、語学に精通し日米中のフィルターを掻い潜る。これが私が描いた、あるべき姿である。経営陣に負けるわけにはいかない。彼らはハードワークで日々追われている、アドバンテージは私にある。ここにかける時間は全て未来への投資だ。そーいえば日本のこと、こんなに知っていたかな?(笑)

ひとりになると分かること。

昔から、ひとりになって分かることが多い。幼少時代託児所に預けられたり、夜、ひとりで留守番したりしたことで、親のぬくもりと儚さを知り、引越しや転校を繰り返すことで、どこでもなんとかやってゆける人間関係の作り方を知り、日本を初めて離れたとき、自分の未熟さを知り、二度目に離れたとき、生きることの素晴らしさを知り、そして今、家族と離れて家族の大切さを知る。振り返ると人生の中で必ず一人になる時間があり、そこで必ず精神的な成長をしている。今日は母の日だ。香港では飲茶、主に昼食に招待して皆で食事をしたり、もちろん花を贈ったりするのが習慣で、こちらは日本と同じ。少し違うのは一緒に食事をすることぐらいか。よい習慣だと思う。そんな姿を見ていてふと母親に電話をしたくなった。「ありがとう」を伝えたい。日本にいたらわざわざ電話をして有難うは言わないだろうと思ったが、こうして家庭を持ち、働けるのも親あってのことだ。色々あったが、とても感謝している。ひとりになると、なぜ何かが見えてくるのか。それは向き合う相手が自分に限定されるから、己を知る機会が増えるからかもしれない。

2008/05/10

「店は、店長を映す鏡であり、部下は上司を映す鏡である。」

良くも悪くも、香港に赴任し、今までは店長として働き、今は現地店長と共に働いていて一番感じたことだ。志がない店長の店は何がやりたいのかわからない。あるべき姿を描けない店長は、成長ではなく退化の道を辿る。できない言い訳を羅列する店長は自らの力量不足を宣伝しているようなもので、決して気持ちがいいものではなく、非生産的である。こちらに来て一番印象に残るというか、国民性というか、何かをたずねると必ず「言い訳」が真っ先にはじまる。「怠慢」に対する大々的なプレゼンテーション。「失敗」ならいいと思う。なぜならそれは「挑戦」した結果だからだ。基本的に挑戦した上での失敗というのには滅多にお目にかからない。アドバイスに対しては、「それはわかっています」、指導に対しては「言い訳」を、これが常である。さぁ自分はこの状況どう解決するのか、店舗のトップがこのような思考と習慣の塊の持ち主である。そしておそらく、この国の人々の特徴かもしれない。これは先日お会いしたコンサルタントの方がお話していたこととも合致している。

「その花瓶、当たって落としてしまったんだね?」

「いえいえ花瓶がそこから落ちたみたいです」

「自分で落ちるわけないでしょ花瓶は生き物じゃないし…」

「でも落ちたみたいです」

これが解決できたら、私は最強の店長になれると思う。

2008/05/08

Human Resources 研修

本日午前中は、人事研修で世界貿易センターに行きました。正直基本的な内容で、あまり構えていなかったのですが、内容はかなり専門的な話が多く、真剣に聴き取り、噛み砕き、書き落としていかないと全くモノにならないため、頭がフル回転でした。主に香港の雇用契約の法律の内容が中心でしたが、担当して頂いたコンサルタントの方は気さくで、度々脱線することもありましたが、非常に有益な情報が多く、中国、香港の産業の状況や歴史などを勉強した後に、この研修を受けることができて非常に納得がいった。彼らの思考や行動習慣、価値観、風土などは、法律と歩んだ歴史でもあり、誰もが生活をするために働く対価としてお金を頂く(不労所得は除く)、そのような中で雇用契約が彼らに与えた影響は多大だ。特に香港は、英国によっての150年間の統治の影響がそのままダイレクトに反映されていると言えよう。この度担当して頂いた方は29年間香港で働かれており、若いときから長年香港とともに生きてこられた方で、会社を興し、おそらく香港では多くの企業がお世話になっているであろう方です。今後も、問題が起これば相談することができ、非常に心強いとともに、香港のことをディープに知りたいときに助けて頂けるに違いない。現在我が社の香港の人事部長の前職での人脈ということで、このような繋がりは、もしかしたら狭い香港だけに多いのかもしれない。

親の品格


最近は中国に関するものばかり読んでいたので、気分転換に、また単身赴任で改めて親とは何かを考えるきっかけになった。「親」の品格というより、「人間」の品格として考えたほうがいいかもしれない。更には、日本に限ったことではない。人間が人間に対して与える影響は大きく、親という立場で考えれば、子は大きな影響を親から受けるとともに、親は子から大きな影響を受ける。素晴らしい品格を持った方が身近にいらっしゃるだろうか。そのような方と時間を共にすることは、自らの品格へ多大な好影響をもたらすだろう。一度「品格」という眼鏡で人間を観察すると新しい発見があるかもしれない。特に海外におられる方は、日本人の品格を見られていると認識すべきである。

2008/05/07

語学力向上の秘訣

好朋友

好朋友(Ot:只要有你)作詞:Kang.Hyun Min 作曲:Kang.Hyun Min


像兩首節拍不同的歌
シャン リャン シャ チェイ パイ ブー ト ダーガ
卻又同時 被愛情合奏
チューヤ ドーシィ ベーアイチン ハッゾォ
旋律勉強著
シンリービェン チャンチャン
愉快不能夠 假裝快樂 你心中 有寬闊的天空
ユクウァイブナンゴォ ジャージャンクウァイラ ニーシンゾォン ヨウ クウァンクウォーダ ティエンクウォン
但空氣好稀薄
ダンコンチィ ハオシーボォ
曾經以為等待 會改變什麼
チャオジンイウェイダンダイ フイガイディエンシェンマァ
你總會 屬於我
ニゾフォェイ シューイウォー
但是最後時間證明了
ダンシズイゾォン シィジェンジャミンラー
你只喜歡我
ニジューシーファーンウォー
你說我 比較像 你的好朋友
ニショウォー ビジャシャン ニーダハオポンヨー
只是不小心 擁抱著
ジュシブシャオシン ヨウパオツァン
你道歉 你難過 於是我給你笑容
ニダオチェン ニナングォン ビシウォゲイニーシャオロン
誰在乎我的心 還會不會寂寞
シェイザイフォウォ-ダシン ハイフイブフイジモー
如果愛情是五線譜
ユウガアイチン シウーシェンプ
我曾希望用全音符
ウォチャオシーワンヨウ ジェンインフ
吟唱出 愛上你 那完整的幸福
インチャンチュ アイシャーンニ ナーワンチャーダシンプ
但你的心 沒有耳朵 即使我 為你唱著歌
ダンニーダシン メイヨーオードォ ジーシュウォ ウェイニチャンツァンガ
你也只 看見我哭了
ニユエジュ カンジェンウォクォラ

你說我 比較像 你的好朋友 
ニショウォー ビジャシャン ニーダハオポンヨー
只是不小心 擁抱著
ジュシブシャオシン ヨウパオツァン 
你道歉 你難過 於是我給你笑容
ニダオチェン ニナングォン ビシウォゲイニーシャオロン
誰在乎我的心 還會不會寂寞
シェイザイフォウォ-ダシン ハイフイブフイジモー

曾經以為等待 會改變什麼
チャオジンイウェイダンダイ フイガイディエンシェンマァ
你總會 屬於我 
ニゾフォェイ シューイウォー
但是最後時間證明了
ダンシズイゾォン シィジェンジャミンラー
你只喜歡我 
ニジューシーファーンウォー
你說我 比較像 你的好朋友 
ニショウォー ビジャシャン ニーダハオポンヨー
只是不小心 擁抱著
ジュシブシャオシン ヨウパオツァン 
你道歉 你難過 於是我給你笑容
ニダオチェン ニナングォン ビシウォゲイニーシャオロン
誰在乎我的心 HOY 還會不會寂寞
シェイザイフォウォダシン HOY ハイフイブフイジモー

你說過 我是你 最好的朋友
ニショゴン ウォシニ ズイハオダーポンヨー
卻不應該再 擁抱著
チュイフ ゙ イーガイザイ ヨウパオツァン
你退縮 你冷漠 於是我放開雙手
ニートゥイスオ ニーランモ ビシウォファンカイソワンショ
不在乎我的心 會永遠的寂寞
ブザイフォウォダシン フイヨン イェンダージモー




http://jp.youtube.com/watch?v=hlFXElrWBrw&NR=1

語学力向上の秘訣

①耳コピする(音はカタカナで書き出しておく)

②今度は音からピーイン(発音記号)を辞書を使って調べ上げる、
  意味も同時に調べる。

③今度はカタカナ抜き(これは回答として使う)でひたすら漢字と
  音を何百回も聴いて一致させることができるまで続ける。

④最終的には、漢字を見ると音が浮かぶようになる。

⑤ここまで聞き込むとメロディは覚えている、
実は歌詞を見なくても歌えるようになる。
  そして音を出すと頭に漢字が浮かぶようになる。

結果として
会話の表現が増え、聴き取り能力が向上し、音読速度がアップする。

ポイント
1曲でいいので必ず歌うと宣言する。しかも期限付きにする。完璧でなくても十分成果があげられる。結局のところ、いつか歌えるようになると考える人間と来週の火曜日の夜12時に歌えるようにする人間とで差が出る。Somedayでは駄目だ。しかも1曲ぐらいならなんとかなるだろうという意識も働くので、ハードルは飛び易い。コミットメントを上手に活用すると良い。1発芸で十分なのだ。視点をかえると1点突破、一極集中、香港華僑の投資戦法と同じになる。

資本家が発展途上国でできること

忘れないうちに打ち込んでおこうと思う。先日たまたま寝る前にテレビを見ていたらアメリカで成功を収めた資本家10人がアフリカの村に3週間滞在して、何ができるのか挑戦するという趣旨の番組を見た。使える金額は全員で300万円(寄付)、それぞれが人生で成功を収め、常に経営の最前線でやってきた人達の集団だけに考え方も自己主張も様々で、飢えでやせている乳飲み子を前に、これで何か食べものを買ってやってくれと「お金」を施すものもいた。さて自分が彼らの立場ならどうするかと思いにふけりながら、いつの間にか寝てしまい。番組も結局最後まで見たわけでないのだが、朝起きた後もそのことを考えていた。このような発展途上国の場合、魚を与えるより、魚の釣り方を教えるということのほうが遥かに大切だと言う。彼らの知恵を彼らの発展(経済)に結び付けられるような取り組みを3週間でするということが方針となりそうだ。片道1時間離れた場所へ毎日水を汲みに行くという状況に問題を感じ、村で直接水が汲めるように水道を引くという提案が彼らから出ていた。これはインフラ整備になるが、知恵を授けるという点からは目的を大きくはずれているということが理解できる。彼らの学校は土の上で座って勉強するというような状態で、机もイスもない。机とイスがあれば便利だが、それだけだ。私ができるとしたら、商売を教えることかもしれない。幸い通貨はあるのだから、お金を得る方法を、お金を得て食事に困らなくなるとか、生活が向上するというような体験ができるようにサポートすることかもしれない。300万円は、その付加価値を生み出すためのものの準備金に当てるかもしれない。たとえば家畜からミルクを取るとか、チーズを作って売るとか。彼らにお金を寄付するより、お金を産み出す知恵を授けるべきだと考える。あの資本家達は最終的に何をしたのだろうか。

王家沙(Wang Jia Sha)



昨晩は、九龍紅磡にある王家沙(Wang Jia Sha)という中華料理屋へ現地店長と日本人店長と待ち合わせてゆきました。先日九龍で食べてからファンになり、また行きたいと思っていたので、今度は違う場所にあるところに挑戦。雰囲気も全く違って、九龍はリッチ層がターゲットのようで店内も綺麗で席数もさほど多くなくデートでも使えそうな雰囲気でしたが、こちらは、昔からあるような佇まいで、厨房も広く活気があり、店内も席数が多く、こちらの方が落ち着きます。小龍包は文句なくおいしいですが、その他どれをとっても美味。私が一番好きなのは「大千鶏」という山椒が利いたピリ辛の揚げたチキンです。値段も一品40香港ドル程度で、量も多く3~4名でゆけば1000円ちょっとで相当満足感が得られます。こちらに来て、気温が高く、湿度が異常に高い(80%)という外の環境に対して、室内や店内、地下鉄、バスなどは異常に冷房(16℃)が入っているのが常で、体温調整がうまくいかず、体調を崩し易い上に、自炊をなかなかしないため、栄養の偏りが発生し、風邪が長引く。それにしても、よく自律神経失調症にならないなぁと思う。生まれたときから、これが当たり前だと体がそれに慣れるのだろうか。人間ってのは面白い。こんなに暑いのにジャケットがないと寒く感じる。長袖でないと生活できないなんて信じがたい。日本なら間違いなく半袖、夏にニットなんて着たことがないけど、これから一層、寒さ対策は必要そうだ。風邪気味のときは、王家沙で野菜、お肉をたくさん食べて体調リセットがなぜかルーチンになりつつある。

2008/05/06

思わぬ副産物

「日本語禁止」の「思わぬ副産物」、それはスタッフとの距離感であり、コミュニケーションの深化であった。日本語を話さないことで、会話は全部筒抜けになり、彼らが私達が何を話しているのか、わかるようになり、英語、北京語、広東語しか話してこないのがわかっているから、初めから聴く耳を持っている。更にはわざと日本語で話しかけようとしてくるので、はじめから相手からコミュニケーションを取ろうという姿勢が醸成されているから、歩み寄り易いわけだ。これは凄くいい結果になった。それに連動して売場でのスタッフの動きや元気さ雰囲気もよくなった。みんなニコニコするようになったし、こちらからの指導もスムーズで、みんなよく理解してやってくれる。なあなあになるラインには細心の注意を払う必要があるが、結局はCSや利益に直結してくれれば文句はない。そして、彼らは今、青春を送っているんだなぁと感じることも多い。彼らにとっての若き日の1ページがここにあり、ともに過ごしているということは、とても貴重なことなのだと感じる今日この頃です。

眼鏡の度

眼鏡をしているわけではなく。こちらに来て毎週、中国のことをレポートにまとめているのですが、毎週賛否両論、様々な意見やアドバイスを頂いている。そして毎週しびれる。情報過多も良くないし、客観的すぎて評論家のようになるのも良くない、自分の考えを盛り込むことも必要だが、そこが曖昧でもまた良くない。しかし強く主張したり、あまりにも詳細に寄るのもどうかと考えてしまうが、要は「眼鏡の度」のようなものなのかと感じた。マクロすぎ、ミクロすぎ、人によって感じ方は違うし、人によって必要とする情報のアップ具合(より具合)も違うのが、賛否両論となっているのかもしれない。厳しい意見を必ず週に一度は頂く。それは素直に受け入れることにしている。実際言われたことをどんどん吸収することで、毎週変化しているのは事実であり、複眼視という点では、あらゆる立場の方々から意見を頂くことで、抜け漏れが少なくなり、結果大きな自己成長につながるわけで、とても有難いことなのだ。しかしやはりショックはショック、必ず毎週パラライズド(痺れる)、それも慣れてきたのが恐ろしい。人間は慣れる生き物なのだろう。一番苦しいのは自分が自分に強いるプレッシャーである。誰よりも圧迫感があり、強制力がある。今週のレポートは頂いたアドバイスをもとに改善してゆこうと思う。簡単に言えば、「自分が有り金全部叩いて事業を興すかどうかの判断ができる」ぐらいじゃないと駄目だということに気がついた。これが本当の経営視点ということなのかもしれません。

2008/05/04

アンパンマンに脱帽。


あなたは香港にもいるんですね、アンパンマン。
今日お店で働いていたら、聴きなれた音楽が流れてきました。一瞬耳を疑ったんですが、このベビーカーに装着できるアンパンマンメロディハンドル、実は我が子の愛用品。使っていたのはもちろん香港ベイベーでしたが、正直死ぬほど聴いていた音だったので心臓が止まりました。そしてその後しみじみとしてしまいました。やっぱり強がっても寂しさを感じない親なんておりません。
でも皆さんスカイプは便利ですよ。
映像も音声もバッチリ!しかも無料。
なので没问题。

ベンチ


日本を離れる前、買出しをするために地元のとある駅に行った時に偶然見つけたベンチ。そこは私と妻が出会ったベンチでした。その日、私はスノボに行くために板を抱えてシャトルバス乗り場に、そこで本業の成田空港の仕事とは別に冬だけ掛け持ちで、バイトをしていたのが、このバスに乗るお客さんのチェックをしている妻でした。その日の客一組。私は仕事先の友人と二人(彼は新店立上の時、退職していたが縁あって再入社し一緒に働きました)彼は、買い物をし忘れて、ひとりスノボショップへ、バスはたまたま成人式かなにかの影響で大幅に1時間半も遅れ、そのベンチに腰掛けてずっと待っている間、未来の妻と世間話をしていたわけです。こんなこともあるもんですね。

遂に日本語禁止

遂に日本語禁止になりました、というより、「しました」が正しい。現在、キー店舗に3ヶ月間はまっているのですが、1ヶ月が経過し、日本語で話しをしている日々が過ぎました。ここには、日本語が話せる店長がおり、もう一人同時に着任したのも日本人なので、3名揃って仕事をつめるときは日本語、スタッフや店長代行者に話しをするときは英語というような環境でしたが、今日の夕食時にたまたま言語の話になり、全員一致で「日本語禁止」、それ以外は使用可能になりました。よって英語、北京語、広東語が基本。1回話すと5香港ドル(1香港ドル=15円程度)のペナルティで、このお金はプールして夕食代に当てることになりました。これで語学力向上の環境は整ったわけです。やはり一番良くないのは、母国語で話せる環境や機会が多いことです。1年間通せばかなり実力アップするのではないでしょうか。今日は仕事の分担上、私が売場にずっと出てスタッフをコーチングしていましたが、非常に楽しい。広東語か、北京語でトライして駄目なら英語を使うようにしていたので、スタッフとのコミュニケーションも取れて非常に良かった。明日も1日中スタッフと売場で頑張ろうと思う。もう1つ語学力向上のためには、日記を書くことがいいかもしれない。書いた内容が、そのまま会話のネタになる表現力も伸びる。4月はインプットとレポートによるアウトプットで地獄を見ただけに、エネルギーは満タンだ。インプットを怠ると消耗する一方になるため成長が急激に止まってしまう。常に意識して良質なインプットは継続せねばならない。語学も同様に常に意識してインプットができていれば、ふとしたきっかけから、アウトプットの質が向上してゆく、語学学校の先生も同様なことを示唆していた。そして最後はやはり体が資本だから、やっぱり腕立て伏せです。私の場合。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」
新人店長の頃、よく部下に言っていた言葉は今も変わらない。

語学力が向上すれば、一層アクティブリスニング、ポジティブフィードバック、コーチングの効果はあがってくる。残り2ヶ月どこまでできるか自分への挑戦だ。

2008/05/01

中国現代史を学ぶ

昨日と今日の公休日は、専ら炊事、掃除、洗濯など家事が中心であった。合わせてずっと風邪で喉が腫れたためせきが止まらない状態であったので、基本安静にしようと、引きこもりをしていました。おかげで体調も回復、明日からの仕事へのエネルギーに溢れております。最近は字幕つきドラマなら内容が想像できるようになりましたが、ヒヤリングのみだと未だ絶望的な感じは否めません。なるべく耳から入れる音は全て北京語にしようと一日中音楽を流したりしています。本日の失敗は、上司の電話、音楽流しっぱなしのため全く気づきませんでした。日本から持ち込んだ本も残りわずか、結構ボリュームのあった本を2冊、この2日間で読了。この国の生い立ち、政治、政策、この国の国民性はどのように醸成されたのかなどを知ることができました。自分の国の歴史を正しく知ることができない状況というのは、本当に不幸なことで、その代償はあまりにも大きく、将来のこの国に影を落とすことになるかもしれません。私の人生の中で、中国は未知の国で、様々な疑問がありましたが、ほとんどのことは、回答が得られたと思います。夜になってソファーに座って読書をしているとあちこちから、ピアノの音が聴こえてきます。悲惨な歴史を読み解いている中、ピアノの音が聴こえてくる、このミスマッチ感、しみじみとした気持ちにされますね。この国は今まで失った知識人を取り戻さなくてならないでしょう。もっと自らのことを学び、自ら葬った価値ある人々、罪なき人々に報いることが大切ではないでしょうか。自分達の事に無知ではいけない。物事を正しい方向へ導けるような圧倒的多数の見識ある人々が育たなくてはなりません。そう考えると資源もないアジアの小国日本が生き残るためには、学ぶということ、勤勉で規律正しい、礼儀を備えている、卓越した技術力など、私達は人間としての向上でしか付加価値を発揮できない境遇にあることにもっと危機感がなくてはいけないと思う。日本に必要なのは教育だ。教育こそが国富の絶対条件であると考える。それも真実を直視させる教育が望ましい。都合の良い解釈を促す、もしくは、歴史を捻じ曲げるような教育は歪んだ思考を生み、歪んだリーダーを醸成してしまう。ありのままを受け入れ、あるべき姿を描ける人間こそ切望される。我々は平和ボケしていないだろうか。