2008/05/10

「店は、店長を映す鏡であり、部下は上司を映す鏡である。」

良くも悪くも、香港に赴任し、今までは店長として働き、今は現地店長と共に働いていて一番感じたことだ。志がない店長の店は何がやりたいのかわからない。あるべき姿を描けない店長は、成長ではなく退化の道を辿る。できない言い訳を羅列する店長は自らの力量不足を宣伝しているようなもので、決して気持ちがいいものではなく、非生産的である。こちらに来て一番印象に残るというか、国民性というか、何かをたずねると必ず「言い訳」が真っ先にはじまる。「怠慢」に対する大々的なプレゼンテーション。「失敗」ならいいと思う。なぜならそれは「挑戦」した結果だからだ。基本的に挑戦した上での失敗というのには滅多にお目にかからない。アドバイスに対しては、「それはわかっています」、指導に対しては「言い訳」を、これが常である。さぁ自分はこの状況どう解決するのか、店舗のトップがこのような思考と習慣の塊の持ち主である。そしておそらく、この国の人々の特徴かもしれない。これは先日お会いしたコンサルタントの方がお話していたこととも合致している。

「その花瓶、当たって落としてしまったんだね?」

「いえいえ花瓶がそこから落ちたみたいです」

「自分で落ちるわけないでしょ花瓶は生き物じゃないし…」

「でも落ちたみたいです」

これが解決できたら、私は最強の店長になれると思う。