2009/04/24

自分が好きなひと、嫌いなひと

たまたま先日お酒の席で、自分が好きか、嫌いかというネタが出た。私自身は、自分のことが嫌いで、周りが意外にも、自分のことが好きなひとが多くて驚いた。そんなものなのか…と思ってしまったが、私は、確かに自分自身が好きではないが、許容はしている。好きではない理由は、頑固な部分は異常に頑固、特に何かずば抜けているわけでもなく、中途半端な人間なのが一番好きになれない点、だから私に好感をもってくれている人には、とても感謝している。自分があまり好きでない人間から見ると、自分が好きな人達は、自分が自分を好きでない分、人が良く見えるため、好きな理由もよくわかるが、きっと私が自分自身を好きでないことは不思議なのかもしれない。貴方は自分が好きですか?

2009/04/23

日本人にはタイムボックスが必要だ

先進国の中で、日本は有給消化率が最低である。日本人は有給を全部使い切っても、今までと同じ質で仕事ができないと駄目だ。そして有給を全部消化して当たり前の職場を提供できない企業は駄目企業だと思う。最近、職場では8時間労働、残業は週間で目標設定されている。人員不足により、朝から晩まで働かなくてはならない過酷な長時間労働から、今度は8時間できっちり自分の仕事を質を落とさずに終わらせなくてはならない過酷な状況になっている。仕事の質と時間への要求度が強いプレッシャーとなっているため、店長代行者のストレスが見て取れる。しかしここを通過しない限り、飛躍的な成長はないし、まともな仕事も生活もできないだろう。そう考えると日本人は有給という権利を放棄して、自分の能力不足を補填し続けてきているようにも思える。フランス人は働かなさすぎで、日本人は働きすぎて国が傾く。

日本人の知らない日本語

日本人の知らない日本語。正直「へぇ~」ということが多く。日本語の難しさを思い知らされました。「シカト」が任侠用語、花札の鹿がそっぽを向いているから、「シカト」:無視するという意味で使われているとは思いもしなかったし、「ピカイチ」に至っては、ピカピカの一番賞ぐらいのノリで使っていました。日本人として恥ずかしい限りです…。

人生は成功する方法より、失敗しない方法



ビジネスで失敗する人の10の法則について、小飼弾さんが書評されている。この思考パターンは、武田信玄の不敗戦法を思い起こさせた。孫子の兵法を熟知していた戦国武将の武田信玄は、常に負けない戦を念頭に置いて戦っていたという。負けない戦=勝利もしくは、ドローということになるわけだ。人生やビジネスに置いても、実は勝つことに専念することは得策ではないということなのかもしれない。負けないためにはどうすべきか。というのが実は勝率を高める秘策なのかもしれない。

人生で失敗しない方法

Step①人生で失敗するとは、どんな状況かを明確にする
    -餓死しない
    -雨風しのげる場所がある
    -医者になるべくお世話にならないで済む
    -友達がいない

Step②人生で失敗したと思う項目に陥らないためには何をすべきか考える
    -朝昼晩ご飯が食べられるように自給自足ないし、お金がある
    -帰る家を持っている、もしくは借りられる
    -適度な運動とバランスの取れた食事、睡眠、それを実現する環境がある
    -人に魅力的だと感じてもらえるように自分を磨く

Step③そろそろ問題が見つかるので、そこを深堀して行動を起こす
    -適度な運動とバランスの取れた食事、睡眠、それを実現する環境がある
        Ⅰ:毎日腕立て腹筋など、基礎体力を維持する
        Ⅱ:適度な運動を毎週のルーチンにする
        Ⅲ:自炊を行いバランスの取れた食事に配慮する
        Ⅳ:十分な睡眠が取れるように労働環境を整備する

意外に人生は成功に満ち溢れている(笑)
確実に失敗する方法、案外誰もが知っていることだが、
そこに焦点を当てていないことが、私達の最大の問題なのかもしれない。

友達をなくす方法なんて誰でも知っている。
 -無視する
 -陰口を言う
 -約束をすっぽかす

どうすれば確実に失敗できるのかは、明確であり、
成功できるかは不確実性の塊である。

新興国家での新規事業展開(印度)

DHBRに興味深い記事がある。インドでの補助金政策と物流・サプライチェーンについてだ。インド政府が補助金を出しているディーゼル燃料の価格を引き上げたことで、トラック運転手によるストライキが発生し内陸運輸が麻痺したという内容、インドで新規事業を開始するには、商取引習慣もそうですが、脆弱な物流・サプライチェーンを、どのようにコントロールしてゆくのか、他国と比較しても課題が多いように思える。

消え行くBrand Gap!?

消え行く12のブランドという記事の中にGapについて書かれている。昨対比も、今期予算も落とし続けているようで、このままの状況が続けばセカンドブランドであるOld Navy業態をクローズしなければならなくなるだろうとある。もう1つの業態Banana Republicと比較しても店舗数が多いだけにGap全体への影響も大きい。1つの時代を築いてきたブランドが消えるかもしれない。「Twelve Major Brands That Will Disappear」にはエディバウアーも含まれている。クレジット社会・消費型ライフスタイルの代名詞であるアメリカが、金融危機後、わずか数ヶ月で30兆円もの額が貯蓄にまわされている。消費者は、貯蓄型へのライフスタイルに転換を開始しているように見える。米国アパレル企業は、消費型のライフスタイルの中で成長してきたわけだから、貯蓄型のライフスタイルの中で、いかに顧客に買い物をしてもらえるか、生き残るためには今が、転換期なのかもしれない。

この記事については大西さんのブログにも書かれてあるが、そこに興味深い内容が、もう1つ、それは私も以前、本ブログで掲載したPB(プライベートブランド)についてである。PB比率が90%というのは極端かもしれませんが、このような環境下でNB(ナショナルブランド)はどのように生き残るか既にアクションを起こしていなければ、数年で市場から姿を消してしまう可能性は十分ありえるということでしょう。

アパレル産業の活性化という点、産業自体の転換がなければ、いずれ私達も淘汰させる可能性が十分あるということを思い知らされる内容でした。H&Mに代表されるファストファッションという業態も、いずれは、転換期がやってきます。私達は常に、顧客が気づいていない何かを提供し続けなければならない宿命にあるわけですね。

2009/04/16

Facebook&Business

「Facebookで大変な事が起こっている」、Facebookをエンドユーザーサイドから見ると、友達と交流したり、情報を得たりSNSとしての位置付けで認識していると思う。ではBusinessとして見ている側はどうかといえば、これは正に「Facebookで大変な事が起こっている」ということだ。米国Stanford大学では、Facebookの授業がある程で、学生はMarketingやGameアプリなどでビジネスチャンスを見い出そうと真剣に勉強している。

中国広東省「電子ゴミ」の村

記事によれば、広東省スワトラ市のこの村では、児童の7割以上が「鉛中毒」だという。村の基幹産業である電子ゴミ処理業には村民の9割が従事しており、生活するためには、有毒物質と隣合わせの生活をしなくてはならないのが現実だ。廃液についても河川に流している状況で、このままでは子供達はおろか、公害によって国民は多大な被害を被ることとなる。この電子ゴミという点に着眼すれば、以前本ブログにも書いたが、携帯電話1トン当たりおよそ280グラム~400グラムの金が回収可能である。これは金山と比較しても1トン当たりおよそ50グラムの採取量なのだから、宝の山とも見て取れる。しかし残念ながら、この村には、そのような技術や安全に作業を行なえるような環境は整っていないのは容易に想像できる。日本の経済産業省も、レアメタルの高効率抽出、分離技術開発には公募をかけており、世界的に見ても、このような技術は環境問題、資源問題の観点から見て非常に重要なポイントとなるだろう。この分野で、ノウハウを蓄積されている田中貴金属工業さんは、早々にグローバル企業として、その技術を世界に持ち出し、このような電子ゴミと共に生きなければならない子供達を救うとともに、貴重な資源の再利用を国を問わずに幅広く手がけて頂きたいと切に願う。

rovtski 10th anniversary orange band


私のお気に入りBrandのrovtski(ロフトスキー)は残念ながら香港にはないんです。暫くお店にも行っていないので、次の帰国時には買い物に行きたいが、お小遣いが問題。香港だと5cmとか、issueとかI.T groupのMDが比較的類似かと思いますが、やはりDetailと質が違う。さて写真はrovtski 10th anniversary orange bandですが、香港はもう25度ぐらいの気温になってきており、夏間近、たまには小物でも身につけてみようかと思って引きづり出してきました。でも、どうやって合わせようか…これ。

Basketball

先週はお休みだったバスケットボールですが、今週は木曜日の午後に行なわれた。今日は、香港のTeen達と3 on 3の勝負をした。30分程度でヘロヘロになったが、前回よりは体も動くし、バテ具合もましになった。彼ら(香港Teen達)も線が細いので、スタミナはそんなになかったが、やっぱり伸び盛りの少年達と張り合うのは厳しい。着実に運動神経が元に戻りつつあるので、継続して遊びながら、運動しようと思う。もっと上手になったら、香港Store manager達と試合をしてみたい。仕事で疲れて、眠っているだけだと、体力は低下の一途、適度に運動して体力があれば疲れにくくなるから、そのエネルギーでまた運動すると、基礎体力も高まり、タフになってゆく、代謝もバッチリで、これは好循環。疲れて寝るだけの生活は、悪循環。やはりよく食べ(バランスの良い食事)、よく動き、よく遊び、よく働き、よく眠る。後は悪態垂れずに、よく笑う、人生は、これにつきますね。

最も効果的な経済対策は贈与税撤廃!?

日本政府は、財政支出の金額は15兆4000億円で、事業規模56兆8000億円に達する「経済危機対策」を公表した。2009年度GDPの成長率を2ポイント程度引き上げ、年間40万~50万人の雇用創出を見込んでいるとある。こうした原始ケインズ主義による財政刺激の効果が疑わしいことは、池田信夫さんも指摘している。問題は構造、仕組みにあるのだから、規制改革や税制改革という打ち手が正しいのではないだろうか。税制優遇措置と言えば、相続・贈与税について、現行の非課税枠は110万円だが、今回の税制改正により、住宅の購入・改修であれば500万円引き上げ610万円まで非課税となる。(詳しくは)果たして、610万円まで非課税がどれほどの効果があるのだろうか、無いよりはましだが、このような中途半端な税制改正では、有って無いようなものだ。この点では、大前研一さんが考えているような免除というような大胆さが絶対に必要なのではないだろうかと思う。ここまで深堀できないのは、相続・贈与税についての視点が異なるからである。一方は税金の負担を軽減する視点、一方は資産を移転させる視点である。資産を移転させ、固定資産税などで税収すれば良い。これは金持ち優遇ということでは全くなく、最も効果的な景気刺激になるのではないか。私達一般市民も、このような事に関心を持ち、もっと理解を深めるべきだ。

中国国家人権行動計画について

中国政府は、国家人権行動計画を公表している。
焦点は、国民の政治的権利と少数民族対策の改善である。
今後2年間(2010年迄)基本的人権の保障に取り組む。



国民の政治的権利

①被拘禁者の人道的待遇保障
②刑事被告人に対する公正な裁判保障
③法律に基づく宗教活動保護

少数民族対策

①2010年期限で、民族自治区内の義務教育普及率を95%以上
②少数民族発展に投資、およそ20億元(300億円程度)

中国には陳情という制度があり、陳情に対する真摯な対応、時間を割くように、政府から指示が出ている。社会情勢の不安定から暴動へと発展するリスクを抑えたいわけである。また国際社会から批判が集中する人権問題についても同様に、国家人権行動計画で牽制したい構えだが、実効性に乏しい内容となっている。

2009/04/15

米国Wal Martと香港衣料利豊の関係

3月度米国小売業売上不振の発表を受けて香港の利豊(衣料・流通)の株価が10%下落した。理由は利豊が米国Wal Martに衣料を納めているからであるが、Wal Martと言えば、この不況を追い風に業績を伸ばしていたが、3月度業績結果は98.1%となり、昨対を下回った。Wal Mart(国内)は、102.6%に対して海外が85.2%(およそ8000億円、Wal Mart全体の20%程度)と大きく予算を割り込んだのが主因である(但し為替の影響でのマイナス)、3月から4月にずれ込むEaster holidayによって4月度は逆に売上が伸びる予測であるが、主力である食料品などが売上全体の65%を占め、売上を稼いでいるが、衣料は苦戦。アパレルという産業自体の活性化が企業を問わない課題になっているのが見て取れる。H&M, Zara, Gapなど競合という視点以前に、自分達の産業の活性化を最優先に考えなくてはならないのが現実だろう。米国小売業界の業績が香港企業の株価に影響を与える、世界各国の企業は1つの大きなプラットフォームの上でリンクしている。

Coach Poppyとサマンサタバサ


Coachと言えばプライスゾーンが5万円程度で、ちょっと背伸びすれば手が届くアクセサブルブランドとして人気を博しているが、この秋から新プライスゾーンの3万円台で新しくコレクション(Poppy)を市場に投入する記事があった。この戦略はどうなのか。3万円台と言えば、サマンサタバサのプライスゾーンだが、この2社のブランディング、MDは全く異なるアプローチで、長期的に見るとCoachのブランドステータスを損なうのではないかと感じている。そもそもCoachの強さとは何かを考えると、手に届くか、届かないかというプライズゾーンとデザインや質の良さ(品の良さ)という点ではないかと思う。短期的に見ると、デザインも可愛く爆発的に売れるのではないかと思うが、長期的には、ブランドとしては極端にコモディティ化してしまうのではないかと思っている。サマンサタバサは著名人を広告塔に起用することで、お洒落や憧れという部分をうまくブランディング戦略として取り込んで3万円という価格帯で成功している。両者の顧客像を考えてみると、Coachはある程度お金は持っているけど、カバンにまわすのはどうかという(5万円を考える)集団で、サマンサは3万円は大金と感じている集団が、憧れを手にするというような心理が潜んでいるように思う。つまりサマンサにとっては競合が増える状況になる、Coachにとっては5万円を躊躇する顧客層を取り込むことが容易になるが、そもそも背伸びして買いたいという憧れの要素を失うリスクが伴っているように思う。数年後どうなっているのか楽しみだ。
情報というのはIn-putすることだけではなく、必ずOut-putすることをしないと意味をなさない。それが当たるにせよ外れるにせよ、自分の頭で考えて仮説を立てる、将来に何が起こるかシュミレーションすることが何よりもトレーニングになる。Blogというものは、そのような自己鍛錬に最適だ。そもそもOut-putしないならIn-put自体の時間が無駄になる。時間ほど付加価値の高いものは他にはない。

Time management


先日、店長室に鍵を置き去りにし、店長室の鍵をLockして閉じたため、In-lock状態というAccidentに遭遇した自店の店長代行者の彼が、(翌朝の責任者が来るまで、警備システム上、店舗にいるしかない)休憩中にマニュアルを開き、Time managementのページを熟読していた。香港でManualを勉強しているひとを始めて目撃。もうひとりFTのStaffでManualを勉強しているのを目撃したことがあるが、こういう人材は将来大きく成長すると思う。なぜか、自分に何が欠けているのか、問題意識があり、その解決方法を的確に探して、情報をIn-putしているわけだからたいしたものだと思う。それほど時間管理、時間配分、仕事の整理術、効率化などでつまづいて、切羽詰っている状況なのだろう。仕事をしていれば成長するか、Noである。自分を磨くということを怠ってはならない。そして自分を磨く時間をちゃんと確保しなくてはならない。 でもIn-lock回避というRisk managementも必要だったかもね(笑)

祖母の容態

祖母の容態は安定しているようで、病室で静かに読書などをしているそうです。残念ながら口をきくことができないらしく、手も麻痺していて字を書くこともできないようですが、こちらの話を理解することも意思表示することもできるそうで、後は退院後のリハビリというような状況に落ち着いています。脳とは不思議な臓器で、本は読めても、なぜか字を認識することができないらしく、「み・ず」など、50音の表を指で指してもらって、会話をすることはできないのかどうか母親に確認したのですが、文字自体を指して文章にすることができないらしいです。なので、カルタのようなカードで水を飲んでいる絵や写真で意思表示ができないかどうか、電話で話してみました。来月長期休暇をあてて、お見舞いというか、祖母の自宅に滞在させてもらおうと思っています。



実は私も癌の可能性があることが前回の健康診断で判明しており、精密検査を受ける必要があります。幸い祖母の自宅と病院は目と鼻の先なので、お邪魔しようと思っています。ヒトの人生はわからないものですね。親よりはなんとか後に、この世を去りたいと思っています。何よりの親孝行とは親の最後を見届けてあげることだと思います。こうゆう点は年功序列がふさわしいですね(笑)

創作日本料理のDirector

香港で働いていると様々なお客様がお店を訪れます。先日、香港で創作日本料理のDirectorをされている方が、たまたま来店し、接客する機会に恵まれました。なんでも九龍でお店を出しているらしく、名刺交換をさせて頂いたので、近々夕食に出かけてみようと思います。MEGUという名前の創作日本料理のお店で、Internetでチェックしたのですが、とても美味しそうです。またわざわざご丁寧に本日E-Mailまで頂戴してしまい。大変恐縮です。

Lucullus Hong Kong


チョコレートネタが続きますが、このLucullusというお店、ケーキがとても美味しいんです。
チョコレートもばっちり美味しい、写真左上はグミチョコ(塩味⇒チョコ味⇒グミの味)は味が様々に変化するので、食べていて楽しい、白ワインと相性が良さそうです。左下は洋酒がはいっているチョコとトリュフチョコ、疲れたときは甘いものを食べてリフレッシュ、脳に栄養を与えないと知的な仕事はできませんよね。とはいっても、どちらかというと動きっぱなしの肉体労働メインの先週でした。公休日が水曜日と木曜日だったので、金曜日から火曜日は5連勤、しかもEster holidayの4連休が金曜から月曜日までだったので、今の今までノンストップな感じでした。自宅に戻ってホッ一息、リラックスタイムです。差し入れして頂きありがとうございました。中央の紙は商品券になっております。素敵なGiftですね。選んだひとのセンスを感じる1品でした。ありがとう!!

私が知っているショップは旺角MTRからランガムプレイスに抜ける通路の真ん中当りにあるお店です。近くに来た方は是非お立ち寄りください。


2009/04/11

祖母が倒れた

祖母が倒れたと日本から連絡が入った。脳梗塞らしい、幸い軽く済んだようで、口がきけないのと、右手が麻痺して動かせないのを除いては命に関わるような状況にはならなくて一安心した。リハビリなら、ゆっくり時間をかければいい。まずは一日でも長く生きてもらえることが何よりも、私の励みになる。もともと心臓の肥大という持病があったが、最近アルツハイマーと診断されてから、脳梗塞と、心身ともに疲れてしまっているのではないかと思う。小さい頃からお祖母ちゃん子だったので、今まで歩んできた人生を振り返ると、いつもそばにいてくれた。前回の帰国時も、一緒に食事をして物忘れ以外は、至って健康そうだったので、正直ショックだった。香港にいるせいか、すぐにお見舞いに行ってあげられないことが何よりも辛いが、そばにいたらいたで、きっと今以上に動揺してしまうと思う。私も色々な修羅場をくぐってきたおかげで、殆どのことには動じたりしなくなったが、最愛の家族を失うかもしれない恐怖は計り知れない。香港からでも、できる限りのことはしようと思う。

2009/04/09

PB(Private Brand)の躍進

PB(Private Brand)が大躍進している。各企業は軒並みPB比率を上げて品揃えの修正をはじめている。この不況下で売上を2倍に伸ばしたWal Mart社のPB、Great Valueは、不況という追い風を受けて絶好調だそうだが、Wal Mart社の強みは、安いという点だけではなく、品質の改善を顧客の意見に、もしくは顧客が気づいていない点に全神経を集中して経営ができる点であろう。PBと言えば、毎週足を運ぶJuscoの陳列レイアウトと品揃えが変更されていることに気づいた。消えているNational Brandが何か、そしてどうしてなくなったのか、またパッケージの変更が加えられている商品も目に付き、各社生き残りをかけて戦略的に舵きりをしていることが透けて見えた。単純に消費者視点でみても、嗚呼あれがなくなったと思う顧客も多いのではないかと思う。消えた理由はPB比率をあげるとともに、NBの品揃えの見直しをかけたに過ぎない。以前はPBと言えば、安くて味も、質もそれなりということが多かったが、昨今では企業努力によって随分と味や質も向上している。今まではPBに無縁だった方も、試しにPBを手にとって見てはどうだろうか。意外に、お気に入りに出逢えるかもしれません。

勝利の方程式

現在、香港での私達のビジネスは危機的な状態だ。世界的な不況が原因と一言で片付けてしまえば簡単な話だが、それは間違っている。そしてこの危機的な状況は、私達が抜本的に香港のビジネスを見直す絶好の機会と捉えることができる。日本や韓国ではチラシという文化があるが、それ以外の国では、このような文化はない。チラシの良し悪しで商売に影響が出ることも少なく、3大経費と呼ばれるうちの1つである広告費についても調整が効きやすいわけだ。以前マーケティング部にインターンに行っていた時に、「1秒で最高のチラシを作る方法」というのをパワポ1枚にまとめた事があったが、今度は「チラシ文化のない国で新しいビジネスモデルを確立する方法」というコンセプトを思いついた。つまり、この危機的状況は改めて、私達の強みやビジネスとは何かを再認識させ、この国で圧倒的勝利を収めるため、この状況下で、どんな切り口や打ち手が可能かを熟考させてくれる機会を与えてくれたのだ。

No sales No Bonusぐらい全社員は心底理解したほうがよい。
今までは、創業バブルだったということを、よく周知しておくことだ。

そして、このような環境下から次世代の経営者は誕生してくるだろう。
所詮、Bonusが出ないなら退職しますなんていう人材は、会社に依存するゾンビ社員で、役には立たないわけだから、Bonusをもっと貰える為に、顧客と会社にできることは何かに集中できる人材にふりわけられる時期でもある。どちらにせよ今は絶好のチャンスだ。勝利の方程式を考えられるのは、負けている時だけかもしれない。勝利が続くと気が緩むのは人間本来の性なのだろう。

明治Rich Chocolate BANANA

どうでもいい事だが、明治リッチチョコレートのバナナ味、ねっとり濃厚バナナ67%使用(生換算)、バナナ好きの私にとっては、かなり美味しい1品なんだけど、よくよく考えてみたら7割近くバナナってことでしょ、これは…。もう既にチョコレートではないんじゃないかと、ふと考えた昼下がり。生換算という換算方法もよくわからない。縁日の露店で売っているチョコバナナなんぞは、9割5分はバナナだろうから、そこに並んでいてもグループは同じかもしれない明治リッチのバナナ味。
ちなみにチョコレートと一言に言っても、ルールが決まっており、チョコレートが準チョコレートでなく、紛れもなく、チョコレートであるための基準を簡単にご紹介しておこう。(もっと知りたい方はこちらで)
チョコレート
チョコレート生地そのものか、チョコレート生地が60%以上のチョコレート加工品。
チョコレート加工品とは、チョコレート生地を全重量の40%以上使用したもの
チョコレート加工品のうち、クリームを全重量の10%以上含み、
水分10%以上である製品は、「生チョコレート」を称することができる。

チョコレート菓子
チョコレート生地が60%未満のチョコレート加工品
準チョコレート
「準」は正しくは準に○囲み。準チョコレート生地そのものか、
準チョコレート生地が60%以上の準チョコレート加工品
準チョコレート菓子
準チョコレート生地が60%未満の準チョコレート加工品
明治リッチバナナ味よ、君はバナナなんかではなく正真正銘チョコレートなんだね…

Don Victor 2006 gran reserva


お休みの前日にどうしてもワインが飲みたくなって、ファンになったMelot norma jean 2005(米国)を香港のSOGOやワインショップ、スーパーなど徹底的に探してみたが見つからず、店員さんに相談した結果、お勧め頂いたのが、Don Victor 2006 gran reserva こちらはチリ産、スパイスはこちらの方が強いが、風味は比較的近い、何よりもボトル上部(写真では見切れているが)のシャンパンゴールドの帯がとても綺麗な色で気に入った。149HK$(1900円)ささやかな贅沢をしてみた。

チョコレート工場の秘密

皆さんは「チョコレート工場の秘密」をご存知だろうか。


おそらく殆どの方は、映画化された「チョコレート工場の秘密」をご覧になったことで知った人が多いのではないかと思う。私がこの作品と出会ったのは、小学校4年か5年生の頃、教室の後ろの学級文庫だった。金属製の小さなラックで、当時この本はカラー表紙の綺麗な部分は既になく、セピア色で古びた感じの本だった記憶がある。板チョコをチョコバーと表現していたり、当時の私にとって、この本は創造力をかきたて、チョコという甘い不思議な食べ物への憧れを巧みにひきたてた、児童書の中では、とても優れた作品だと言える。子供のうちに、この本を読んでおいて良かったと大人になった今、つくづく感じている。それはなぜか、香港で「秘密のチョコレート工場」を見つけたからだ。私の好奇心や創造力をかきたて、チョコレートという甘い不思議な食べ物の魅力を再発見させてくれる原動力となった。秘密基地、秘密のチョコレート工場「VERO」では、とても美味しいチョコレートドリンクやチョコバーを堪能できる。
いつも人目をさけている変わり者のワンカはチョコレート工場経営者、金色の招待状をチョコバーの包装紙の中から見つけた幸運な5名だけが、秘密の工場を見学することができる。ある日少年チャーリーは、道端で1ドル紙幣を拾った、この1ドルを貧しい家庭のために使うこともできたが、どうしてもがまんできずに、あこがれのワンカ社のチョコバーを2本買ってしまったのだ、そして偶然にも、この夢のような招待券を手に入れることができた。そしてチャーリーは他の4名の幸運な子供達と共に、チョコレート工場の中に入る。ワンカとは何者で、チョコレート工場の秘密とは一体何なのか、秘密を知ったチャーリーの運命はどうなってゆくのか。ロアルドダールの傑作、是非お読みになってから香港のチョコレート工場「VERO」に足を運んで頂きたい。

2009/04/06

Melodic storm

いい音だなぁ


2009/04/02

空き地連盟

空き地で遊んでいたころを思い出した。塾もなく、お小遣いもなく、ただただ発想力で毎日を過ごしてきたのを思い出した。子供が笑って過ごせる世界を後世に残すのは私達の使命である。空き地連盟、なんて素敵な心意気なのだろうか。

世界戦は総合力勝負

世界戦は文字通り総合力の勝負となる。総合力とは何か、チームプレーである。私達は世界中に存在している、あらゆる分野の天才を探し出すと同時に、そのような人材の芽を見い出し育て上げるとともに、凡人の集団で、とてつもなく大きな事を成し遂げていかなければならない。世界戦で勝利するためには、Ceoが言うように天才の長所を最大限に伸ばす連携と同時に弱点をチームメンバーが補完するようなチームワークは絶対条件だ。実際弱点を克服することも大切だが、弱点をはじめから補完するような戦略は必要不可欠で、短期間にレバレッジの効く強みを最大化することのほうが戦い方としては効果的だろう。私にできることは、部下の中から、天才を発掘するとともにベースとなる知識や問題解決方法を教え芽を伸ばすと同時に、私のような凡人の集団が、大きな目標を達成できるよう頭と体を使うことである。今日は急遽駐在員が集まりバスケットをした。体を動かすことと、チームとしての一体感を仕事以外で感じることは、とても重要なことで、世界戦で勝利するためには、このような事が実は秘訣になるのかもしれないと感じた。常勝チームが常勝たるゆえんは、この一体感、空気なのかもしれない。それにしても久々にいい汗をかいて爽快だ。

香港滞在1年

香港に着任して、早いもので3月24日で1年が経過した。得たものも多いが失ったものも多く、納得のゆく1年とは言い難い。もう1年を同じような結果に終わらせないためにも、1つの事にこだわって一点突破をしたいと思って行動に移している。海外で2年も3年も同じ場所に留まって仕事をするということは、ある意味成果が出せていないことなのかもしれない。成果が出ているならば、留まる必要などないからだ。但し成果を出すために必要な時間が2年とか3年という単位になるものも実は存在していると思うが、早い話やり方次第というのが現実だろう。2年や3年を要するものを、いかに1年で組み立てられるか、本来はそのような視点で深堀をして、常識を覆すことが私達の、あるべき姿と思考パターンでなければならない。そう考えると随分後退してしまった1年だった。とても反省している。

休みの前日に心掛けている事

海外事業はハードワークだ。だからこそ休みや休みの前日を大切にしないと全てが崩れてしまう。心と体の安定を維持するために、休みの前日に心掛けている事3つ。休みの日に心掛けている事3つ。

[前日]
1:なるべくゆっくりと食事を取れるようなレストランを選んで外食をする
  その際、必ず1杯はお酒を頂くようにする。
 (必ず美味しいと言う、言える様な店をリサーチしておく)
2:掃除や片付け、小さな用事は休日前日に済ませてしまう
3:予定を欲張らない、時間に余裕を持たせておくよう調節する

[休日]
1:時計を見ない、見る回数を減らす工夫をする
 (予定をタイトに組んでいないので大雑把に調整できる)
2:好奇心を開放する、新しいことに挑戦する、場所、食べ物何でも良い。
 (関心事、勉強など好きなことにのめり込む)
3:仕事の準備をしてしまう(公休明けの仕事の整理や持ち物、服など)

中国通信産業

昨年中国通信産業では大幅な再編があり、大き中国電信(チャイナテレコム)、中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)の3社がシェアを占有する状況となったが、政府は3社に対してに対して通信インフラの効率的な利用と、過剰な重複投資を避けるように指導をしている。

中国移動は2G、中国電信はCDMA、中国聯通は2G/3G(CDMA業務は電信へ移管)というようにそれぞれ重点的な投資をする計画であった。中国の特徴として、規格を国内で標準化してしまうことで競争力を高める戦略が取られている。要するに技術開発力不足での競争を回避し、標準化戦略でカバーしている。非効率的な投資は結果として国益にならず、疲弊を招くだけである。また周知の通り、政府は巨額の公的資金注入を確定しており、設備、インフラ投資に資源が集中することとなる。この辺各社はどのように戦略に取り込んでゆくのか注目したい。

規格戦略の簡単な例は、日本のDOCOMO(ガラパゴス携帯)ではないだろうか。本来なら日本の携帯電話は高性能でデザインも優れているため海外でも十分に競争できる力があるはずだが、残念ながらDOCOMOは独自の規格にこだわった経緯があるため、それが尾を引き現在海外では全くのマイナー企業。世界で戦える日本の企業が1社でも多く存在してほしいと切に願う。

規格と言えば、Blue lay,一昔前だとVHSなどが話題になった。

全く新しいプラットフォームを創出し、世界のほとんどの人々に支持されるか、鍵を握る企業の綱引きや勢力図を鋭く読み解いていくか、規格戦略はハラハラドキドキである。

Dvorak, New World Symphony

ドヴォルザークの新世界。芸術というものは人間に不可欠な要素ではないだろうか。人間の創造力の結晶を私達は目や耳、鼻、口そして直接触れることで感じることができる。生きるということは五感のうちのどこかを使って自分と誰かが、この世に存在したことを再確認する体験そのものなのかもしれない。心の内側から芸術を求めるとき、それは私達が生きることと死ぬことの狭間で、はじめて生への異常な執着に目覚めたときなのかもしれない。ヒトはいつでも存在するようで、存在しない新世界を求めている気がする。この曲は新世界への招待状というより、懐かしい故郷への回顧(旧世界)の響きだと私はいつも感じている。


香港のうつ病の実態は

たまたま話題にあがった香港のうつ病について、香港ではうつ病が社会問題となっているということを聴いて少し考えてみた。日本と比較してどうなのか。また世界的に見ても多いのだろうか。多いならば何が原因なのか、仮説を立てるとともに、統計を調べてみた。

定量情報では判断できないが定性情報(体感速度?)でいうならば、先進国並みで増加傾向といえるのではないか。要因も同様に経済的困難、学歴社会という軋轢。以下詳細を…

日本では、うつ病の統計を知ろうとする場合、厚生労働省が三年に一度実施している患者調査にもとづいて算出される数字が参考になる。うつ病疾患において、調査日に病院および診療所で受療した患者の推計数を推計患者数といい、推計患者数を人口で除して人口10万対で表した数を受療率という
。この数字からどれくらいの人口がうつ病疾患かを大まかに把握ができる。私の母も不眠など、精神性疾患を先日まで患っていた。心の病は極自然なことで、特別なものとか、精神病だから狂っているとかというような認識をしているのは時代遅れであり、このような点は欧米はカウンセリングが浸透しており、アジア圏が大きく遅れている分野ではないかと思う。私の母は今ではケロッとしている。

うつ病から自殺へと発展するケースも多く、自殺率も1つの指標となるので、こちらも調べてみたが、先進国の中では、韓国と日本の自殺率が世界で最も高く、10万人当たりの自殺者数は、韓国が24.8、日本が24となっており、ベルギーが21.3、フィンランドが20.3と続く。香港は15当りで、米国は11.1、アメリカ人がタフなのか、カウンセリングの進歩が自殺を防ぐファクターなのかはわからないが、アジアの先進国の数値が軒並み異常値であることは明白である。

香港だけに注目すると、香港の15歳から24歳の青少年の自殺率は、9.5で国際平均よりも低いものの、少女の自殺率は8.7と欧米諸国よりも高いことがわかっている。特に歓塘、黄大仙、大埔地区で自殺率が高く、有名進学校が多いことから進学についての重圧が若者を追い込んでいると判断できる。

昨今の金融危機の影響も踏まえ、香港では昨年10月、特別ホットラインを設置するとともに複数の公立病院にうつ病の専門クリニックを開設している。また政府は抗うつ剤についても十分供給できる体制を整えているようである。

アジア圏では精神病に対するケアシステムが大きく後退しており、潜在的な患者数は多く、社会情勢の影響も受け、今後は増加傾向になることは間違いない。東京の面積の半分に800万人がひしめく香港のような人口密集都市だと尚更、うつ病は際立つ社会問題だろう。情報が瞬時に伝わる香港の人脈ネット網は素晴らしい利点ではあるが、人間の感情の渦の中で人にばかり左右されるような生き方と根も葉もない噂ばかりに神経をすり減らすような毎日を送るのも賢明ではない。妙なPrideとGossipはほどほどにすることだろう。等身大が一番素直な生き方だ。(成長したいときは背伸びは必要)