2009/04/15

米国Wal Martと香港衣料利豊の関係

3月度米国小売業売上不振の発表を受けて香港の利豊(衣料・流通)の株価が10%下落した。理由は利豊が米国Wal Martに衣料を納めているからであるが、Wal Martと言えば、この不況を追い風に業績を伸ばしていたが、3月度業績結果は98.1%となり、昨対を下回った。Wal Mart(国内)は、102.6%に対して海外が85.2%(およそ8000億円、Wal Mart全体の20%程度)と大きく予算を割り込んだのが主因である(但し為替の影響でのマイナス)、3月から4月にずれ込むEaster holidayによって4月度は逆に売上が伸びる予測であるが、主力である食料品などが売上全体の65%を占め、売上を稼いでいるが、衣料は苦戦。アパレルという産業自体の活性化が企業を問わない課題になっているのが見て取れる。H&M, Zara, Gapなど競合という視点以前に、自分達の産業の活性化を最優先に考えなくてはならないのが現実だろう。米国小売業界の業績が香港企業の株価に影響を与える、世界各国の企業は1つの大きなプラットフォームの上でリンクしている。