2009/04/16

中国広東省「電子ゴミ」の村

記事によれば、広東省スワトラ市のこの村では、児童の7割以上が「鉛中毒」だという。村の基幹産業である電子ゴミ処理業には村民の9割が従事しており、生活するためには、有毒物質と隣合わせの生活をしなくてはならないのが現実だ。廃液についても河川に流している状況で、このままでは子供達はおろか、公害によって国民は多大な被害を被ることとなる。この電子ゴミという点に着眼すれば、以前本ブログにも書いたが、携帯電話1トン当たりおよそ280グラム~400グラムの金が回収可能である。これは金山と比較しても1トン当たりおよそ50グラムの採取量なのだから、宝の山とも見て取れる。しかし残念ながら、この村には、そのような技術や安全に作業を行なえるような環境は整っていないのは容易に想像できる。日本の経済産業省も、レアメタルの高効率抽出、分離技術開発には公募をかけており、世界的に見ても、このような技術は環境問題、資源問題の観点から見て非常に重要なポイントとなるだろう。この分野で、ノウハウを蓄積されている田中貴金属工業さんは、早々にグローバル企業として、その技術を世界に持ち出し、このような電子ゴミと共に生きなければならない子供達を救うとともに、貴重な資源の再利用を国を問わずに幅広く手がけて頂きたいと切に願う。