2009/04/02

Dvorak, New World Symphony

ドヴォルザークの新世界。芸術というものは人間に不可欠な要素ではないだろうか。人間の創造力の結晶を私達は目や耳、鼻、口そして直接触れることで感じることができる。生きるということは五感のうちのどこかを使って自分と誰かが、この世に存在したことを再確認する体験そのものなのかもしれない。心の内側から芸術を求めるとき、それは私達が生きることと死ぬことの狭間で、はじめて生への異常な執着に目覚めたときなのかもしれない。ヒトはいつでも存在するようで、存在しない新世界を求めている気がする。この曲は新世界への招待状というより、懐かしい故郷への回顧(旧世界)の響きだと私はいつも感じている。