2009/09/29

価格で対抗するのは賢明か、マーケターの手腕は?

18日にイオンはPBで、680円のフリースの販売を発表した。価格とカラバリ(カラーバリエーション)で勝負するようだ。前年比2倍の450万枚の販売を見込んでいるようだが、確かに「安い」だが、価格設定は前年比でどうなっているのか、また原料費はどうなっているのか。価格設定が前年の半額以下なら2倍売っても、採算が合わない、採算が合うなら原価を抑えている、つまり技術革新によるものか、大量生産によるコストダウン、もしくは質の低下、または話題性の提供のみで、来店客数の増加により、他の商品を買ってもらうことで空いた穴を埋めていこうとしているはずだ。(マクドナルドのコーヒーの無料券と同じやり方)低価格戦略は正解なのか、以前本ブログでも書いた、売れるもマーケ当たるもマーケの①、そして②に該当するような事例に当たっている。ユニクロの代名詞のフリースと低価格を掲げてのマーケティング戦略、果たして吉と出るか、凶と出るか。顧客は価格もさることながら質にもこだわる。このような分野はファストファッションの安くて、ファッション性が際立っているから売れるとは別の領域であることをマーケターは理解しなくてはならない。またスーパーのユニーも同様にユニクロの代名詞である「ヒートテック」に対抗して、「ヒートアップ」という商品開発をし、PBとして販売を発表したが、こちらも同様。

ラーメン処 桜亭

昨夜は仕事が終わった後、スタッフのお誘いで「桜亭」という隠れた地元のラーメン処にて食事をした。小田急線の線路沿いにあるお店で、駅からは少し離れているため、やはり知る人ぞ知る名店である。店長さんは非常に愛想も良く、スタッフが以前から良く利用しているため、サービスで水餃子が前菜に、そして注文したラーメンに、煮玉子のサービス。水餃子は、生姜の風味が利いていて、さっぱりしているが、衣の柔らかさが格別、口に入れるとふわっと生姜の香りが広がり、衣がとろけてなくなる食感。超美味。肝心のラーメンはトロッとした豚骨醤油、濃厚な味わいが舌に絡みつき、スープ全部飲み干したくなる仕上がり、サービスの煮玉子は中は半熟かと思いきや、ほとんどレア状態で、ひきしまって歯ごたえがある白身とは対照的、しっかり煮付けられた白身には醤油味が浸み込み、中からあふれ出す黄身は濃厚なスープと相まって、これまた美味。これだけの品なら相場は900円以上だが、これでなんと700円(麺は大盛り)店長さん気前良すぎ…と心の中で思いながら完食。ひときわ個性的なスタッフも食事に参加し、この世には多種多様な人間が存在していることも再認識。また来よう「桜亭」な夜でした。
差し入れして頂いた水餃子が格別でした。

劣悪な労働環境でいかに戦うか

ブラック企業でなくても、厳しい労働環境なんてものは、いくらでも世間に溢れていて、結局のところ、どうやって仕事を楽しむのか、切り抜けるのか、成長するのか、よりよくやるにはどうするのか、そんな心構えやマインドがないと、どこに行っても「溜め」はおろか、消耗しきってリタイヤすることになる。この記事や、この記事などは読んでいて刺激になる。1つ1つの仕事を短時間で最高の質で仕上げるこだわりと創意工夫、自ら変化を受け入れ、改善を積み重ねる取り組みさえあれば、こんなトンデモない蟻地獄からは這い上がれるだろう。一分将棋を指し続ける毎日から長考する時間を確保できるようになるためのBreak through pointは卓越性の追求だ。簡単に言うなら、加速装置を使って高速で仕事を畳み込みながら、徹底的にトドメをさせるか否か。そしてその力を増幅させるのがTeamworkだ。現場には、このような力を磨くのには絶好の混沌さが存在している。

今日は改めて日本で働くときの有利なポイントを再認識した。それはなんと言ってもインフラ、システムの精度の高さにある。Excel出力も自由自在、数値についてはあらゆる情報が瞬時に手に入る、そして何よりマクロが使えるので、コピペで数秒で、自分の頭の中で描いた、確認シートが仕上がるわけだ。蛍光ペンで異常値チェックなんて、ふた昔前の時間を垂れ流す方法は投げ捨て、10分もあれば週間単位のあらゆる数値を軽々インプットできる環境が整っている。これが大きな相違点だ。そして全世界で同じインフラを使用することになれば、優位性は格段と増すことになる。特に全社の数値異常などはオートマチックにピックアップでき、そのまま提案シートの作成まで行なうことができる。所詮数値異常の発見はプログラミングで拾い上げさせれば良い。帳票と数時間にらめっこしている幹部職がいるとしたら、時間の浪費もいいところだ。自分の頭で考えたこと、自分が問題点を発見する視点や基準をExcelに教えてやることが1つの卓越性の追求になる。トレーナーがトレーニングする相手は人間だけとは限らないわけだ。今日はそんな相棒を育成した。

2009/09/25

香港がくれたモノ。

香港がくれたモノ。
なぜ大きな失敗したヒトが這い上がってくるのか、なぜ屈辱を味わい、葛藤と苦悩の日々を送ったヒトが力強く成長するのか。香港がくれたモノ、それは不屈の精神と理想に向かって絶えず挑戦してゆく熱意、そして高く掲げた志。味わうことができなかった達成感、失敗に終わったネガティブな開放感が入り混じった丁度、子供の頃に、ころんで味わった、砂に血が混じったような味が口いっぱいに広がった感覚。それをぬぐう時が来た。香港がくれたモノ、それは不屈の精神と理想に向かって絶えず挑戦してゆく熱意、そして高く掲げた志。

Break Through

2009/09/24

勝間和代 脳力UP


日本に戻ってきてからの読書によるインプットが新聞やNewsweekなどのビジネス誌に偏っていた状態だったので、少しずつ今、私に必要な良質な情報源の特定と、インプットの仕組みの再構築を実施。読みやすいもので、今、必要に迫られているものに何か良い影響を与えてくれるだろうというものを選んでみた。早い話が「思考力」を鍛えるには、というもの。差し迫って、営業部へ提案を毎週しなくてはならない状態にある場合、どうしたら毎週効率的にかつ、効果的な提案ができるのかを考えてみた。

何が提案できるのか。という問を直接考えてしまっては早晩ネタが尽きると思い。どうしたら、創造力を働かして、毎週バンバン提案ができるのかという問に切り替えてみた。どんな商売もそうだが、売上と利益をあげることや顧客満足を達成するために、仕事が存在しており、その仕事を改善、改革することで、より上手に、会社の目標にアプローチし成果をあげることができる。原点をそこに置き、私達が携わる仕事を大きく分類した項目を書き出して、それぞれ問を付け足してみた、付け足した問は、ムリ・ムダ・ムラがあるものは何か。できていないことはなにか。これが上手く機能しなかった(電車の中で15分程度熟考)次に思いついたのは、ロケーションから考える方法。これが上手く機能した。店長室内で何かないか(ムリ・ムダ・ムラ)もちろんPCもあるし、文房具もある、そんな具合で、ロケーションで切っていき、最後は店舗を飛び出てチラシとか、マーケティングというようなところまで、スキャンするように問題点をあぶりだし、解決策を創造していった。出るわ、出るわ、様々な提案を思いつくことができた。先週までは、ピンとこなかったものがスイスイとできる。

いくつか、アイデアを並べて、どうやってそのアイデアを導き出したのか、共通点や思考パターンをとらえて、次に、どうしたら効率的に効果的なアイデアを出せるのかという思考の仕組みを作ってしまうことで考える力が飛躍的に向上する例だ。勝間和代さんの著書「脳力UP」は、実は大変シンプルに日頃から自分の頭を使って考えることを実行する、習慣化することの重要性を示している。

提案を考える上での視点をMECEに、そしてアプローチを体系化することで、効率的かつ効果的な提案が可能となった。思考するために試行錯誤する思考もまた思考なり。考えるヒトと考えないヒト、この思考格差は、所得格差なんかよりよほど恐ろしい。

2009/09/23

休日の朝は…


休日の朝は、早起きをしたい。とびきりの朝食を求めて、近所をお散歩。店舗スタッフに美味しい食べ物が食べられるところは近くにないかヒヤリングをした結果、返ってきた答えが、ここ「みちぱん」のふかふか焼きたてのパン。のどかなゆるい坂道を歩いてゆくと、可愛い家がたくさんあることに気付く、煙突があったり、ロッジ風だったり、どうやらこの辺はある程度の所得層の方々が住まわれているようだ。ほどなく多くの家族連れが庭で食事をしていのが見えてきた。五連休中というこもあり、庭で朝食なんて素敵だと思いながら近づくと、「みちぱん」の看板が…。中は本当に絵本に出てきそうなパン工場のようで清潔感があり、見ただけで美味しいとわかるパンがズラリと並んでいた。

写真だと、その光沢感が伝わらないが、休日の朝食にふさわしいリッチなラインナップ。焼きたてだから、上手さも格別。これは癖になりそう。そして実は値段もリーズナブル。

小田急線沿線を考えると、第一の「山の手」が山手線の内側、そこから第二、第三と時代の流れと共に、杉並、相模大野周辺と都心から郊外へ高所得者層の居住区が移り変わってきた。このパン屋の周辺はどのような位置付けと背景があるのか、とても興味深い。そんなことを考えながら次は「みちぱん」の中庭で朝食を頂きたいと思うのであった。










2009/09/07

時間に打ち克ち、仕事の質を上げる施策とは

自社について言えることは、金曜日の時間の使い方が1週間の勝敗を決める。1週間の勝敗の合計数が、月そして、四半期、半期、通期の良し悪しを決めてゆくということだ。時間の使い方、つまり時間に打ち克つことができるかどうかが、仕事の質を上げる第一歩となる。仕事の質を上げることができるような行動が取れるかどうかは、次の問題だが、何よりも第一歩はここだ。

では「時間に打ち克ち、仕事の質を上げる施策」とは、

①標準タイムテーブルを1週間分レコードする。

②標準タイムテーブルを最適に組み替える
③標準タイムテーブルに実施事項を抜け漏れなく埋め込む

④その通りに動き、時間別、項目別の内容を消しこんでゆく
⑤予定と違うことをした場合は、書き込んでおく

⑥1週間を振り返り、効率的な配置に換える
⑦時間短縮できるものは配分時間を変える
⑧余った時間を部下育成に投資する

私が日本に戻ってきてまず実施したことは、過去に使い込んでいた標準タイムテーブルを使って、その通り動き、現状との差異を明確にし、追加なり、削除なりをしてルーチンと呼ばれる仕組みに則って自分が最速で機能できるようにしたこと。全ては実施できないことは理解していたので、後方管理、基本中の基本の土台は100%徹底する週と据えていたこと。当然それ以外には、不足部分が出る。

毎週同じ曜日、同じ時間、同じ順序で、動くので、1週間、2週間もすれば、体と頭が覚えて、時間短縮が起こるので、その時間を今度は、後方から前方の売場やヒト、数値などに振り替えてゆく、またその中で委譲できるものは、チームメイトに教えてゆき、持ち時間を最大化させる。ここまでが土台となる。ここまででは平凡しかうまれない。非凡をうみだすには…という切り口が次だ。

ルーチンというものは、私にとっては事務的な仕事で、一致しているか確認するなどというものは、自分の成長に殆ど影響を与えてくれないと考えている。仕事の楽しみというのは、自由な手持ち時間を創造的な仕事に使うときに感じることができ、そしてまた非凡な仕事への入り口となる。まずは平凡から。今の会社の仕組みを上手に行なうには、根性などではなく、やみくもに走ることをやめて考えることだ。自分を動かす仕組みができたなら、根性入れて、やみくもに走ることだ。そうすれば、長い暗いトンネルを抜けることができるだろう。

カレーのお裾分け


朝、出勤すると店舗で働かれているパートさんから、お昼ご飯を差し入れて頂いた。本当にありがたいことです。感謝感激でした。しかも、このカレーライス、超美味、レンジで温めて、パクパクと頬張ってしまいました。サラダもつけて頂いて、本当に何と言って良いのか。ありがとうございます!! 写真を撮る前に思わず腹ペコでフライングしてしまいました。このカレーで昨日の激務乗り切りました(笑)

2009/09/04

リスボン条約

EU最後の条約とも呼ばれている「リスボン条約」、私はこの条約に非常に注目している。リスボン条約は、10月2日にアイルランドで、批准が行なわれる可能性がある。アイルランドによってリスボン条約が批准されれば全27ヶ国のEUという大きな国家が動き出すこととなる。EU大統領やEU外相などのポストが新設され、1つの集団としての権限が強化される。動向を見守るとともに、その時、世界はどう動くのか考えるネタがつきない秋だ。

2009/09/01

最高の仲間に出会う。

9月1日、日本での出勤初日が終わった。途中エリアのミーティングがあって中抜けしたが、朝から晩まで働いた、店舗の仲間とたくさんのことを話した。最高の仲間に出会った。仕事が楽しくて仕方がない瞬間。これからどんな凄いことができるのか、皆で考えて一致団結し、頑張ってゆきたい。仲間が働きやすく、やりがいを感じてもらいえる環境を提供するとともに、全員が成長し、豊かな人生を送れるように、自らの職責を果たそうと思う。心が躍る。目指すは顧客支持率120%店舗。スタッフ支持率150%店舗だ。上長もそのまた上長も稀にみる厳しい方々だが、わたしは上長のために仕事をしているわけではない。自分に最も厳しくすべきだ。最高の仲間と最高の職場を、最高の仲間と最高の店舗を目指す。新人店長の頃のような躍動感、初心に戻れたのだろう。よい兆しだ。