2011/10/26

フェルメール 光の王国


福岡伸一さん著書、フェルメール、光の王国。そもそも私は美術とか絵画の世界とは無縁な人生を歩んでいるが、ふと書店で目に留まってページをペラペラとめくったことがきっかけで購入した一冊だ。フェルメールが誰なのかすら知らない。ただアインシュタインの名前が文章に飛び込んできたことで、一体どんな内容なのか気になったのでレジまで運んでしまった。最近は、美意識がないという上司からのフィードバックを真摯に受け止め、そもそも美しいとはどのようなことなのか、随分と考えていたので、万人が美しいと認めるような芸術の世界の特にポピュラーな絵画だということで、読んでみようというモチベーションは比較的高かった。なんとも奇遇なことに、全く接点がなかったと思っていたフェルメールといかに自分がニアピンで足跡を残していたのかがわかり、今思えば非常に勿体無いことをしたと反省している。アイルランド、スコットランド、オランダ、ドイツ、ニューヨーク、パリとフェルメールの作品を管理している美術館があるところを殆ど訪れていたのに、その存在を知らないということで、素通りをしているような状況。著者は4年を費やしてフェルメールを尋ねる旅をするほどの貴重な機会としており、本著を執筆している。無知は損だ。何よりもこの本をきっかけにして、随分と絵についての知識や楽しみ方を教わった。残念ながら美とは何か、というようなポイントからははずれてしまったが、フェルメールが光の粒を絵に封じ込めながら、次の時間の動きをたくみに表現できる、著者の表現するところの微分を見事にやってのけた画家として私の記憶に鮮明に刻み込まれた。いつか機会があったら、フェルメールの作品を直接見てみたい。

2011/10/08

boneless question

語学のLevel checkの面談を受けた。簡単なインタビュー程度かと思いきや完全なface to faceのPrivate lessonだった。久々にNativeと会話したので、やっぱり言葉の表現の豊かさに感激。くだらない質問だったなぁぐらいのボソッとつぶやいたboneless questionに改めて、このLessonの重要性を再認識した。12LessonはBonusだけど。100Lesson自己負担でやるつもり。中途半端は嫌なので、ガチでステージを1つ上げにかかる。最近のハイスペック新入社員にはまだまだ負けない(意気込み)

2011/10/06

米国製エリートは本当にすごいのか?


タイトルが気になってはいましたが、なかなか手が伸びなかった一冊、突発的に空いた時間にねじこみました。これをただ読んで、へぇ~ では全く意味がない。しかしながらエリートを目指すのかと言われたら、そんな器ではない。読みどころはどうやったら成長できるか、そのエッセンスを本著から引き抜くことだろう。


成長のスピードを加速させるためのポイント3つ

①多くの知識や経験があること(インプット)

②多くの知識や経験をうまく整理し、つなげる能力があること

③整理された知識、経験をうまく発信する能力があること


①膨大なリーディング ⇒圧倒的に不足している

②レポート(知識の編集作業)、意見をまとめる

③レポート、討論、プレゼン

②と③は訓練によって補えるので①が結局は大差を生む

経験という点では年齢を重ねることの唯一のメリットだと感じた。


非常に多岐にわたる情報が取り込まれていて、自分の知らない世界のことを客観的に語っている内容だったので、吸収できることが多かった。自分を鍛えることは本当に意識的にやらないと成長は難しいし、その場しのぎで勉強しても厳しい。ちゃんと体系的にまとめて、狙いを定めたうえで継続して実行するからこそ、結果がともなってくる。来年に向けての集中テーマは「古典」、自分をいじめぬかないと飛躍的成長はできない。語学もここから上げてゆくために、攻めなくてはならない。

さながら、こんな感じ。(しかし何度見ても、恐ろしいほど抽象的で笑える)

人事部は見ている


人事部でないなら尚更知っておくとよい。そもそも人事部の機能を果たさなければならないわけだから。米国HP社には会社設立から18年間も人事部がなかったことを考えると、無い方が健全であるという一方で、束ねる人材の数が250名以上になった場合は適切な対応ができなくなるため、この機能部分を社内にアウトソーシングするイメージなのだろう。そして改めて会社で働く場合の自分の位置づけが自分の持っている感覚とずれているのかを理解できる内容になっていた。最後に1つの会社に長くいればいるほど、確かに知っている人の数も増え、人となりも知っている方々と仕事をすることも多くなる。そんな中ではどうしたって相性やヒキが人事異動を左右するのは必然であることも、改めて文章で読むと、なるほどな、と感じた一冊だった。最近はこの人事部の機能を意識しながら仕事をしている。

stay hungry stay foolish

毎朝鏡に向かって問うてみる。僕の人生はこれでいいのか。人生は有限だ。だからこそワクワクするような仕事を、ワクワクする人々に囲まれて成し遂げたい。ワクワクしない退屈な仕事や退屈な人々に囲まれて人生を消耗することがいかに無駄なことか。でも一番重要なのはワクワクするような仕事をワクワクしながら夢中で創造できるのかなんだろう。Appleは嫌いだった。Openな精神を絵に描いたようなGoogleがClosedなビジネスを展開するAppleと比べると魅力的だった。Steve jobsには強く憧れていたけど、絶対にApple製品は買わなかった。これは僕の非買運動だった。でもSteve jobsのこだわりを知れば知るほど、Openにあらゆる人々が驚愕するような製品や価値観、サービスを世に生み出すには、細部にこだわり一切妥協しないことが必要で、Closedであることが実は究極のOpenなのではないかということに気づき、僕の中の常識を覆した。できればあと一世代、10年は若者に強烈な生き方を、背中を見せ続けて欲しかった。Appleが無い世の中なんて、退屈だったろうから、僕らはとってもLuckyだった。

Thanks Steve and RIP.

2011/10/04

12回のLessonの使い道

仕事に夢中。久々のエントリー。有難いことに全12回の語学Lessonが今週クラス分けのインタビュー後にはじまる。Private lessonで12回しかないが、その使い道について、先生にお願いして、内容を変更してもらおうと思っている。小手先のビジネスかじりのLessonで教科書のはじめのページの方を時間をかけて取り組むスタイルでは全く役に立たないので、毎週時事ネタでお題を設定してもらい、そのことについて自分で考えてプレゼンする、そのプレゼンの評価とFBをお願いし、その後お互いの意見をぶつけあって議論するという方法を提案する。これを12本ガチでやる。おそらく2週ぐらいで消化してしまうから、この試みが効果的なら自腹で継続しようと考えている。私の弱点は語彙だから、ここを補いながら、2011年内にあと85点必ず取りに行く。100本ノックぐらいやれば底上げできるはず。なんとか2010年に立てた語学の目標を1年ごしでクリアしたい。