2009/04/09

チョコレート工場の秘密

皆さんは「チョコレート工場の秘密」をご存知だろうか。


おそらく殆どの方は、映画化された「チョコレート工場の秘密」をご覧になったことで知った人が多いのではないかと思う。私がこの作品と出会ったのは、小学校4年か5年生の頃、教室の後ろの学級文庫だった。金属製の小さなラックで、当時この本はカラー表紙の綺麗な部分は既になく、セピア色で古びた感じの本だった記憶がある。板チョコをチョコバーと表現していたり、当時の私にとって、この本は創造力をかきたて、チョコという甘い不思議な食べ物への憧れを巧みにひきたてた、児童書の中では、とても優れた作品だと言える。子供のうちに、この本を読んでおいて良かったと大人になった今、つくづく感じている。それはなぜか、香港で「秘密のチョコレート工場」を見つけたからだ。私の好奇心や創造力をかきたて、チョコレートという甘い不思議な食べ物の魅力を再発見させてくれる原動力となった。秘密基地、秘密のチョコレート工場「VERO」では、とても美味しいチョコレートドリンクやチョコバーを堪能できる。
いつも人目をさけている変わり者のワンカはチョコレート工場経営者、金色の招待状をチョコバーの包装紙の中から見つけた幸運な5名だけが、秘密の工場を見学することができる。ある日少年チャーリーは、道端で1ドル紙幣を拾った、この1ドルを貧しい家庭のために使うこともできたが、どうしてもがまんできずに、あこがれのワンカ社のチョコバーを2本買ってしまったのだ、そして偶然にも、この夢のような招待券を手に入れることができた。そしてチャーリーは他の4名の幸運な子供達と共に、チョコレート工場の中に入る。ワンカとは何者で、チョコレート工場の秘密とは一体何なのか、秘密を知ったチャーリーの運命はどうなってゆくのか。ロアルドダールの傑作、是非お読みになってから香港のチョコレート工場「VERO」に足を運んで頂きたい。