2008/03/21

中国を知る


1刷から5ヶ月で2刷、中国で痛い思いをした企業戦士が買い漁っているのかもしれません。こちらは先日の「騙してもまだまだ騙せる日本人」より政治経済システムから企業行動などを俯瞰できる内容でよくまとめられているので、短時間にインプットするには良質な情報(基本的)がつまっているので、中国へ赴任する方は一読すべき本だと思います。中国を知るポイントというのは1つ、その本がいつ書かれたものなのかを意識することでしょう。中国はご存知の通り物凄い早さで変貌していますし、政策の転換や時代背景、法も未整備なので、法律の変更や立法によっても昨日OKなことが今日はNGになるわけです。何年に書かれたものなのかは意識しておかないと今もそうなんだと勝手に思い込み、読み違いを起こします。つまりは本を買うときに書かれた年代別に集約して読みこなしてゆくと整理しやすく理解度も深まるでしょう。歴史の長い国ですので、いつになったら中国を理解できるかは、検討もつきませんが、歴史が長いだけに知的好奇心をいつまでも刺激してくれることは間違いないのです。過去を読み込みながら、現実を直視し、未来を描くという作業は非常に面白いものです。