2008/03/19

二本の足で歩くということ

二本の足で歩くということ、大袈裟なことではなく散歩したという話です。海外赴任に当たり車の売却をするため、書類の申請に地元へ戻った時のこと。車を売却した後、当然徒歩になるわけであり、駅まで送ってくれるという申し出を断り、ちょっと遠いがなかなか機会もないと思い、車屋から地元の駅まで歩いてみて、改めて歩くことの素晴らしさを感じました。車がない時代は皆、歩いていたことを考えると、車の凄さを改めて感じますし、歩いていけることも凄いことであります。歩くと風景が見違えて、気付かなかったことがよく見えるようになりますね。そして思い出がたくさん、昔のことを思い出しながらひたすら1時間歩きました。友人の家の前を通過、たまたま配達のひとがインターフォンを押したので、彼の母親の元気な声が聞こえてきました。そんなことを伝えてあげたい(笑)町並みも変わり、建物の老朽化と新築物件のコントラストや店じまいして看板を下ろした店、建て壊しをしているところ、シャッター商店街とまではいかないが、空きも多い。お腹がすいていたので、昔、頻繁に通っていた中華料理屋に入ることにした。「三龍亭」という名前なのだが、当時は三流亭とよく笑っていた。このお店、私の中では、人生で一番美味しい炒飯を出す店なのだが、なぜかアタリとハズレがある。「最高の塩加減」、いい塩梅のときと、そうでないときのギャップが激しいので三流。なんだけど、どうしても一流の味に期待して通っていた。この日はアタリ。お会計のときに、お店のおばちゃんに「随分大きくなったわね!大学生になったの?」と言われて凍りつきました。おばちゃんの中では一体どれくらい時計が止まっているのだろうか。確かに私が遠い昔、この店で炒飯を食べて、お会計のときにお財布がなくて慌てて自宅に取りに帰ったが戻ってみたら、おばちゃんは笑っていて、財布は週刊誌の間にはさまっていたというオチなんかもあったが、もうあれから10年は経ってますよ(笑)香港に行ってもたまには思い出してねという温かい言葉。やはり地元はいいものだ。