2010/02/23

コンビニの棚

最近のコンビニは退屈だ。コンビニの棚にはPBが幅をきかせている影響で、まるでスーパーで買い物をしているようだ。特にセブンイレブンは如実に、この傾向が強い。お弁当と言えばセブンイレブンは確かに美味しい。各コンビニ様々な取り組みはされているが、比較するとやはり、セブンイレブンは強いと感じている。次にスイーツはどうか、正直ドリンクは何処も一緒、そうすると次は陳列されている商品に目が移る。毎週火曜日は新商品が陳列されるが、最近はどうもネタ切れ感もあり、NBとPBの比率が随分とPBよりになり、全くワクワク感がない。NBを卸している会社は陳列面積が減少し、同じ製菓なら、競合と戦うために狭い陳列面でヒット商品を何本も開発しなくてはならない。確かに値段は安く買得感があるPBだが、実際は味はそこそこ、内容量を減らすことで低価格で販売しているが、少なくとも魅力的かと言えば疑問を感じる。付加価値サービスは各社こぞってやって頂いているので、ここは便利だと思うが、競合系のカードは使えないという顧客のライフスタイルや利便性を全く無視した歪みもある。

ところで、このコンビニの棚の風景を、海外のショーウィンドウに置き換えると、実に面白い。世界の電化製品は価格に加え、質が向上したこと、為替や経営方針の違いもあり、韓国勢が非常に素晴らしい飛躍を見せている、ワンマン経営ぶりや、社員の離職率、給与格差などは、週刊誌で叩かれているようだが、日本企業が押されているのは事実である。同じ電化製品を販売するフロアで、サムスンやLGなどと陳列されている状態だと、比較購買され日本企業は劣勢、そこでSONYなどは、専門店をうまく利用し、ブランディングを確立するとともに、自社製品しかないフロアで、顧客を囲い込むような戦術を使っている。コンビニの棚を眺めていると、どんどん陳列面を狭められるNBがSONYを連想させる。

とするとコンビニの棚の上に並んでいるNB、例えば明治製菓のチョコレートやお菓子にとって専門店は1つの戦術ではないかと気付いて、軽く検索をかけてみると、やはり出てきた。明治製菓の専門店100%ChocolateCafe、カフェなので少しイメージと違うが、もしかしたら、専門店のワクワク感は顧客を引き付けるかもしれないと感じた。

なにはともあれ、どうにかならないだろうか、あの魅力のないコンビニの棚。