2010/03/27

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方



和田浩子さん著書「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」、丁度新入社員の育成をしていることもあって、人材育成についての本を物色して選んだ1冊。P&Gという会社の強さは知っていたので、興味もあり目に留まったのだが、読んでみて改めて参考になる部分が多い。特に将来はマーケティング部も経験するつもりなので、ブランドマネジメントについて触れているのは非常に参考になる。自社の組織の状態と比較しても、改革できそうなところは多いように感じる。このぐらい1つ1つのブランドを育てるノウハウ、言い換えれば、そのブランドを背負える人材を輩出し続けることができる企業は素晴らしいのではないか。人を育てるというこだわりや志は同じところに通じている。自社以外で興味がわくとすれば、P&Gのような企業風土を持った活躍の場だろう。いくつかKeywordを抜き出した。



□いつまでもいると思うな親とボス
 最悪な上司も、いつまでも一緒に働きたいと思える上司も
あっという間にいなくなる、強い自立性が必要だということ。


□内部昇格制(Promotion from within)
 自前で人材を調達する覚悟が滲み出ている。これは経営も同じ
 外部から招聘された人材では本来その企業が持つDNAや強みを発揮しにくい


□育つ社員しかいらない
 採用時点での多少の優劣より、将来会社の理念や志を背負えるかを見極めることが
 重要であり、ポテンシャルを見つめる目が必要であるということ


□難しくて正しいことを正しくやる
 差別化や優越性を決定づけるものとは、ユニークでおよそマネがしにくいものだ。
 ということで、簡単なことを正しくやるだけでは競争力がない、卓越性を要する。

海外事業などに参画する場合、グローバルマーケティングや人材育成戦略の仕組みを構築する場合には役立つエッセンスが詰まっている。日本から海外へ海外から日本へグローバルワンを創り出すために、多くを学び実践してゆく必要がある。