2010/04/05

甘え

仕事を終えて、夕食を済ませて就寝するまでの時間、たまたまTVで特集されていた路上生活する若者のドキュメントに登場した、ある男性の生活ぶりに唖然とした。生活保護を受けるためにハローワークに足を運び、生活保護を延長するためだけに就職活動らしき履歴を残す毎月のルーチン、生活保護およそ10万円は、彼曰くお小遣い。毎月お小遣い日が待ち遠しく、入金されると直ぐに、煙草や嗜好品を買い漁り、国から支給される鉄道やバスの無料使用パスを利用し、食事の無料配給(ボランティアによる)を頂戴するために新宿に足を運ぶ日々。こんな輩が税金をむさぼっている現実があることに強い怒りを覚える。保護を手厚くすればするほど、結局は落伍者の温床になるわけだ。厳しいようだが、過保護なセイフティーネットなど取っ払い、血のにじむような現実の世界に放り込むほうが、ハングリー精神を持った強い人間を生み出す方法なのかもしれない。それが本人のためでもある。Newsweekでは台頭する中国のミドルというような記事がよく掲載されるようになった。情報の中には、本人は職も持たず、親のお金で好き勝手に暮らしているような若者が急増しているという報道などもある。かたや貧困らしき生活の中での甘え、かたや裕福な生活の中での甘え、共に誰かに依存した生き方だ。自活してこそ一人前の人間。自活なんて大した言葉ではなさそうだが、自分で生活を成り立たせることは、人間としての初歩中の初歩である。偉人と呼ばれる人々は逆境の中、厳しい環境の中で葛藤した方々が多い、人と比較して自分は恵まれない環境だと感じているなら、それは非常に幸運なことと捉えた方が良い。