2010/04/15

美しき狂気アブサン解禁


米国でアブサンが3年前に解禁になっていたことを知らなかった。アブサンと言えば、その中毒性などから発売禁止となっていることを、アルバイトで、バーテンをやっていた時代になんとなくは知っていた。ニューオリンズで文豪ヘミングウェイが愛したとされるアブサンとシャンパンのカクテル「午後の死」を味わうことができるのだ。アブサンは何よりも、中毒性を問われた成分よりも、アルコール度数70%というところに狂気が潜んでいると思うのは私だけだろうか。世間ではテキーラは強いとか、ウイスキーは強いとか、名前だけで強い、弱いと言うひとが多いのだが、基本となるスピリッツは40度程度でほとんど同じアルコール度数、そこを基準に考えるとリキュールで70%というアブサンは本当の意味で強いと言える。日本ではぺルノーが有名で、実際私も原液で頂いたことがあるが、美味とは言いがたいお味。たまには気取って当時を再現してみるという趣旨で、再度飲んでみようとは思うが、今でも舌に残る当時のお味、決してお勧めできない。私達が住む現代は、美味しいものが溢れすぎている。