2010/04/15

Gameを教育ツールに変える

日本マクドナルドは、新人教育ツールの任天堂DSを活用している。同社はE-smartという独自のソフトを開発し、店舗オペレーションなどを直感的かつGame感覚で学べるツールを開発し、現場で活用している。この取り組みはCEOである原田氏のトップダウンにより進められた取り組みで、従来の教えるひと、教わるひとという構造に陥りがちな「学び」について、空き時間や、疑問に思ったときにいつでも自らDSを使って調べたり、反復トレーニングして知識を強化したりする、いわゆる主体性を持って行動できる人材育成を狙いとして導入されている。一度もオペレーションに触れたことがない新入社員が、DSのトレーニングを行なった後で、現場で独力でハンバーガーを製造している姿は、驚愕だ。そしてGame時代で育ってきた世代を、どのように効率よく育て上げるか、またGameが持つ中毒性なども、うまく利用している原田氏の経営手腕、恐るべし。