2010/04/19

謎の本屋

大型書店に行けば、それ相応の品揃えがあるのは至極当然。駅前の小さな本屋には足を運ばずにいましたが、先日仕事帰りにサラリーマンが吸い込まれてゆく姿を見て、丁度探していた本があったので、穴場的に在庫があればいいかと思い自動ドアをくぐって陳列棚を眺めてゆくと、こだわりがある品揃え、店舗規模としては本当に個人書店なのだが、取り扱っている本の数々は相当素晴らしく吟味したものしか陳列されていない状況に驚いた。その中から1冊選んで、レジを持ってゆき、探していた本の在庫を確認すると、親切丁寧に取り寄せてくれるとの事、しかも名前などは頂戴しない方針で、1週間を目処に好きなときに立ち寄りくださいというご主人。品揃えについて質問すると、そのこだわりについて答えてくれるとともに、私が選んだ一冊について、そこに関係する書籍や裏話、果ては、この土地の名前の由来から、本屋の裏事情まで、お話を聞かせて頂いた。この人の頭の中の知識はどれほどのものか、非常に興味が湧くとともに、今後、この本屋を拠点にしようと思った夜でした。店舗の下にある本屋は、Newsweekすら置いていないので、不便を感じていた。この書店ツボに入れば、とても良い情報基地になる。毎日通るのでロケーションもバッチリ、外観や建物の大きさだけではわからないものだと唸らされた。