2010/05/05

祖母と両親

久々に祖母と再会。端午の節句ということで、うちの両親と一緒に祖母が遊びに来てくれた。言葉が随分話せるように回復していたことには驚いた。私の姿を見るなり、大丈夫というような視線と声をかけてくれた。隣を通るときにも肩にポンとたたいてくれて、記憶が徐々になくなっていく中で、当時と変わらない温かい愛情を感じた。一緒に食事をしながら、両親を見ていると、当時祖母が還暦のお祝いで、親戚一同が集まって、食事会を開いたときのことを思い出す。還暦といっても、当時の祖母は私から見たら、全然若々しいと感じていた。その年齢に両親は到達したわけで、20~30年という時間のズレが祖母と両親に存在しているが、こうやって世代がどんどん移り変わってゆくのを目の当たりにしていると、少し怖気づいてしまいそうになるが、そもそも人類は滅びへとむかっているわけで、それが天文学的な時間軸だからピンとはこないが、精一杯生きようとする、人生を全うする姿は、至極心を打つ。その姿に勇気付けられるわけだから、人間とは実に不思議な生き物だ。