2009/01/13

自由というものは

自由ということは何をしてもいいとか、好き勝手に振舞えるということではない。もちろん、そんなことは殆どの人がわきまえている真実だと思う。自由とは、責任を負わないということではない。自由とは全てについて責任を負う重圧の中で、つかみとれる価値ある感覚である。自由とは苦しみの中でしか、味わうことができない至福の感覚、本当に自由なひと。というのは懐が深く、相手を優先し、自分の欲を極限まで削ぎ落としているような人物ではないかと思う。自我を貫くというのは、自由を謳歌するというより、自ら雁字搦めの人生に足を踏み入れているようなもので、自我に左右されず、無心になれるとうことは心の開放、つまり本当の自由ということなのではないか。そう考えると自由なひとというのは、実は限りなく少ない類稀な存在なのかもしれない。喜怒哀楽の激しい私には到底、自由に生きることは不可能に感じる。