店舗の店長室に文庫を作ってスタッフが自由に読めるように貢本していたのだが、先週、ボスとボスのボスとボスのボスのボスが入店して、文庫が禁止となった。原因は並んでいた本の中に堀江貴文さんの著書が2冊入っていたことだが、自社が求める人材は「正統」であり、「異端」の代名詞であるような堀江さんの著書は悪影響とまではいかなくても、思わしくないということらしい。しかし、常識を覆すのは常に異端と呼ばれる者達なのではないかと思っているし、そもそも筋が通っていない。それこそこの棚に並んでいる本を全て激務の中、全て読破できるほど好奇心旺盛で時間を創り出すことに長けている新入社員なら、どのような内容の本を読んだとしても、右に左に流されるものではない。つくづく思うのは、このような姿勢を色濃く持っている自分ほど上司が好む「正統」の継承者と対極に位置する部下もまたいないのではないかということ。