会計がわからんで経営ができるか! はい、すみませんと思わず頭を下げたくなる帯がついていた。会社からの献本。稲盛和夫さんが会計に関して、純粋に向き合ったときの状況が良くわかる。このような経営者ばかりならエンロンに代表されるような粉飾決算などは起こらないはずだが、この会計という怪しい世界には魔物が住み着いており、今もご健在だ。
2007年8月25日 財務のお勉強に
2007年12月31日 ブロック長の入店で得たもの
丁度2007年は新入社員の受け入れで損益を教えるために勉強していたことや、上司のお勧めの本に財務三表に関する良書があったので、こちらにリンクを作っておく。改めて本著、稲盛和夫の実学、経営と会計を読んで、会社の数字はもっとインプットしないといけないし、会社がどのような状況にあるのか、第三者としてチェックし、インサイダーとしてその数値の持つ意味を熟知する必要があることがわかったので、自分で四半期ごとにまとめてゆく。
私が現在の会社に入る前に、自分で手がけた小さな商売で実践を積んだときの試行錯誤で、会計の素人として疑問に感じたことが、この本の中に詳細に表現されている。私にとって当時一番驚いたことは、売掛/買掛で、月をまたがせたり、またがせなかったりというようなことを取引会社とすり合わせながら調整することができたことであり、当月の売上と利益を最大化させることを実体験として行えたことは、この本が語りたいキャッシュを軸とした経営そのものであった。というより、それ以外に方法はなかった。この点は早くして実践し、学ぶことができた。会計の理解力を決める一番のポイントは数値と向き合うときに、その業績が自分が起業した会社のものだと思えるかどうかだと思う。自分以外に誰が会社の舵を取るのか、という気持ちになってはじめて会計がわかるようになるはずだ。更に言えば、それを理解して、問題点に対してどうアプローチするのか具体的な実行策まで落とし込んで会社を牽引できるかにかかっている。
2011/07/18
稲盛和夫の実学 経営と会計
ラベル: 読書