2008/02/02

自発的に学習する集団となるためには

チームの質を高めるということでありますが、自発的に学習する集団を育てようと思ったらどうしたらいいのか、今週は考えてみました。その原点を探ると、なぜ人は学ぶのか?という問いかけが正しいと思いました。自発的に学ぶひとの特徴、学ぶことをしようとしないひとの特徴をそれぞれ考えて共通項を探ってみると

①必要に迫られて学ぶ場合
②知的好奇心を満たしたくて学ぶ場合

おおよそこの2つぐらいになるのかという仮説に至りました。もちろん①と②のブレンド、比率の違いはありますが、学ぶ動機というのはこのぐらいかと思われます。では知的好奇心はどこから生まれてくるのでしょうか。それを考えると知的好奇心はジクソーパズルの1ピースが埋まらないために、それを埋めたい欲求に近いのかと考えた。そうこの1ピースを知るため、それが知的好奇心を引き起こすものなのかということになる。1ピースを埋め込むと脳は喜びを感じる。脳は嬉しい状態になる。これが繰り返されることで知的好奇心旺盛な人間が育つことになる。つまり脳が嬉しいと感じるシステム。仕組みを作り出すことが自発的に学習する人間を育む手段なのではないか。そこでタイトルの問いかけに対するアウトラインが決まった。

●まずパズルの空白を見つける(チーム全員が知っておくべき知識でメンバー内で理解度が低くなっている知識を探り出す)
●パズルが埋まる人間と埋まらない人間に分ける
●パズルが埋まる人間から最高のノウハウでパズルを埋めることができるひとをメンタとする
●パズルが埋まらない人間に対してメンタがソクラテスメソッドで指導する
個々のディープスマートを可視化し卓越したノウハウを持つものを知識コーチとしてメンバーへ指導をおこなうことで知識の移転も起こり、的確に抜け落ちているパズルの存在に気付いて学習できるようになることで知的好奇心も刺激されることとなるのではないか。

最後に、知識を溜め込む人と知識を吐き出す人のどちらが賢明か?についても考えました。圧倒的に吐き出す人だということ。一旦吐き出しきってしまうと異常にインプットしないと空になるからです。わざと吐き出すことを続けることで強制的にインプットしないと空になるようにしむけるといいです。知識は溜め込んでいても仕方がなく使うことで理解が深まり、人に取っても役に立つものと言えるのではないでしょうか。知識を囲いこむと対話が生まれないので、その知識は自分が考えるレベルを脱しない。人に言われてもっと深く掘り下げたり飛躍させたり、そのような知識の突合せが新しい発想を生むのではないか。知識はありったけ吐き出してしまえばいい。そしてまた死ぬほど詰め込めばいい。