2009/03/30

ベルリンの壁崩壊から20年

ベルリンの壁が崩壊して20年という月日が流れたが、依然として西側と東側の生活レベルや失業率には大きな開きがあり、監視社会によって人々がおった痛みや傷は未だに癒えてはいない。そして東西分断時代を知らない世代が成人した社会というのが現在のドイツである。ドイツは見える壁から、今度は見えない壁との戦いに挑んでいる。失業し生活保護で生活している親を見て育った子供は、それが当たり前と思って成長し、失業していること自体に危機感を持たなくなる。人間というのは周囲にいる人間と同質化しやすい弱い生き物だと思う。志の高い集団の中で仕事をしたり、生活していると、とても人間として成長し豊かな人生を創造できる確立は段違いに高まる。逆に無気力、不平不満、目標も無く、挑戦や苦難から逃げようとするような集団の中で仕事をしたり、生活していると人間としての魅力も色褪せ、目は濁り、ゾンビ化してゆく。あまりに疲れきると頭の回転も鈍り、あるべき姿すら描けなくなるので、仕事はカチッと終わらせて英気を養おうと思う。自分が正しく自分の状態を理解し、コントロールできるようにしておくことは、とても大切だ。定期的にセルフチェックをしないと海外事業では、自分を見失っていることに気づけなくなるようで、非常に危ないと肌で感じている。