香港の人々は買い物が大好きで、日本人と明らかに違う感覚を持っていると感じるときがある。それが「まとめ買い」である。日本人はどちらかというと単品の価格が30%引きとか50%引きという割引に反応しやすいと思うのは、顧客相手に商売をやってきた現場感覚だが、香港人は、もう1点買うと10%更に1点追加すると20%というような割引方法に弱いというよりも、そのような買い方に慣れている。日本ではあまり響かない「まとめ買い」は香港では非常に顧客の心に訴えるものがあるらしい。そもそも私にとっては、欲しいもの1点あった場合、それが安ければ買得感があり、購買意欲は非常に高いが、2点買うとと薦められても、不要なものを買いたいと思わないので、割引率の問題ではないのだが、じっくり行動を観察していると、それなら買わなければ損だという反応をしているひとが多い。そして2点目を元々買うつもりのリストにないのに選び始める、つまり与えられたカードで次の一番を選んで割引率を得るための買い物をしている。文化が違うと、響き方も違うわけだ。