2008/06/14

秋葉原の通り魔事件雑感

香港でも新聞1面に掲載されておりましたが、異常ですね。香港では、今のところ犯罪と言えば、怨恨型が主流で、どちらかと言えば犯罪に至る心理が単純で、日本のこの事件は、香港の人々を驚かしている。こちらに住んでみて感じるのは、先進国の成熟の仕方は、自分の子供の頃を振り返って現在までの変化を追うとバクッと掴むことができる。例えばご近所付き合いがあったり、正月と言えば、お店は開いてなく、家族でおせち料理を食べながらテレビを見たり、親戚に挨拶まわりをしたり、どんどん豊かになり、便利になり、モノが溢れると同時に、なにかと心の病が多くなってきた。いじめ、学級崩壊、受験戦争、格差、親を殺害する子供なんてザラに聞くようになった。よく日本のマーケットは成熟していると言われるが、こうやって日本の中で生まれ育ち、私たちは様々なことが、変化をしてきたことを体験している。そのような立場から香港を眺めているとタイムスリップしている気がする。水曜日の朝のバスケットは、地元のおじいちゃん、おじさん達が声を掛けてくれて、一緒に試合をしました。プレイしながら、若者と年配者の対話っていいなと心の中で思っていました。しかも我々は異国の人間なわけで、スポーツの良さも感じましたが、人々の良さも感じることができました。犯罪と言えば、単純な理由であることが多い香港は、ひょっとしたら日本のひと時代前の状況にあるのかもしれません。日本のようになって欲しくないとつくづく思いますし、日本も変わらないといけないなと思うわけです。