2008/04/27

仕事術について

世の中には仕事術と名がつくものは、たくさん存在しているが、改めて何が一番なのかを考えてみた。以前の上司から推薦図書が共有され、自分が推薦するなら何かを考えてみたが、あまりピンと来なかった。以前の上司がなぜ、その本を推薦するのか、その理由は、今まで自分が使ってきた仕事術が、その本1冊にまとめられたような本だからである。全てを網羅している本が最高の仕事術を提供してくれるのかを考えたとき、それは1つ1つの仕事術をよく理解し実践できる人間が、その本を使うと非常に理解しやすく便利なのに対して、土台がない人間が使うと完全に上滑りするのではないかと思った。なぜなら、私も自分なりに最高の仕事術を考えたときに辿り着いた答えは、1冊の本でも、いくつかの本でも最高は出ないである。様々な情報や仕事のスキル、環境の中で状況状況に合わせて、微妙に比率を変えたり、組み合わせたり、 分解したりと最善策になるように、それこそ毎分、毎時間調整をかけている。このサジ加減を本にまとめるのは至難の業だと考えているからだ。だから仕事術というのは、仕事の方法論ではなく、頭の使い方を鍛えるほうが仕事ができるようになると思う。しかも、その方法論がなぜ、その方法論に至ったかをご丁寧に説明してしまっている分、読んでしまうとわかったつもりになり、結局自分で考えていない分だけ垂れ流しになる感がある。仕事術の本は読み方を誤ると落とし穴に落ちる可能性も高まるのではないでしょうか。



仕事術、気づかぬうちに墓穴術。



そして頭の使い方は本で学ぶ点も多いと思うが、何よりも頭を使うことでしか使い方が上手になるとは思えない。毎朝毎朝一日を上手に使おうと考え続ければ自然に上手く使うにはどうしたらいいのかヒントも出てくるし、いつも何がいけないのかもわかってくる。そう考えると、仕事術を読むより、頭の使い方を勉強するより、どうすべきかを常に考え、どうしてうまくいったか、うまくいかなかったか、うまくやるにはどうしたらいいか、何ができるか、何をしないべきか、うまくやっている人の特徴は、などなど「どうしたら~か?」を考え続けることだけで相当人生うまくいってしまうのではないでしょうか。無論想定外は多発する。考えることは財産になる。また無駄に考えることは控え、どうせ考えるなら利益を生むような思考にこだわり時間の最大限の有効活用を考えるべきである。