2008/04/25

ジェネリック医薬品について

今週は主に中国のエネルギー資源とジェネリック医薬品産業について勉強した。特にエネルギー産業については、以前ロシアの政策でインプットしていたので、比較的敷居が低くなっていたが、ジェネリック医薬品という分野は、正直空っぽだったので、相当梃子摺ったし、風邪を引いていたため睡魔とも闘う有様。体調が回復したらもう一度調べなおそうと思います。

                      
NPV(p2009-AVC )×q2009/(1+r)²+(p2010-AVC )×q2010/(1+r)³-E

p=原薬の市場単価
q=年間生産量
NPV=正味現在価値
AVC=平均可変費用(原薬1単位の原材料コストと労働力コスト合計)
E=参入コスト

これに特許切れの年数と需要が存在するであろう期間と、特許が存在しない途上国での
参入を想定して計算すれば、ジェネリック原薬市場における企業の参入決定のファクターが導き出せる。極論ずれば、特許制度が緩い国ほど、企業の競争力は高い。後は現状参入している企業をキャッチアップすれば、この分野はひとまずおしまい。知らないことほど莫大な時間を消費する。知らないことは知っているひとに聞くのが一番安上がりかもしれないと思った。このインプットが意味をなすのは、きっと特許が存在しない途上国(社内)から先進国(社外)へ出たときだ。

ジェネリック原薬市場は、ようするに計算式からインドと中国が優位性があるということだ。
アジアの人口動態を考えると医療費の負担軽減を、ジェネリック医薬品で補うことで、少子高齢社会へのソフトランディングの一部を補えるのだろうか。ソフトランディングはしないと思うが、今後ジェネリック医薬品のシェアは飛躍的に伸びてゆくだろう。