2008/01/04

レバレッジ人脈術


人脈を築くことの重要性は誰しも感じると思います。特に私の会社では、社外の方との付き合いが極端に薄く、その結果として、内向きな仕事や発想、裏を返すと内向きに集中するので一見いいようですが、部分最適に陥りやすい、社交性が低く、チームワークというより、個人プレーの束というような感覚もあります。私もこの本に書かれているように「人脈」というと、自分が困ったときに助けてくれるとか、何かいい話を持ってきてくれるというような意識に偏っていて、典型的な名刺交換、異業種交流のような場を想像しておりましたが、根本的にそんな人間関係は成立しない。そう著者である、本田直之さんが言うとおり、コントリビューション(貢献)という一言につきるのではないでしょうか。人付き合いの基本はここからなのだなと。ギブ・アンド・テイクでもいけない。ギブ・アンド・ギブぐらいの姿勢でないときっとなんでテイクできないんだ!となってしまうのが人間の弱さというか陥りやすい欠点ですよね。だから常にギブの姿勢で過ごしていれば、つまりコントリビューションを意識した人付き合いができたのなら、それが勝手に人脈を築いてくれるということなのでしょう。但しレバレッジ(梃子の原理)なので、ここにも最小の労力で最大の成果を引き出そうとする著者の人付き合いのノウハウが濃縮されている。自社の店長陣は読んで損はない1冊だと思いました。