2008/07/10

はじめての課長の教科書



お見事。肌感覚で学んだことが、スッキリと体系化してあり必ず読むべき1冊と言って間違いないだろう。耳障りの良いことをたくさん書いてある本は多いのだが、人間がゆえに避けて通れないような駆け引きのような要素すら、サクサクと書かれてあって、なるほどと思った。それにこのような話題はなかなか、おおっぴらに話す機会もないので非常に参考になった。この本の内容をそのまま全部実行できるのだが、(実行しているものもある)新たに3つ、これぞというものがあったので、それは、しっかりと企んでいこうと思う。そのなかの1つは優先順位が現状でやや下にあったものなので、入れ替えが必要なのだとジャッジすることができたので値千金であった。このように多々吸収、実行できる内容が盛り込まれているのが本書の特徴ではないかと思う。自社の店長やスーパーバイザーなどは読んでおくべき本かもしれない。読んでいないのと、いるのではかなり差がつくかもしれない。日本の市場が飽和状態になった今、自社における個人のキャリアパス全体が変貌を遂げようとしている。端的に言えばサバイバルゲームだ。学習志向は当たり前、実行こそ全てであるが実行できるポジションにいることがどれだけ付加価値が高いかも再認識できる。


ニワトリの話は初耳だったので、ちょっとご参考までに引用。

優秀なニワトリというのは、飼育係からエサを与えられると、その中から栄養価の高い上等な部分を見つけて食べ、他のニワトリとは比較にならない力を付けるそうです。ニワトリってそうなの?初めて知りました。実は仕事にも、普通のエサである「やったほうが良い仕事」と上等なエサである「やらなくてはならない仕事」があるということを認識しないといけない。Aクラスの社員というのは貪欲に「やらなくてはいけない仕事」だけを嗅ぎ分けて、それだけに集中する能力をほとんど例外なく持っている。まさにニワトリ並み(笑)こうした人材は特に「やらなくてはならない仕事」がないときにはサッと家に帰ってしまったりもします。ニワトリご帰宅?上司に自分がヒマであることをアピールすることができ、いざ本当に重要な仕事が入ってきたときは、それを確実に自分の責任下に置くことに成功します。ニワトリ恐るべし。それとは対照的にダンピングによるアプローチもあります。なんでもかんでもブルドーザーのようにガツガツ片付ける。まさにパワープレーですね。それにしてもニワトリ社会も色々あるんですね。