2008/07/23

ちょいデキ!


そんな機内の中で読んだ1冊。本をある程度読む習慣があると、文字の量、ページ数、内容の読みやすさなどから読了に要する時間が簡単に予測できるようになる。香港から日本へのフライト時間で、少し余裕をもって読了できるような本が良いと思って香港から持ってきた1冊、実際は2冊+成田空港から地元まで1冊の合計3冊必要だったが、久々の日本だったので電車の中吊りを隅から隅まで眺め、人の会話に聞き耳立てて、どんなことが起こっているのか把握して時間を使った。さて、この1冊、ワタミの社長の夢を叶える手帳などを自分とは対極(つまりちょいデキ技のオンパレード)として設定することで、誰にでも簡単にできるという仕事術というか自分コントロール術として紹介している。確かにちょいデキは誰にでもできそうな技を組み合わせて行うのだが、実際は素人がやっても、手ごたえのある成果はあがらないだろう。ちょいデキのあわせ技で、おおデキができるのは、根底にワタミ社長が持っているような自分操心術を、ちょいデキの著者もお持ちだからだと思う。例えれば、トヨタのカイゼンをたくさんの企業がマネしてコケているようなものだ。ワタミ社長の夢を叶える手帳術は、目標設定からのブレークダウンを時間を逆算して、手前から塗りつぶしてゆくもの。ちょいデキは小さい目先の目標設定で手が届きそうなものを置いて、塗りつぶしてゆくもの。パッと見は、遠くの大好物めがけて死ぬ気で走るワタミ社長の仕事術と、目先に手頃なニンジンをぶらさげて走ろうとする、ちょいデキ術。普通の人がやると積み上げ式になって、あっちフラフラこっちフラフラになりかねない。そうならないためには、やはり先見性が必要になるわけではないかと思う。ちょいデキ技+αのアルファにいつだって本質的な部分は潜んでいるもんだ。