2008/07/13

危険なシグナル。

会社の業績回復は嬉しいことだ。まじまじと数字を眺めると、ここ数年の苦い思いが蘇り、日々額に汗を流して頑張ってきた仲間達との思い出が頭をよぎる。感無量だ、と同時に恐怖を感じる。人間どん底にいるときは、どうにかして這い上がろうと上を上を向くが、高みにあがると油断して転落するのは容易だ。毎日のメディアの露出や、気持ちを煽り立てるような完全勝利のような文句に踊らされてはならない。所詮メディアは良いときは諸手をあげて称えるが、悪いときは、これでもかというほど、こき下ろす。頭の中のノイズに過ぎないことを我々はよく理解すべきだ。現実はもっと厳しい、目の前の現実をもっと直視して狂い始めている何かを敏感に感じて、アクションを始めるタイミングが来ている。何かが崩れ始めている。最後の四半期が終わり脇が甘くなるときが一番恐ろしい。緊張感のない集団は、ひとふりで全滅させられる。今が兜の緒を締める時だろう。