2007/08/20

超新人類たちとの遭遇

今日は妻の友人で音楽業界に勤める方と我が家で夕食をする機会に恵まれた。
そこでとても興味深い話を聴くことができた。
音楽業界は今かなり深刻でCDのセールスは軒並みダウントレンドでパッとしないようで、データ配信による事業のウエイトが大きくなってきているようだが、
確かにiPodなどアップル社の戦略が大成功を収め音楽はダウンロードするのが当たり前の時代になった。私も4年前にMP3を使っていたが、誰も使っていない状態でした。
周囲はMD・CDがメインで私だけが浮いていたんですが、今はすっかりお馴染みになりました。
そして今や最前線の若者はどのように音楽と向き合っているかというと、CDウォークマンはおろか、iPodなどは一切持っていないそうです。
面倒くさい。
そしてCDなんて家に置きたくない。というから驚き、以前ブログで書いたタワレコ仮説の正反対です。
そう超新人類は欧米化?(笑)
タワレコを支えているのは、その前の世代の30代~40代という全体像が見えてきました。

で、超新人類は、どうやって音楽を聴いているかというと、携帯電話の着歌フルで聴いてます。
驚愕ですね。しかもサビだけ聴ければいいというような域です。
それはまるでモナリザのジクソーパズルをモナリザの微笑む口元だけ完成させて満足しているようなものではないでしょうか。
こんなことが成り立つなんて理解できませんよね。しかも歌詞なんてどうでもいいそうです。

この配信ビジネス相当実は単純らしいです。
彼女の会社は大手なので大物アーティストがいるから安泰みたいなんですが、
パターンが決まっていて、新曲発売の2週間前に先行配信(一部)そしてリリースと同時にフルに切り替えをする。
また懐かしいナンバーのリストを作ってWEB上に置けば、それなりにたくさんダウンロードされるとのこと。
見せ方とか、書き方とか構成はできていて、それに則って仕事をすれば一定の成果がでちゃうんだそうです。

それにしても超新人類、我々もこんな種族に対して有効なアプローチを取らないといけないなんて、とても困難な時代になったんだなと感じました。