先日、繊研新聞でカシミヤの原料高騰という記事が目に留まった。
原料は高くなるが、消費者は安くて質の高いものを貪欲に求めるため
小売価格設定が原料代にも満たないため受注を断ったと言う内容。
となれば、どのような現象が起こりうるかは簡単に想像がつく。
そうミートホープでも問題になった手口のように混毛でカシミヤの量を水増しするという偽装カシミヤである。
カシミヤ製品は前年と同じ価格設定では品質を維持するのは難しいのが現実のようであり、通常は小売価格で1万円~1万2千円が妥当。
これを下回るには大量生産しかないのだが、果たして品質は維持できるのであろうか。
例えば中国の生産、品質管理体制が十分に機能しない場合、粗悪品が大量に消費者の元に流れ込むようなことが発生しかねないため、極端に安い商品については品質を疑わざるを得ないのが現状か。
やはりカシミヤ100%のセーターは高価な稀少品なのである。
衣料品の偽装も問題だが、食料品の偽装だけは健康や生死にかかわることなので、笑えない。
作る側には是非ともモラルをもってもらいたいものである。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070808i105.htm
2007/08/08
カシミヤ原料高騰と品質問題
ラベル: アパレル