2007/08/26

ブログと私について

最近ブログを読む機会、検索する機会が増えて感じることがある。
それは、情報(ブログ)の存在の仕方が2種類あるということ。


①オープン性
②クローズ性


①については、例えば梅田望夫さんのように貴重な考え方や情報をブログ上にアウトプットしてしまう。
誰でもその気になれば、24時間何処にいようとも、その情報にアプローチすることができる。
RSSなどを利用すれば、非常に容易に情報収集ができる。
②については、大前研一さん、ネット上、あちこち探してもまとまった情報源はなく、方々に散らばった情報をかき集めるのに非常に労力を要する。
情報入手で一番手っ取り早いのが、メルマガの購読、著書を購入などお金を払って仕入れることである。

①はオープン性により付加価値を高め
②はクローズ性により付加価値を高めている気がする。

①の収益構造のイメージはこんな感じである。
有用な情報や視点を無償で全世界の人々に発信し、自分と言う存在をより多くの人に知らしめる。
そこでプラットホームを築き上げ、この人物が書く本は面白いに違いない。
絶対買うべきだ。講演は絶対に聴くべきだという後から収益構造がついてくるイメージ。
②については、入り口の所から情報の囲いこみをして、やっぱりそんなに凄い情報はお金を払わないと手に入らないのだ。というような入り口から収益構造が成立しているイメージ。

これって何かに似ている。
それは、プライシング(値段設定)におけるスキミング・プライス政策とぺネトレーション政策。
スキミング・プライス政策は①
ぺネトレーション政策は②
要するにスキミングは、はじめ高めの価格設定をして差別化をはかり、市場への浸透に合わせて段階的にプライスを下げていくもの。
ペネトレーションは、はじめから低めの価格設定をして、市場に一気に浸透させて優位性を確保しようというもの。

そして、また同じようにグーグルという企業も、オープン性の戦略に長けており、最近で言うと、ユーチューブが上記のような話と類似性があるように感じる。
ユーチューブのような機能は便利で楽しい、それは全世界が認めると思います。
だから皆が使う、無料で使えるなんて、素晴らしい話である。
無料だからこそ爆発的に広がっていく。
これは正に②のオープン性と浸透力の賜物。
そして最近リリースされたのが、このユーチューブの映像の下に半透明の広告が暫く表示される広告サービスが導入された。
広告と言っても検索したキーワードに関連のある広告だから、ユーザーにとっては探している情報に近いものになるため、そんなに苦痛を覚えることはないと思う。
そう、収益構造は後から付いて来たことになる。

話は相当脱線してしまったが、
ついでに携帯電話についても、日本では料金プランで話題がことかかないが、視線を外に向ければ、アップルのiPhone は6月に米国で発売されて話題になった。
そして先日は、グーグルによるg phone構想が明らかになった。
特にグーグルについては、その動向が楽しみであるが、もし私がグーグル側の人間なら、無料で携帯電話を日本国民全員に配布して、電子マネー、クレジット、デビットカードなど万能に対応する機能と現在、グーグルが所有している優れたコンテンツ、面白いところだと家計簿機能
DSで家計簿ソフトがバカみたいに売れているが、電子マネーで買い物すれば明細も入力不要で携帯電話内で管理できる優れものを搭載させる。
爆発的に普及してドコモ他競合他社を駆逐してから収益構造をつめていくという戦略を取る。
現実、電波権など難しい問題はあると思うが、オープン性を武器にすれば可能なのではないかと思う。

本題に戻るり何がいいたいかというと、我々店長職についても同様にオープン性とクローズ性は身近なものなのである。
よく聞く話ですが、優秀なリーダーが率いるチーム、優秀なのはリーダーだけの個人プレーチーム?で優秀なリーダーは自分の知識やノウハウを自分の内側に囲いこんでいることで他者との差別化を行い。自分の付加価値を高めてしまう現象。
この優秀なリーダーはどこへ行っても成果を出すが、そのリーダーが抜けた集団はいつも弱体化していく。
最強の個と烏合の衆である。

一方オープン型リーダーシップというものは、簡単に2つの要素。

①自分の知識やノウハウを全て部下に分け与え自分をコモディテイ化する。
②自分の能力をコピーさせた上で部下の強みを伸ばすことで自分を超える部下を育てること

だからと言ってオープン型リーダーシップは廃れるわけではない。
①の状態になると更なる差別化を目指し、そのリーダーは進化を遂げるはずである。

クローズ型のリーダーシップの罠は組織する集団が大きくなったときである。
アクセスがリーダーに集中することでパンク状態となりリーダーを含めて烏合の衆と化す。
更に部下へ自分の知識やノウハウを移植する術を知らないのでどうにもならないのである。

オープン型リーダーシップは、万が一自分が倒れても移植されたDNAが目標とされるマネージメントを遂行してくれる。
簡単に言うと、リーダーが眠っている間もせっせと動いてくれる分身が存在するということ。
これはある意味、種の保存に近いものがあると私は考える。
オープン型リーダーシップはごく自然な在り方なのかもしれない。

ブログは私にとってのオープン型リーダーシップの1つの戦略なのです。