経営再建中のGAPが、1100人解雇を発表した。
同じカジュアル衣料チェーンの頂点に立つGAPが厳しいダイエットに迫られている証拠である。
暫定CEOであったGAP創業家、長男のロバートフィッシャーによる人員整理であった。
GAPが現在の規模まで成長できたのはドレクスラー氏の経営手腕でフィッシャー家の子孫との間での権力争いの末、退陣、後釜にはディズニーのプレスラー氏が着任するも、再建の目処が建たないまま、またまた退陣、その後ロバートフィッシャーが着任し、上記のようなダイエットを行った。
GAPを成長させたドレクスラーはJクルーに移り成果を挙げている。
なんという皮肉。
優秀なCEOを自我を抑えきれず手放した判断ミスは大きいしっぺ返しとなった。
巷ではダイエット、ダイエットと騒いでいるが、実際に成功したひとが少ないのは、苦労や努力を伴わない他力本願的な試みが多いからだと私は考える。
ダイエットをするには、やはり継続した努力が必要であり、それには非常に労力を要するはずである。
つまり食生活やライフスタイルの改善や適度な運動が必須ということ。
楽して痩せるなんてことでは、やはりその場凌ぎとしか言いようがないのである。
人員調整による経営再建は、私には脂肪吸引手術にしか見えないのが現実。
リストラ=解雇というようなイメージだけがひとり歩きしてしまっているようでは、物事の本質を見誤っているように感じてします。
過激なダイエットよりも、コツコツ継続して努力と労力を要する食生活改善、ライフスタイル改善、適度な運動による体質改善、換言すれば、規律、徹底した自己管理こそがダイエットの秘訣なのではないだろうか。
新CEOグレン・マフィー氏のアプローチが楽しみである。
2007/08/15
GAPのダイエット
ラベル: アパレル